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コンピューターが自動的に脳の状態を読み取り、マルチタスク作業をサポートするデバイス「Brainput」(米共同研究)

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(著)

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 人間は何かの作業を行っている最中にもかかわらず、頭の中では別のことを考えていてその作業がおろそかになったりする。例えば車を運転中に仕事のことを考えていたり、仕事をしている最中にお昼に何を食べようか考えていたり。また、同時に複数のことを同時に対応しなくてはならない状況もある。PCで作業中に電話がかかってきたり、電話の最中にインターホンが鳴って宅配員と応対したり。

 脳がマルチタスク状態になると、時と場合によっては危険な事故に結びついたりする。

 この度、MIT、インディアナ大学、タフツ大学の共同研究グループは、人間の脳がマルチタスク状態であることを自動的に検知し、コンピューターでその仕事をサポートする「Brainput」を開発した。

 Brainput は、fMRI の簡易バージョンである近赤外分光法 (fNIRS) を使用してユーザの脳状態の変化を読み取る。それらの信号を翻訳するコンピューターシステムと組み合わせることで人間の仕事をサポートするというものだ。

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 研究チームは 2 台の遠隔操作可能なロボットと迷路を使って、Brainput の能力を検証した。実験に参加するオペレータは fNIRS の搭載されたヘッドギアを装備し、迷路の中を 2 台のロボットを交互に切り替えながら、同時にゴールまで導くという作業だ。Brainput はオペレーターの脳がマルチタスクで動作していることを検出すると、オペレーターのナビゲーションを補助するため、ロボットに対して自分のセンサーを使用するように指示を出していた。これにより、ゴールまでの到達時間が改善されたという。

 しかもオペレーター本人は Brainput の指示により、ロボットが部分的に自律行動をしたとはまったく気づかなかったそうだ。

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 Brainput の特徴的な点は、人間が機械などに指示を出さなくても、コンピューターが自動的に脳内の状態を読み取り、さも自分が自発的にその行動をとっているかのように指示の一部を代行してくれる。まるで、こちらの心を読んだように動いてくれるのだ。

 Brainput が実用化されれば、居眠り運転による飛行機事故や自動車事故を防ぐ役割をするかもしれないう。現時点では解読できる脳信号が少ないため、可能な作業は多くないが、将来はコンピュータインタフェースの補助を行う身近な存在になるかもしれない。

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References: Slashdot.jp / Engadget

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この記事へのコメント 6件

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  1. まだ「ゲームの中の2台のロボット」という、同じ種類のタスクの分散をサポートするだけなのね。「車を運転中に仕事のことを考えていたり、仕事をしている最中にお昼に何を食べようか考えていたり」って程の種類の違うタスクをサポートするわけじゃなさそうだ。
    それが出来たら…どうかな、仕事中に関係ないタスクが動き出して「お前集中してないな」とバレる切っ掛けになりそう。

    • 評価
  2. 脳波を読み取るとかよくあるけど、色で言うならグレースケールは読み取れるけど何色かはわからんみたいなもんだよな。皮膚の上からだとノイズも多いし。

    • +1
  3. オレの脳はいつもフリーズしてるぜ!

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  4. 働きたくなくても外部から脳に入力する装置で強制労働の時代が近づいている

    • -1

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