
脳がマルチタスク状態になると、時と場合によっては危険な事故に結びついたりする。
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ソース:MIT's Brainput reads your mind to make multi-tasking easier -- Engadgetこの度、MIT、インディアナ大学、タフツ大学の共同研究グループは、人間の脳がマルチタスク状態であることを自動的に検知し、コンピューターでその仕事をサポートする「Brainput」を開発した。
脳の作業をサポートするデバイス「Brainput」 | スラッシュドット・ジャパン
Brainput は、fMRI の簡易バージョンである近赤外分光法 (fNIRS) を使用してユーザの脳状態の変化を読み取る。それらの信号を翻訳するコンピューターシステムと組み合わせることで人間の仕事をサポートするというものだ。 研究チームは 2 台の遠隔操作可能なロボットと迷路を使って、Brainput の能力を検証した。実験に参加するオペレータは fNIRS の搭載されたヘッドギアを装備し、迷路の中を 2 台のロボットを交互に切り替えながら、同時にゴールまで導くという作業だ。Brainput はオペレーターの脳がマルチタスクで動作していることを検出すると、オペレーターのナビゲーションを補助するため、ロボットに対して自分のセンサーを使用するように指示を出していた。これにより、ゴールまでの到達時間が改善されたという。
しかもオペレーター本人は Brainput の指示により、ロボットが部分的に自律行動をしたとはまったく気づかなかったそうだ。 Brainput の特徴的な点は、人間が機械などに指示を出さなくても、コンピューターが自動的に脳内の状態を読み取り、さも自分が自発的にその行動をとっているかのように指示の一部を代行してくれる。まるで、こちらの心を読んだように動いてくれるのだ。
Brainput が実用化されれば、居眠り運転による飛行機事故や自動車事故を防ぐ役割をするかもしれないう。現時点では解読できる脳信号が少ないため、可能な作業は多くないが、将来はコンピュータインタフェースの補助を行う身近な存在になるかもしれない。
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かつて某カルト集団が着用していたことでも話題になった脳に電気刺激を送る「ヘッドギア」。脳に電気刺激を送ることにより、医療的洗脳を行ったり、脳の無意識領域を広げたりする研究はこれまでも行われてきており、それなりに成果を上げていた


コメント
1. おかゆ
1げっとわーい
パルモちばりよ〜
2. 匿名処理班
要するに補助脳みたいなもんだな
3. 匿名処理班
まだ「ゲームの中の2台のロボット」という、同じ種類のタスクの分散をサポートするだけなのね。「車を運転中に仕事のことを考えていたり、仕事をしている最中にお昼に何を食べようか考えていたり」って程の種類の違うタスクをサポートするわけじゃなさそうだ。
それが出来たら…どうかな、仕事中に関係ないタスクが動き出して「お前集中してないな」とバレる切っ掛けになりそう。
4. kate
脳波を読み取るとかよくあるけど、色で言うならグレースケールは読み取れるけど何色かはわからんみたいなもんだよな。皮膚の上からだとノイズも多いし。
5. 匿名処理班
米5
詳しく読んでないけど、これはfMRIの簡易版ということだから脳波じゃなくて血流の変化をみてるんじゃないかな。脳のどの部位が活動してるかわかる。
6. 匿名処理班
オレの脳はいつもフリーズしてるぜ!
7. 匿名処理班
働きたくなくても外部から脳に入力する装置で強制労働の時代が近づいている