この画像を大きなサイズで見る人間には「善と悪」という対極した2つの面が、「陰と陽」の関係のように刻み込まれている。
善良な人が悪人に変貌することはとても簡単で、また悪人が善良な人に変貌することも可能であるということを、アメリカの心理学者「フィリップ・ジンバルド」がわかりやすく説明してくれている映像が公開されていた。
誰もが悪人に変貌するルシファー効果
ジンバルド教授は、人間は、その素質に関わりなく、おかれている状況や、環境、集団心理によって簡単に善人から悪人へと変貌するこのメカニズムに「ルシファー効果」という言葉を名づけた。
ルシファーとは、天国から追い落とされて、やがてサタンと結託して神に反逆を企てる堕天使の名前だ。
人は匿名状態にあると行動が過激になる
ちなみに、ジンバルドは1969年、人が匿名状態にある時の行動特性を実験により検証した人物でもある。
彼は以下のように説明する。
人は「匿名性が保証されている」、「責任が分散されている」といった状態におかれると、自己規制意識が低下し、『没個性化』が生じる。
その結果、情緒的・衝動的・非合理的行動が現われ、また周囲の人の行動に感染しやすくなる
というわけで、人間の中には「悪と善」両方の側面があり、純度100%の善人も純度100%の悪人もいないわけで、それ故に自分も状況によっては「悪」に転落する危険性もあるということがわかっていれば、何か問題が生じてしまうことはあったとしても、軌道修正することは可能なんじゃないかと思うわけなんだ。
戦争がなくならない理由も、戦争とまではいかなくてもお互いを受け入れられず非難しあう「机上の戦争」がなくならない理由も、そんなところにあるのかもしれないね。
















例のスタンフォード大監獄実験の責任者が語ってるんだね
面白かった