無数の毒針から出る毒が大量注入、海の危険生物「ウミケムシ」

　ゴカイの仲間でもある多毛類、「ウミケムシ」は体長5〜10センチ。名前のとおり海にいるケムシ。昼間は石の下や砂の中にいるため、あまり見かけることはないが、夜は海中を泳ぎ、素早く動き回る。危険を感じると毛を逆立てて威嚇してくるという。

　左右両側に剛毛をたくさん持っていて、この剛毛には毒液がたくさん詰まっていると言う。毛羽立てたウミケムシを素手でつかむと、この剛毛がたくさん手にささり、毒液が大量注入されてしまう。刺さった剛毛を抜いても、毒はすでに注入されているので、激しい痛みと火傷のような腫れとかゆみがじわじわと襲ってくるそうなんだ。 危険な生き物解説・ウミケムシ

　対処法としては、セロハンテープやガムテープを患部にそっと近づけるようにして剛毛を取り除き、流水で洗い流すしかないんだけれども、ウミケムシには素手で触らないよう注意が必要なんだ。 ウミケムシ動画