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俺クモ、足が1,2本なくなっても余裕(フランス研究)

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 最新の研究によると、クモは必要な本数以上の脚を持っており、1~2本は失っても支障がないという。フランス、ナンシー第1大学のアラン・パスケ氏らの研究チームが野生のメスグモを数千匹採集して調べたところ、10%以上の個体が8本脚のうち1本以上を失っていることが分かった。

 クモの足が1.2本なくなっている個体になんらかの支障があるのかを調べた結果、驚くことにその捕食能力にまったく影響はなかったという。

 研究チームは、123匹のタイリクキレアミグモ(Zygiella x-notata)を1匹ずつ個別のプラスチック箱に入れて巣を作らせた。このうち、8本の脚がそろっている個体は60匹、残りの63匹は脚が1本以上欠けていた。

 そして、脚のそろったクモが作る巣と、脚が欠けたクモの作る巣はあまり差がないことが判明した。さらに、箱の中へハエを入れたところ、脚が欠けたクモでも捕食に何ら支障がないことがわかった。

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 「この結果には驚いた。脚が少なければ捕食能力に影響があると思っていたが、そんな様子はまったくなかった」とパスケ氏は述べる。パスケ氏らは観察結果に基づき、クモの持つ脚は実際に必要な本数よりも多く、例えば脚に噛みついた捕食者から逃げる時に有利になるとの考えを示した。

 ただし、失っても支障のない脚の本数には限界があるようだ。野生のクモでは脚が3本以上欠けた個体はわずかしか見つからず、研究室で観察したところ5本脚のクモが作る巣は粗雑だったという。

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 形状が似ている昆虫も基本的に脚は6本なので、6本なら動くのに支障はないんだけども、昆虫よりもよく脚をなくしやすいから予備として2本おまけについてきているってことなのかもしれないね。

そんなタイリクキレアミグモの求愛行動の動画

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この記事へのコメント 19件

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    1. >>2
      あいつら関節脆すぎだよな…
      昔部屋の中で知らずにゲジゲジを踏ん付けた際に、ゲジの右半分の足をもいでしまったらしくグルグル回りながら逃げて行った事があったな。

      • 評価
  1. ISSでの実験では無重力状態でも問題なく巣を張って捕食も出来るとわかったみたい。
    無重力中で張った巣は一定周期で自ら巣を食べて自身の栄養に変え、また新しい巣を作るって話。こいつら本当に地球由来の生物なのか?

    • 評価
    1. >>4
      確かに無重力への適応力がすごいよね。

      • 評価
    1. >>5
      多脚ロボットの開発とか生物の進化の研究とかいろいろ

      • 評価
  2. 「細かいことにクヨクヨすんな」ってことでしょ?

    • 評価
  3. >5
    研究は「知ること」それ自体に意義があるのだ。
    わかったことをどう活用するかは、また別のヒトが考えれば良いのだ。

    • +2
  4. わざわざ研究してもらわなくても、
    子供のころ脚をもいで遊んだ経験から
    わかる
    一般的な世界標準の認識。

    • 評価
  5. よくアリンコの触覚や足もいでたなあ

    • 評価
  6. 写真でセアカゴケグモ思い出した
    今も日本に居るのかな?全然見かけないんだが

    • 評価
  7. スペア2本つきなのね
    南無阿弥陀仏

    • 評価
  8. ほかのは知らんがタランチュラは脱皮すると失った脚も生えてくる
    脱皮2,3回必要な時もあるけど、とにかく生える

    • 評価

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