メインコンテンツにスキップ

フリーズドライ(凍結乾燥)させた精子から子どもを作ることに成功。精子の冷蔵庫長期保存が可能に(京都大医学研究科)

記事の本文にスキップ

12件のコメントを見る

(著)

公開:

この画像を大きなサイズで見る
Advertisement

 マウスやラットの精子をフリーズドライ(凍結乾燥)し、その精子で子どもを作ることに、京都大医学研究科の金子武人講師や芹川忠夫教授のグループが成功した。この方法は、従来用いられていた液体窒素を必要とせずに冷蔵庫で長期保存でき、研究のための遺伝資源を低コストで守ることができるという。米科学誌プロスワンなどで10日までに発表した。

ソース:フリーズドライ精子から子 京大 遺伝資源、低コスト保護 : 京都新聞

 研究室ではさまざまな遺伝のタイプのマウスやラットの精子が実験用に保存されているが、従来の方法では、保存する精子は液体窒素で零下196度の低温に保つ必要があり、コストや設備面で課題があった。

フリーズドライして冷蔵庫で5年間保存した精子(右のアンプル内)と、生まれたラット

この画像を大きなサイズで見る

 グループは、精子をDNA保存液に混ぜてフリーズドライする手法を開発した。フリーズドライした精子を冷蔵庫で4度に保ち、マウスは3年、ラットは5年保存した後に卵子に顕微授精させ、健康な子どもができることを確認した。授精率はフリーズドライしていない精子とほぼ同じだった。

この画像を大きなサイズで見る

 マウスの精子は3カ月間は常温(25度)で保存できることも確認、災害や事故による停電にも耐えられるという。金子講師は「フリーズドライ法を他の動物の精子保存に応用するとともに、常温でも長期保存ができるよう改良したい」と話している。

 他の動物の精子保存に応用が可能だとしたら、きみの、きみたちの精子が将来、カップラーメンの具のように水をかけてフワンと復活し、その遺伝子が未来っ子の希望になるとか壮大なるロマンだよね。

関連記事:

「睾丸に超音波で精子激減」、新たな避妊法の可能性(米研究)

生命の神秘、胎内まで遡って自分の探しの旅へ出発

サバ「妊娠しちゃった…それもマグロを」 東京海洋大学「産んじゃえ」

オメガトライブ 1 (ビッグコミックス) (Amazon.co.jpで詳細を見る)
📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中

この記事へのコメント 12件

コメントを書く

  1. 乾燥させてもまた使えるなんて蚊の卵みたいね。

    • 評価
  2. 今朝の段階で28609312464330匹殺した事になる

    • 評価
  3. 技術が進んだら、逆に女性の卵子を同様にして、それで自分だけの理想的な家庭を築きあげる事も可能になっていく訳か。様々なデザイニングを行う所は、既に海外にはあるし。

    • -1
  4. やっぱりフリーズドライさせるのは1億匹だろうな?

    • 評価
  5. また一歩「GATTACA」に近づいた!   のか?

    • 評価
  6. ヤメロ、単に障害児(身体でなくても脳機能とか知能とか発達障害とか精神上とか外見上わからない障害)を増やすばかりだ。現状でも体外受精児の正常率については正確な追跡データがまだとられていないんだから。

    • 評価
  7. 人間本来の生殖システムを超越した技術は、事故や病気で本当に困ってる人が利用するならいいんだけどね。
    結婚したくないけど子どもは欲しい、みたいなエゴで利用するのは反対。

    • 評価
  8. 【研究用を低コストで保存】するのが目的みたいだけど
    実際どれくらい安くなるんだ?

    • 評価

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

知る

知るについての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

料理・健康・暮らし

料理・健康・暮らしについての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

最新記事

最新記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。