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声や動きを忠実に再現!本物そっくりの子犬ロボットが、認知症の人々の心に寄り添う

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(著) (編集)

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 本物の犬に代わってメンタル面をサポート。認知症の人々を支えるために誕生した愛らしいロボットの子犬が脚光を浴びている。

 認知症や軽度認知障害やメンタルヘルスの課題を抱える人々のために開発されたロボット犬「ジェニー」は、ラブラドールレトリバーの子犬を忠実に再現しており、声や動きも本物そっくり。

 見ためはもちろん、触覚センサー搭載で撫でてくれた人に反応を返すなど、リアルな子犬そっくりのさまざまな機能を備えている。

認知症のメンタルヘルスを支援する子犬ロボット

2025年1月、カリフォルニア州サンタクラリタに拠点を置く企業 Tombot (トムボット)が、ラスベガスで開催されたテクノロジー見本市CES 2025で、メンタルヘルス支援のために開発した「ジェニー」を発表した。

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image credit:Tombot

 見ためも子犬そのもので愛くるしいジェニーは、認知症や、その前段階の軽度認知障害を患う高齢者、メンタルヘルスの課題を抱える子供や大人向けに開発された子犬タイプのロボットだ。

Robot dog meant to comfort dementia patients turns heads at CES | REUTERS

ラブラドールレトリバーの子犬を忠実に再現

 TombotのCEOであるトム・スティーブンス氏によると、ジェニーのモデルは、8〜10週齢のラブラドールレトリバー。設計の際にはその姿形や声までも忠実に再現することにこだわったそう。

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 実際、ジェニーはとてもリアルだ。鳴き声は本物の犬の声の録音を使用しており、口も開けるしまばたきもする。頭や首も動き、しっぽまで振る。

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 さらにジェニーは触覚センサーも搭載。人の触りかたによって反応まで変わるんだそうだ。

開発の背景にCEOの実体験

 ジェニー開発のきっかけとなったのは、アルツハイマー型認知症の母親をもつ、スティーブンス氏の実体験からだ。

 この病の診断を受けた母親のナンシーさんは、安全上の理由から、愛犬の飼育を禁じられ、息子のスティーブン氏が、仲睦まじい彼女と犬とを引き離す役目を負うはめになった。

 その時の怒りが、スティーブン氏をジェニーの開発へと駆り立てた。現実には彼の母親のように、高齢や病気が原因で本物の犬を飼えない人たちがたくさんいることに気づき、ロボット犬のプロジェクトを立ち上げたという。

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アルツハイマー病と診断された母は、安全のために愛犬を手放さなければならなくなった。本物の犬の代わりも探しましたが、母が気に入るものは一つもなかった。それで市場にこうしたニーズに応じるものが全くないことに気づきました (スティーブン氏)

PTSDやうつ病、自閉症を抱える人にも

 そこから生まれたジェニーの評判はとても良く、Tombot 共同創設者のハンク・ショルツ氏が、ロサンゼルス市内の認知症患者700人以上を対象にしたジェニーの試験結果も非常に好評だった。

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 現在、ジェニーは認知症や軽度認知障害を持つ高齢者だけでなく、PTSDやうつ病、自閉症などのメンタルヘルスの問題を抱える人にも役立つと期待が寄せられてるそう。

アメリカ国内で販売。価格は23万円

 ジェニーの仕様・スペックはこんな感じ。気になる価格は23万円ほどだそう。

製品名: ジェニー(Jennie) 好みの名前に変えられる
デザイン: 8〜10週齢のラブラドールレトリバーの子犬
動作: 口や目の開閉、頭や首が動き、しっぽも振る
音声: 本物のラブラドールレトリバーの子犬の鳴き声を録音した音声(普通に吠える、甘える、うなる、いびきをかくなどいろいろな声が出せる)
センサー: 触覚センサー(触れ方によって反応が変化)
音声コマンド: 名前を呼ぶと反応し、音声コマンドに従う
アプリ連携: スマホアプリで名前の変更や設定などのカスタマイズが可能
バッテリー: 充電式バッテリー(夜間充電で日中使える)
メンテナンス: 湿らせた布と中性洗剤で簡単に拭いてきれいにできる
価格:1,500ドル(約23万円)

REG CF 2024 Campaign Video

 現時点(2025年1月24日)でジェニーの販売はアメリカ国内のみらしく、日本での販売についてはちょっとわからない。日本語対応バージョンもそのうちできるかも?気になる人はTombot 公式サイトをチェックだ。

References: UPI / Tombot

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この記事へのコメント 21件

コメントを書く

  1. 欲しい!動きが良いねえ、後はお値段が…

    • +5
  2. かたや生産やめたアイボ
    なんか日本はどんどん出し抜かれてるなあ
    商売が下手になったな

    • -1
    1. アイボ愛着もって飼ってる人達まだいるのにね

      • +5
    2. 数十年前に「AIBOの生産をやめた」という所で情報が止まっているようですが、数年前に「aiboの販売が再開された」という情報は仕入れていないようだ

      そもそもで企業体なのだから売れない商品を販売し続けるわけがないんだよなぁ…
      「良さを理解できない日本人が多かったので、販売が一時的に途切れた」が正しいのに

      • +7
    3. AIBOは現在99000円で絶賛新機種発売中。
      ちょっと保険料高いんだけど迎え入れる予定。Wi-Fiとクラウドに対応してるから、前よりずーっと高性能でかわいいよ

      • +3
  3. まだちょっとぎこちなさがあるけれど、10年後くらいにはかなり本物に近づくかな~って夢見てる
    どんどん技術が進化して、現実にはいないファンタジーな生物とか、もう絶滅した生き物の姿のロボットも発売されないかな

    • +13
  4. お、お前はまさか
    『愛犬ロボ「てつ」』!!!

    • +2
  5. 日本も認知症の老人ホームが増えているしな
    そういったところで活躍しそう

    • +14
  6. アンドロイドは電気羊の夢を見るか
    未来は愛玩動物と言えばロボットでお腹に電池いれる蓋がついてる世界が来るのかもしれない

    • +3
    1. 確かに
      今は勿論、本物の動物のお世話をするのが良いけれど、自分が認知症になったら、相手がアンドロイドでも同じかなと思ったりする
      なったことは無いから、本当のところどう感じ取るのかは分からないけどね
      追記: 小説の様に、最期は空に帰った子達に迎えに来て貰いたいと思う

      • +3
  7. 我愛飢、我欲求、柴犬型

    いかん、慣れない中国語を使ってしまった。

    • 評価
    1. ドラ◯えもんモデルはいつかどこかの日本メーカーが必ず作るはず

      • +1
  8. 日本製のアザラシロボット「パロ」も、
    海外の病院や施設で活用されてるよね。

    • +6
    1. コメントしてくれてる方いらっしゃった…!
      昔、日本科学未来館でアシモのショー見に行った時に偶然見つけて、弟とずっと触れ合ってたな…アシモのショーは先に飽きてしまった弟が真っ先にその子の元に戻ってたぐらい刺さってたみたい。
      当時珍しいフワフワした見た目と、つぶらな瞳で見てくるから欲しかったなあ…

      • 評価
  9. かわいいしすごい!すごいけど!
    アシモから四半世紀経ってるのにまだ頭と首と尻尾だけかっていう気持ちもある

    • +3
  10. 仔犬にしては大人しく動きが緩慢だけどなかなか良くできてる
    自分が高齢者になる頃にはもっとリアルでお安くなっているといいな
    あと本物では色々大変な大型種もあると嬉しい

    • +1

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