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うれしいニュース!メキシコでは絶滅したと思われていたオウギワシが再発見される

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(著) (編集)

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オウギワシ Photo by:iStock
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 ラテンアメリカ最大にして最強のタカ科「オウギワシ」が、メキシコ南東部チアパス州に広がるラカンドン・ジャングルで再発見された。

 英名は「ハーピーイーグル」で、ギリシャ神話に登場する、人間女性の顔に鳥の体を持つとされる「ハーピー」が由来である。

 メキシコ国内では長らく姿を見せず、絶滅したと考えられていたが、熱帯雨林の奥深くで生きていたのだ。

ハーピーの名を持つ空の支配者「オウギワシ」

 タカ科オウギワシ属に分類される猛禽類、オウギワシは、その和名の通り、頭部に扇のように広がる冠羽が特徴的だ。

 英名はハーピーイーグル。ハーピーは人間の女性の顔に鳥の体を持つギリシャ神話に登場する怪鳥で、美しさと恐ろしさを併せ持つ姿が、この鳥の堂々たる風貌と重ねられたのだろう

 体長は1m、翼を広げると2mを超え、オスよりもメスの方が大きい。

 その鉤爪(かぎづめ)はなんと5cm以上。狩りのスタイルは伝説の怪物「ハーピー」の名に恥じぬものだ。

 時速65~80kmで木々をすり抜けならがら、ジャングルに棲むサルやナマケモノなどの中型哺乳類を狙って空から急襲する。そのエネルギーは、アサルトライフルの弾丸にも匹敵するという。

 ラテンアメリカ最大級の猛禽類であり、世界でも最も力強いワシのひとつだ。

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オウギワシ Jitze Couperus / WIKI commons CC BY 2.0

メキシコから姿を消したオウギワシ

 オウギワシの生息域は、中央アメリカから南アメリカの熱帯地帯にかけて広がる「新熱帯区」と呼ばれる地域に限られている。

 ブラジルやペルー、エクアドルなどのアマゾン地域では比較的多く見られるが、北限となる中央アメリカではすでに絶滅したと長らく考えられていた。

 メキシコもそのひとつで、とくに森林伐採や人間の開発によって生息環境が大きく破壊され、オウギワシの姿は絶滅したと消えてしまったと思われていた。

1枚の写真が希望をつなぎ、発見につながる

 2011年、メキシコ、チアパス州南東部、グアテマラとの国境近くに暮らす先住民族のコミュニティ「シヤフ・チャン(Siyaj Chan)」のガイドが、熱帯雨林の中で大きな猛禽類を撮影した。その特徴はまさに、冠羽を立てたオウギワシの姿だった。

 この写真が保全活動家たちの目に留まり、捜索再開の機運を高め、先住民族コミュニティの監視団体などによる現地調査やモニタリングが行われてきた。

 そしてついにオウギワシがメキシコで再確認され、2025年4月にChiapas Birding & Photo Festivalが報告した。

 場所は、チアパス州からグアテマラ北部、そしてユカタン半島南部にまで広がる190万ヘクタール以上の熱帯雨林の森林地帯「ラカンドン・ジャングル」である。

 発見に尽力した熱帯生態学の博士号を持つ保全活動家、アラン・モンロイ=オヘダ氏はこう語る。

長い間、オウギワシはメキシコにおいて絶滅したと考えられていました。しかし、今回の発見によって、まだこの地に息づいていることを世界に知らせることができます。

私たちのすぐそばを飛ぶその姿は驚くほど素晴らしいものでした。今、この壮麗な鳥を救えるという希望が生まれたのです

 「ラカンドン・ジャングル」は、麻薬密売組織の暴力に脅かされる地域だが、生物多様性がきわめて豊かな森でもある。

 今回の発見のほか、2023年にメキシコ初となるタカ科の「セグロクマタカ(Spizaetus melanoleucus)」の営巣が観察されるなど、さまざまな希少種の避難所になってきた。

 こうした野生生物たちは、今も森林伐採や農地拡大の脅威にさらされているが、地域が中心となったエコツーリズムや生息地保全の取り組みを通じて、どうにか守っていこうという動きもある。

 今回の再発見は、そうした努力によって獲得された小さな勝利だ。

 この発見は今後、学術誌で発表される予定だという。

編集長パルモのコメント

パルモの表情、普通

猛禽類はみんな好きだけど、特にオウギワシは、様々なRPGによくでてくるハーピーを見ているので親近感沸きまくり、特別な思い入れがある。何度ゲーム内で急襲されたことか。こんなに最強の捕食者がそう簡単に絶滅するわけはない、と信じて探し続けた現地の人々には感謝の気持ちでいっぱいだ。

References: Mystical eagle thought to be extinct in Mexico reappears in Chiapas / Giant Mystical Eagle Thought to Be 'Extinct in Mexico' Reappears, Marking Landmark Moment for Conservationists

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この記事へのコメント 13件

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  1. 捕食動物の頂点にいるようなやつほど絶滅しやすい
    自分たちの数が増えると獲物を獲り尽くして集団飢餓に陥る
    捕食動物として進化が進めば進むほど飢え死に絶滅の危機が迫ってくる。
    ほんと、食物連鎖の頂点は地獄だぜぇ

    • +14
    1. 皆に寄ってたかって食われまくるネズミやらイワシやら見ると
      食物連鎖の下位は下位でまた違った地獄感がありそう

      • +6
      1. 食物連鎖の最底辺は植物、次は昆虫だが、植物と昆虫はいたるところで大繁栄している。ほっといても勝手に増える。砂漠地帯ですら雨が降ると一気に草原ができるぐらいに強い。
        食物連鎖の頂点にいる野生動物ほど見つけるのが難しい。すぐ絶滅する。人間が保護してあげてようやく絶滅をまぬがれるほどに弱い。

        こういうことだよ

        • 評価
        1. つまるところどの視点で見るかの問題だろうね
          食物連鎖の下位は種としては絶滅しにくいけど
          個体の死亡率は高いから個体視点で見るとハード

          個人的にはもしシャチと植物プランクトンとの
          どちらかに生まれ変わるとしたらシャチがいいな

          • +6
          1. 要は上位も下位もそれぞれの辛さがあるだろう、ってこと
            種としての脆さに着目すれば上位の方が辛いだろうし
            個々の死亡率に着目すれば下位の方が辛いだろうという話

            • +2
  2. ハーピーたちにはしあわせに暮らしてほしいが、できればナマケモノの捕食は最終兵器にしてほしい(エゴ)

    • +8
  3. この鳥って顔面偏差値の角度限定感がすごい

    • 評価
  4. 相変わらずのカッコよさだけど頭の羽のランダムさがなんとなくアホっぽくて残念なイケメンにも見えるんだよね いや 親しみやすい男前というか

    • +2

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