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「私より猫を大事にしている!」という理由で妻が夫を訴える(インド)

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(著) (編集)

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Photo by:iStock
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 夫婦間の争いが裁判沙汰になることは珍しくないが、「猫を愛しすぎる」ことを理由に夫を訴えたケースはレアかもしれない。

 インド南部カルナータカ州に住む女性は、「夫がペットの猫を溺愛し、私をないがしろにしている。これは精神的虐待だ」として高等裁判所に訴えを起こした。

「夫が猫ばかりかわいがる」ので裁判を起こした妻

 2024年12月12日、カルナータカ州の首都、ベンガルール(旧バンガロール)にある高等裁判所は、女性が起こした裁判を棄却した。

 この女性は、自分の夫が妻である自分よりも「飼い猫のほうを大切にしている」のが精神的虐待にあたるとして、裁判所に訴えたのだ。

 この「事件」を担当したM・ナーガプラサンナ判事は、提出された資料を検討した上で次のように述べた。

(原告の)訴えは、結婚生活に関するものですが、その核心は夫の飼っている猫をめぐるいさかいにあります。つまり、夫が「妻よりも猫を優先して世話をしている」という主張です。

妻がこのことを指摘するたびに2人はケンカになり、罵詈雑言が飛び交う。それがこの訴状に述べられている内容のほとんどです。

つまり、問題の焦点は彼らの飼い猫と、その猫が妻を何度も引っ掻いたり襲ったりしたことにあるというのです

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image credit:photoAC

妻の訴えに正当性はないとの結論に

 同判事はさらに言葉を続けた。

裁判所の見解では、これはインド刑法第498条Aに該当する犯罪への訴訟を開始する法的手続きの乱用です

刑法第498条Aのもとで罰せられるべき要素は、この「事件」にはまったく存在しません。そもそも「事件」と呼ぶべきかどうかも疑問です

 ここで言及されている「インド刑法第498条A」とは、「夫または夫の親族による妻への残酷な行為」に関する法律で、つまり夫による虐待を裁くものである。

 インドでは持参金をめぐる虐待事件が多く発生しており、夫や夫の親族が「持参金が少ない」という理由で妻を虐待し、殺害するという事件が後を絶たない。

 夫による配偶者への暴力行為は、一般の女性に対する誘拐や強盗、性的暴行といった凶悪犯罪よりも多いのだそうだ。

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image credit:Pixabay

今日のインドの刑事司法制度を混乱させているのは、このような取るに足らない「事件」なのです。

今回の事件の捜査が認められれば、既に混乱している司法制度に、さらに新たな事件が加わることになります

 裁判所ではこの異例の訴えを聞いた後、被告である夫に対する捜査の中止を命じ、夫の身柄を一時保護することに。

 原告である妻に対しては、「司法制度を混乱させる訴えだ」と叱責したそうだ。

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image credit:Pixabay

もしパートナーがペットに嫉妬する事態になったら?

 実際に猫が妻にケガをさせていたとしたら、それは飼い主である夫の管理不行き届きということになるのだろうか。

 それにしても、妻にここまでさせてしまうということは、夫の猫への溺愛ぶりも相当なものだったのかもしれない。

 夫が自分には一切関心を示さず、ペットばかり構っていたら、そりゃあ妻としては不満が溜まっていっても不思議じゃない。

 とはいえ、このニュースを聞いたネット民たちは、猫好きかそうでないかにかかわらず、似たような感想を抱いたようだ。

  • もしパートナーがペットに嫉妬しているなら、新しいパートナーを探した方がいい
  • 気難しい猫と夫の飼い主をしている自分としては、気持ちがわからなくもない
  • 裁判所の時間を無駄にしたという理由で罰金を科すべき
  • 女の方が訴えられるべきだよ。これは司法の悪用だ。こんな事件のせいで、多くの重要な事件の審理が遅れてしまうんだ
  • 猫が攻撃をするのは、追い詰められ、境界線を越えられたときだけだ。つまりこの女が猫にどんなことをしていたのか、わかるよね…?
  • 僕の彼女は子どもの頃から犬を2匹飼っている。年老いた犬たちと僕のどちらかを選ばなければならないとしたら、彼女はきっと犬たちを選ぶと思う。でも僕は彼女の犬たちへの気持ちをとても尊敬し、愛しているんだ

 もし家族になる前から相手が飼っていたペットなら、そこには自分が立ち入れないきずなが既にでき上がっていることもあるだろう。

 だが相手は人間じゃなく動物だ。ましてやペットなら大切な家族の一員であり、ましてや夫が愛する猫なら、愛情を注ぐことはできなかったのか?

 この後この夫婦はどうなったのか?離婚したのか?和解したのか?そして猫はどう思っているのか?いろいろ気になるところである。

References: Woman Takes Husband to High Court for Caring More for Pet Cat Than for Her

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この記事へのコメント 25件

コメントを書く

  1. 実際人間よりペットの方が可愛いし癒されるから仕方ない
    度々揉めて愛情が目減りしていたなら尚更だ

    • +24
  2. 奥さんも猫耳カチューシャを装備するくらいの遊び心で済めば良かったのだが

    • +7
  3. 片方の配偶者が不満のある状態は健全じゃないよな…ペットのことでもめるなら人に譲るか出ていくかとか?あんまりいい落としどころ無さそう

    • +8
  4. 奥さんも夫より自分を愛してくれる犬飼えば良いんじゃね

    • +18
    1. しばらくして犬が夫にべったりで構ってくれないと裁判を起こす妻の姿が見える…

      • +6
  5. >>その猫が妻を何度も引っ掻いたり襲ったりしたことにあるというのです

    たぶん妻が夫の手を握ろうとすると、猫が歯を剥いて爪をたてたひっかきをしたんじゃないかな。と想像がつく。

    • 評価
  6. タイトル見て過去記事「猫に夫を奪われました」を想起
    予想通り「あわせて読みたい」に出てて草生えたw
    これから再読します。いつもありがとうwww

    • +10
  7. 訴えは本当なんだろうけど しょうが無くね?としか・・・裁判所まで持ち込まれても・・(´・ω・`)

    • +6
  8.  個人的には裁判を起こすほどの奥さんの「もっと構え」というのもかわいらしいなと思いました。 ネコのように夫のそばにきておなか出して「さぁ撫でろ」とかねw まぁ無関心夫もたいがいですが、奥さんは勝手気ままに過ごせばいいんじゃないかと

    • +2
  9. 保護猫の医療費のために子供の学資を取り崩したという話を読んでから
    この手のペットに対する家族間温度差のニュースは軽く読めないわ

    • +6
  10. この手の「訴えた」って話題は、そのあと「受理」されてるんですか?
    いや、訴えたなんでどうでもよくて、受理されたかどうかが最初のポイントでしょ。

    • 評価
      1. 司法が受理するに及ばずって判断下すのも司法が動いてんですけど。
        ついでに言うとその後さらに「起訴」もっとざっくりした言い方すると「立件は?」って話なんですけどね。

        • -2
  11. うちでは、奥さんより猫のほうが自分を大事にしてくれる

    • +8
  12. 先住猫を優先しないと先住猫が新入り猫(奥さん)を虐めがちだからしゃーない
    それを聞いて実行したら我が家の猫たちに平和が訪れた

    • 評価

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