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リボンつけてるみたい!アメリカで新種の植物を発見、「ウーリーデビル」と呼ばれる

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(著) (編集)

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ヒマワリの仲間の新種「ウーリーデビル」Credit: Debra L. Manley et al., PhytoKeys(2025)
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 アメリカ、テキサス州のビッグ・ベンド国立公園の砂漠地帯で新種の植物が発見された。それはふわふわの白っぽい毛が生えた葉を持ち、中央の小さな黄色い花の周りから、赤っぽい模様のついたリボンのような花弁が伸びている。

 サボテンの一種かと思いきや、なんとヒマワリの仲間なのだそうだ。新種であるだけでなく新しい「属」として分類されるほど独自の特徴を持っているこの植物はウーリーデビル(学名:Ovicula biradiata)と名付けられた。

 日本語にするともふもふ悪魔かな?

 アメリカの国立公園で新属の植物が発見されたのは、50年ぶりのことで、厳しい環境を生き延びるべく、独自の進化を遂げていたようだ。

アメリカで新種親属の植物を発見

 今からちょうど1年前の2024年3月、チワワ砂漠が広がるビッグ・ベンド国立公園で、ボランティアとして植物研究に携わるデブ・マンリーさんは、砂漠の地面に伏せるように生えている不思議な植物を発見した。

 「こんな植物は見たことがない」と思いながら、彼女は写真を撮り、市民科学プロジェクト「iNaturalist」に投稿した。しかし、誰もこの植物を特定できず、後に新属新種であることがわかった。

 この顕花植物の学名は「オヴィクラ・ビラディアタ(Ovicula biradiata)」と名付けられた。この名は、ビッグベンド公園内に生息する大きな角を持つ羊、ビッグホーンを象徴しているそうだ。

 「Ovicula」はラテン語で「小さな羊」を意味し、葉を覆う白い綿毛にちなんでいる。また、「biradiata」は「二重放射状」を意味し、それぞれの花に角のようについている花弁の特徴を表している。

 また、発見された場所が「デビルズ・デン(Devil’s Den)」と呼ばれる登山ルートに近かったことから、「ウーリーデビル(もふもふの悪魔)」という通称がつけられた。

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新種新属の植物、ウーリーデビル image credit:James Bailey © California Academy of Sciences

こう見えて、ひまわりの仲間

 ウーリーデビルは幅7.5cmととても小さな植物で、地面にはいつくばるようにして育ち、見つけるのは容易ではない。

 雨が降った後のみ花を咲かせるというが、こうした過酷な乾燥地帯では珍しい現象だ。

「砂漠で繁殖する植物は非常にユニークな機能をもつことが多いのです」カリフォルニア科学アカデミーの生態学者アイザック・リヒター・マーク氏は語る。

 こうした植物は、雨によって引き起こされる急速なライフサイクル、水を蓄える構造、乾燥という極限状態に耐える特別なメカニズムを進化させ適応してきたのだ。

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ウーリーデビルの小さい花は、チワワ砂漠の厳しい岩だらけの土壌で育ち、雨が降った後にのみ咲く。image credit:James Bailey © California Academy of Sciences

ヒマワリの仲間だが新種新属

 ウーリーデビルが発見されてから、植物標本記録、植物分類学出版物、DNA分析を調べ、この植物がほかに類をみない独自のものであることを確認した。

 遺伝子配列解析によって、キク科キク亜科ヒマワリ連の仲間であることがわかったが属が異なるため、新たな属を作らなくてはならなくなった。

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とても小さく見逃してしまいそうになるウーリーデビル image credit:Big Bend National Park

既に絶滅の危機に

 砂漠という極度な乾燥への耐久性があるにもかかわらず、この植物の未来は危ういという。

 これまで、公園内の北のはずれのわずか3ヵ所という狭い範囲でしか見つかっておらず、そこは岩が多く、乾燥しやすい土壌という非常に特殊な生息地であるため、気候変動の影響を受けやすいのだ。

 研究チームの一員であり、カリフォルニア科学アカデミーの植物分類学者のアイザック・リヒター・マーク博士は「砂漠に生息する植物は極端な干ばつと降雨のサイクルに適応して進化してきたが、気候変動により砂漠がさらに暑く乾燥すると、こうした特化した植物は生存が困難になる」と指摘する。

 さらに雨が降った後のわずかの間しか花を咲かせないため、じっくり研究するのは難しい。

 この植物のライフサイクルや、花粉は誰が運んでいるのか、公園内の別の場所でほかにも繁殖しているのかなど、まだまだ調査しなくてはならないことがたくさんあるのだが、次にいつ咲くかわからないのだ。

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ビッグ・ベンド国立公園 image credit:Big Bend National Park

過酷な場所に生息する希少植物たちの保全

 この植物がもつ薬効にも関心が向けられている。というのは、顕微鏡分析によって、抗ガン作用や抗炎症作用のある化合物を作り出すことで知られる、仲間の植物に見られるのと似た腺が存在することがわかったという。

 さらに研究が必要であることは言うまでもないが、この植物の発見は脆弱な生態系における植物の多様性を守ることで潜在的な知識が得られる可能性があることを強調している。

 広大なビッグ・ベンド国立公園は標高の高い森林地帯から低地の砂漠地帯まで多様な生息地に無数の種が繁殖していて、その多くはまだ未発見のままだ。

 この研究は『PhytoKeys』(2025年2月18日付)誌に掲載された。

追記:(2025/03/04)本文を一部訂正しました。

編集長パルモのコメント

パルモの表情、すましがお

めっちゃかわいい花!そしてちっこい!デビルという名にふさわしくなさすぎるにもほどがあるけど、まもりたいこのもふもふの悪魔

References: California Academy of Sciences and Partners Uncover New Sunflower Species in Big Bend National Park, Texas - California Academy of Sciences / Pensoft.net

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この記事へのコメント 18件

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  1. 海外でこの植物見た時、よくできたお菓子だなとしか思っておらず
    特に興味持たなかったが、実は植物だったのかよ
    育ち難いようなので家で育てるには今は無理だな

    • +2
  2.  砂漠化が進むとこういう植物が反映する未来もあるかもしれませんが、ヒト種にとってはあまり歓迎される未来じゃなさそうなところが難しい。 なかなか共存共栄って難しいっス

    • +3
  3. イワタバコ科にみえたけど
    向日葵🌻とは!

    • +6
      1. 彼女は結構大きいけどね
        高さ20㎝、はっぱの長さ10㎝くらい

        • -4
    1. すいませーん
      「断崖の女王」知りませんでした
      花が咲くか、実が食べられるものが好きです
      あるいは「食ったら撒く」人です
      ドラゴンフルーツとか柑橘、ライチーほか
      成功したのは枇杷くらいw、そうそうアーモンドもね

      • +3
      1. フランネルソウのはっぱも、ふわふわだよ
        名前通りのネル生地
        花もかわいいよ
        赤紫と白と複色があるよー

        • 評価
  4. ぬいぐるみを詰め込んでる衣装ケースの底に
    どの子から外れたのか解らないままの
    こういう謎リボンがいくつかある。

    • +14
  5. 発見されたもふもふデビルは保護対象になるのだろうが、未発見のまま人知れず絶滅していく生物は結構あるのだろうなぁ。それは必ずしも人類のせいではなく純粋な自然淘汰だとしてもやはり切ない。

    • +15
  6. コラやAI生成を疑うレベルでかわいらしい見た目だなぁ
    希少品種とのことだし、そっとしておいてあげてほしい

    • +5
  7. 多肉植物の月兎耳みたいと思ったけど、カランコエの仲間で花が全然違った
    もふもふしてるサボテン(玉翁とか)や、多肉植物は特に好き

    • +6
  8. サボテンや塊根だと盗掘が問題になっているから
    自生地は守っていきたい
    園芸としては人気でそうだからこそ守らないと

    • +10
  9. こういう希少種が展示してあっても
    みんなで触ると弱ってしまうしマナー違反だが、
    ラムズ・イヤーなら育てるのも簡単で
    触り心地に癒されている

    • +2
  10. 地名から来ているとはいえデビルはないよなあ
    もふもふのリボンでいいのに

    • +11
  11. ジャージーウーリー
    ジャージーデビル
    ウーリーデビル
    一緒くたに覚えよう
    そして一層混乱する

    • 評価

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