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超人的な能力を持つ、産業用スーパー・ヒューマノイド「Mech」が誕生!

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(著) (編集)

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Dexterity Robotics
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 世界初となるAI搭載型産業用スーパー・ヒューマノイド「Mech」が誕生した。ヒューマノイドといってもヒト型ではない。海外では「人間のような能力を持つ」ロボットもこう呼ばれる。

 重労働や反復作業は人間にとって心底辛いものだが、ロボットは得意とする分野だ。とは言え、これまであらゆる現場にシームレスに対応できるようなロボットは存在しなかった。

 だが米国のロボット企業 Dexterity社が開発した「Mech」は、数百のAIモデルを搭載しており、倉庫や工場などを自律的に移動して、キツい作業を黙々とこなしてくれる。

 同社によれば、人間のスキルと超人的な力を備えたMechは、世界中の物流を根本から変えてしまう力を秘めているという。

人間のスキルと機械の力を融合!Mechの驚くべき性能

 スーパーヒューマノイドロボットと言っても、Mechは2本足で直立する人型ではない。台車のようなローバーの上部から2本のロボットアームと車輪を持つ、いかにも産業用なロボットの姿をしている。

 だが、英語圏では「ヒューマノイド」は必ずしも「人型(人間のような見た目)」を意味するわけではなく、「人間のような能力を持つ」ロボットにも使われることがある。

 Mechの場合、外見は完全に人型ではないが、人間のような器用さと判断力を持ち、人間を超える超人的な力や精密な動作を兼ね備えているため「スーパーヒューマノイド」と呼ばれている。

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Dexterity Robotics

  広げると5.4mあるロボットアームは、特許取得済みの肩・肘関節コンポーネントによって、60kgの重量物を支えつつ、Dexterityの社名に恥じぬ(Dexterityは器用さという意味)きわめて複雑かつ器用な動作をすることができる。

 この器用さに最先端のAIを組み合わせることで、人間のような触覚が再現され、ただ重量物を持ち上げるだけでなく、ポリ袋のような壊れやすい荷物であっても繊細に扱うことができる。

 またMechの開発には、日本の川崎重工や台湾のHiwinといった企業が関わっており、部品の耐久性は10年以上と長期間の運用が可能だ。

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Dexterity Robotics

数百のAIを搭載することで驚くべき柔軟性を実現

 無論、これまでも産業用ロボットは存在した。だが、そうしたものは、一か所に固定され、プログラムされた動作を繰り返すだけの存在だ。

 一方、Mechは高い機動性と柔軟性が自慢である。ローバーで機敏に移動しつつ、現場の状況に応じて最適な作業を行うことができる。

 それが可能なのも、高性能コンピュータで数百の「Physical AI」が実行されているからだ。このAIが、16台のカメラで周囲の状況や荷物を把握し、もっとも効率的な作業の仕方を判断する。

 形が不揃いな箱を積み重ねたり、壊れやすい荷物を丁寧に扱ったり、狭い作業現場を移動したり、あるいは連携したり…..。

 こうした柔軟性は、あらかじめプログラムされた指示に従うだけのロボットでは到底真似できないことだ。

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専用アプリで効率化、人手不足解消あと職場の安全を確保

 Mechの柔軟性と専門性を高めるもう1つの秘密が、専用アプリをインストールできることだ。

 たとえば、初期型のMechにはトラック積載アプリがインストールされており、トラックへの積み込み作業を効率化できる。

 さらに2025年後半からは、多様な作業がこなせる専門アプリがリリースされる予定である。

 こうした多様な作業の柔軟性は、あらゆる産業環境にシームレスに統合されることを念頭に置いたものだ。

 入荷から出荷までのワークフロー管理に最適で、エッジコンピューティングのほか、クラウド接続によるリモート管理にも対応する。

 Dexterity社によると、Mechの導入によって、1人の作業員が最大10台のMechを管理できるようになり、人手不足の解消に貢献するとしている。

 また、重量物の持ち運びや単調な作業をロボットに任せることで、作業員のケガや疲労を軽減し、安全な職場環境を実現できる点も大きなメリットだ。

スーパー・ヒューマノイドロボットによる物流革命

Dexterity社によれば、Mechはインテリジェントな自動化と柔軟性により、産業と物流を最適化するスケーラブルなソリューションであるという。

 Dexterityの創業者でありCEOのサミール・メノン氏は、Mechは人間の柔軟な適応力と機械の超人的な力を組み合わせ、産業界の労働環境を根本から変えるロボットだ」と自信を見せている。

 今後、Mechのような「スーパー・ヒューマノイド」ロボットが、工場や物流の現場で当たり前の存在になる日も近いかもしれない。

編集長パルモのコメント

パルモの表情、普通

ヒューマノイドというからてっきりヒト型の二足歩行を想像してたら、そうじゃなかったのね。海外では人間の能力を持つロボットならヒューマノイドということを初めて知ったわ。というか産業ロボットと言えば2023年、ロボットアームのテスト中、箱と間違われて人間を押しつぶしちゃった事故が発生してたけど、このロボットならそういった事故防止も万全なのかな。

References: Dexterity

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この記事へのコメント 22件

コメントを書く

    1. 戦うのは厳密には「バトルメック」だった気がする

      • 評価
  1. 作業現場で実際に使っているのは上半身だけという場合も
    多いので腰に力を入れる必要のないロボは必然的に腕だけの
    形状になる。腕がもう一本ほしいという場面でロボは3本腕に
    増設も可能。もうすぐ人間は自分の存在を不要とする機械を
    組み立てるために労働する悲しい立場になるのかもしれない。

    • +3
    1. 海外の配送だと、荷積みでブン投げて
      段ボールの角がへしゃげてるとかもあるから、
      これでも人間よりマシなのかも知れない。

      • +5
    2. 少なくとも90度横倒しになってる箱さん多数。。。

      • +3
  2. 最近話題になる中国製ヒューマノイドはセクシーだが実用性は?だったりする。この手の産業用ロボットの方が重要になってくるだろう。

    • 評価
  3. > Mechは2本足で直立する人型ではない。

    「あんなの飾りです。偉い人にはそれがわからんのですよ」

    (オレの事。。。?)

    • +4
  4. 人を雇うよりコスト減になるのは何年後なのでしょう

    • +2
    1. 結局問題になるのはコストだからね
      金に糸目をつけないなら現在でも大抵の作業やいわゆる職人技ですら自動化できる
      でも人にやらせる方が安い

      • +3
    2. 日本は本腰入れないと、
      10年後くらいにはわりとそうなっていそうな気もする。

      というか、いくら金を積んで求人しようが、
      団塊ジュニアの定年後はもう労働人口の絶対数が不足する。
      (大々的に移民を入れるなら別だが)

      機械でできる仕事はやらせないと、
      担い手がいなくなって そのサービス自体が消滅し不便になったり
      未整備のインフラが放置されて生活環境が荒れたりしそう。

      • +4
      1. >というか、いくら金を積んで求人しようが、
        >団塊ジュニアの定年後はもう労働人口の絶対数が不足する。
        >(大々的に移民を入れるなら別だが)

        ホントこれで、もう出生数からして数十年後にはこうなることが確定してしまっているのに、日本社会は全く危機感ないんだからなあ。

        ロボットで補おうにも、選択と集中とかいう「当たり馬券だけ買えばいい」式の政策を続けてきたせいで国内科学産業の基礎体力はずっと落ち目。
        かといって移民嫌いを改める気もないようだし、まじでどうするつもりなのかと。

        • 評価
  5. 動き的にはモンスターファームのネンドロみたいな感じだな
    まさかあれがロボットの最適解の一つだったとは

    • 評価
  6. FASTERとか言いながら単に動画早送りしてないかこれ。
    当倍速でみたらそんな格別速くもないし人の方がましだろこれ。
    超人的でもスーパーヒューマノイドでもなんでもない。

    • 評価
    1. 疲労やストレスがないとこがスーパーなんじゃない?(点検や修理はいるけど)

      • +3
  7. 腕をもっと増やした機体とかも出てくるのかなわくわく

    • +1

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