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重量なんと40kg!毛がのびきって謎の巨大な塊になった羊の救出大作戦

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(著) (編集)

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Instagram@edgarsmission
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 羊が毛をとるために利用され始めたのは、今から約1万年前に遡ると言われている。改良に改良を重ねられて、現在の家畜化された羊たちは換毛という機能を失った。

 その結果、放置しておくと毛は伸び放題。人間の手で刈られなければ、やがては自分の体重を超える重量の毛に覆われて、歩くことすらままならなくなってしまう。

 オーストラリア南東部の山中で、長い間人間のもとを離れてさまよっていたと思しき羊が発見された。てんこ盛りの毛の山状態で見つかった羊から取り除かれた羊毛は、なんと40kgにも達したという。

山で毛の山を発見して近づいてみたら羊だった

 2022年3月のある日のこと、オーストラリアのビクトリア州にあるアレキサンダー山を登っていたハイカーが、地面に山積みになったモコモコに出くわした。

 何かが捨てられているのか?と思ってそのモコモコの山に近づいたハイカーは、次の瞬間びっくりして飛び上がった。なんとその山の中から、助けを求める一対の目が彼を見つめていたのだ。

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image credit: Facebook @Edgar’s Mission

 ハイカーはすぐに地元の動物保護施設、エドガーズ・ミッションに助けを求め、このモコモコの生き物について相談した。

 即座に現場に向かったエドガーズ・ミッションのスタッフがそこで見たものは、汚れて伸び放題の毛に包まれた、1匹の羊の姿だった。

 すぐに羊を保護し、施設へと運ぼうとしたが、それは一筋縄ではいかなかった。なんせ羊の毛は最後に刈られたのがいつかわからないほど伸び放題になっており、その重さで自分で立つことも動くこともできなかったからだ。

 施設の創設者、パム・アハーンさんは、施設へ向かう車の中で羊の診察を開始。かなり弱っている様子だったため、とりあえず点滴を行うことに。

(点滴で)枯れ果てた体に新しい生命を吹き込む重要な液体が注入されたとき、まるで突然スイッチが入ったかのように、彼は頭を上げて周囲を見回しました。

そして彼の目が私たちを見つけました。薄暗い光の中で、彼は自分がどこにいるのかわからないことへの恐怖を感じていたんです。

私たちの前にいたのは、人間に慣れていない、ましてやその優しさにも慣れていない被捕食者である生き物であり、彼の全身が「逃げろ」と訴えていました。しかし彼は、逃げられる状況にはありませんでした

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Instagram@edgarsmission

なんと40kgもの毛がとれた

 羊は疲れ切っており、さらに怯えてもいた。施設に到着すると、スタッフたちはこの羊に「アレックス」という名前をつけ、迅速に次のステップへと進むことに。

 そう、何よりもまず毛を刈って、アレックスのストレスを取り除いてやらないといけなかったのだ。

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image credit: Facebook @Edgar’s Mission

実を言うと、最初は彼の命は救えるのだろうか、この世から去らせるのが一番の優しさではないのだろうかと悩みました。

でも顔から羊毛の覆いを取り去って彼と目が合った瞬間、彼が生きたがっていることがはっきりとわかったんです

 野生で伸び切った毛は雨や尿でびしょびしょになり、小枝や樹皮が絡みつき、昆虫やウジ虫にまとわりつかれていた。

 施設でそんな汚れ切った羊毛を取り除くのは、スタッフたちにとっても非常に骨の折れる作業だった。

 羊毛はもつれまくっている上に密度が高く、最初は頑なにハサミに屈しなかった。しかしスタッフの努力が実を結び、奇跡的に切り取ることができたのだ。

 最終的に、この時アレックスから取り除かれた毛は、全部で40kgもの重量に達したという。

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image credit: Facebook @Edgar’s Mission

身軽になった羊は第二の羊生を満喫

翌日の朝日が昇ったとき、彼は確かに生きていました。干し草のバケツは空っぽで、アレックスはお腹がいっぱいになった状態で私たちの前に立ち、足を踏み鳴らしていたんです。

そしてそれから数日、数週間、数か月にわたって、私たちはアレックスの変化を目の当たりにすることになりました

 生まれ変わったアレックスの姿がこちら。まるで別人、いや別羊だ。健康状態も劇的に改善し、新たな第二の羊生を歩む準備が整ったのだ。

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 このニュースを見た人々からは、感謝と称賛のコメントがたくさん寄せらていた。

  • 間に合ってよかった!
  • なんてかわいい顔なんでしょう。文字通り心がとろけそう
  • 今まで人間は彼に失望ばかりさせてきたけど、エドガーズ・ミッションがそうでなくて本当によかった。彼に生きるチャンスを与えてくれて、本当にありがとう
  • ハンサムな子だよね
  • 今、これまでの重荷から解き放たれて、あなたはついに自由になったのね
  • あのまつ毛を見て!
  • 驚いた!アレックスは美しく、優しい魂を持っている。彼に2度目のチャンスを与えてくれてありがとう
  • アレックスが笑っているように見えない?
  • その後の写真を見たけど、なんてほほえましいんでしょう。彼はすっかり生まれ変わって、目も輝きに満ちているね。本当にありがとう
  • これは母なる自然が間違ったことをしたの?ほとんどの動物が、野生では人間による毛刈りを必要としないのに、なんで羊はこうなの? 無知でごめんだけど、人間が介入して品種改良したからなのかな
    • 人間が毛をとるために羊を繁殖させ、改良してきたからだよ。純粋な野生の羊の毛は抜け落ちる。救ったとか回復させたとか自画自賛しているけど、その被害の原因は私たち自身にあるなんだよ

 エドガーズ・ミッションはオーストラリアのビクトリア州にある畜産動物保護施設で、動物たちの福祉と保護を目的として活動している団体だ。

 保護の対象は主に家畜や農業用に飼育されている動物たちで、捨てられたり虐待されたりした動物たちに新しい暮らしを与えるための活動を行っている。

 実はこの施設では、2021年2月にも同様に毛が伸び放題だった羊を保護している。この「バーラック」という羊は、保護された当時、35kgもの毛に覆われていたんだそうだ。

 無事に保護されてからちょうど3年の月日が流れた。現在アレックスはほかの羊たちともすっかり仲良くなり、第二の羊生を謳歌しているそうだ。

 エドガーズ・ミッションでは見学者を大歓迎しているそう。ツアーも春から秋にかけて行っていて、希望があれば動物たちと触れ合うことも可能だという。

 ただしふれあい動物園ではないので、事前に予約をした上で、ルールに従ってほしいとのこと。興味のある人は、HPから連絡してみよう。アレックスやバーラックに会えるかもしれないよ。

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この記事へのコメント 16件

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  1. 前にも似たような話しがあったなと思ってたら別の個体なのか
    これだけの重量を背負ってたら歩き回るのも大変そう

    • +27
  2. 羊ほどじゃないけどアルパカもこんな感じだそうな

    • +3
  3. 2ヶ月髪切らなかっただけで、散髪したら頭軽い!って思うのに。
    相当重かっただろうなこれ。

    • +29
  4. 「さぁ君らも、40kgの脂肪を脱ぎ捨ててみようか」 🐏

    • +5
  5. あわせて読みたいにもあるけど羊さんのこの話はたびたびあるね
    今は幸せに暮らせてるようで何よりだ

    • +11
  6. 野生の羊ではなくて、羊毛用の羊さんは人間が毛を大量に取ろうと飼育してきた結果
    自分で換毛する能力を失っているから大変よね

    • +9
  7. 原種の羊が望んだ訳ではないが、羊毛をとるために改良された羊はもはや野生には戻れない。

    • +12
  8. 南半球でまれによくある逃亡羊、助からなかったときはモフモフの毛に覆われた骨塚になるのかしら?

    • -1
  9. オーストラリアの気温で40kgものウールのセーターを着込んでいるのを想像しただけで脱水症状になりそう
    しかし、この施設で同じ事が二度起きたと言う事は、管理体制が杜撰過ぎない?
    捕鯨に文句を言う前に、自分たちの動物への対応の仕方を改めるべきだろう

    • -9
    1. ンな事言ったら日本も北海道とか野良牛、野良馬かなり居るし
      まぁ馬や牛が逃げた所で左程影響無いけど、合鴨がそこら中で脱走しまくってて、飛翔力あるから日本中に広まってカルガモと交雑しまくってる現状なんとかしろよとマジで思う(駆除しきれないだろうから、もうどうしようもないだろうけど)。

      • +1
    2. 広大な牧場で、牧羊犬に手伝ってもらいながら仮に50匹の群れを3つくらい世話してたら、1匹の迷子に気がつくのは至難の技じゃないかなあ 
      タグ付けるか虹彩認証でゲート通過させるとか?

      • +1
  10. …今の私を見ているよう。
    毛を刈るように無駄なお肉も刈れないかしら……

    • 評価

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