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Googleマップの指示通りに進んだら橋が崩落していた。インドで3人の乗った車が転落

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(著) (編集)

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image credit: X @jsuryareddy
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 GPSの精度は目覚ましく上がり、カーナビだけではなく徒歩や公共交通機関を使った移動でも、旅先などではGoogleマップを頼りにするケースも増えたと思う。

 交通状況などを鑑みた、効率的な経路を案内してくれる便利なGoogleマップだが、過信すると命にかかわる事態を引き起こすことも。

 2024年11月23日の深夜、インド北部の道路を走行していた1台の車が、Googleマップの経路案内で、洪水で崩落した橋に導かれた。

 車はそのまま走って川に落下。乗っていた兄弟3名が全員死亡するという悲惨な事故が発生した。

未完成の橋を渡るルートをGoogleマップが指示?

 この事故が起きたのは、ウッタル・プラデーシュ州バレーリー近郊の、ラージガンガー川にかかる橋だ。

 この橋は今年の初め、洪水で一部が崩落し、そのまま放置されていたらしい。

 だがGoogleマップにはその情報は表示されておらず、橋へと続く道には壊れていることを示すバリケードや標識は、設置されていなかった。

地元住民はこのことを知っていたため橋を避けていたが、3人の乗った車は別の地域から来ており、Googleマップの経路案内に、疑うことなく従ったようだ。

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 転落した車は、翌朝地元の住民たちによって発見された。乗っていたのはアミット(40)、ニティン(30)、アジット(30)という名前の三人兄弟だと発表され、全員の死亡が確認された。

 彼らは結婚式に出席するため、バレーリーに向かっていたという。Googleマップの誘導に従って崩落した橋の上を走り、そのまま約15m下の地面に落下したと見られている。

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当局とGoogleの担当者が過失致死容疑で逮捕される

 地区の治安判事ニディ・スリーヴァスタヴァ氏によると、この事故を受けて、州の道路部門の技術者4名と、Googleの担当者1名が過失致死容疑で逮捕されたという。

 同判事はさらに地元警察署に対し、同様の事故を防ぐために、地域のすべての道路と橋を検査するように命じた。

情報の更新が追い付かない現状

 今回の事故では、インドにおけるインフラ整備の遅れが浮き彫りとなった。巨大な人口を抱えるインドでは、現在Googleマップのユーザーが爆発的に増えており、インド国内だけで1日約6,000万人ものアクティブユーザーを抱えているという。

 だがGoogle側で最新の情報に更新したり、インド政府や地方自治体との情報の連携はお世辞にもうまく言っているとは言い難く、これまでに何度も情報不足による事故を引き起こして来た。

 例えば2021年には、マハーラーシュトラ州で運転中の男性が、Googleマップの指示に従った結果、ダムから転落して死亡した。

 さらに2023年には南部のケーララ州でも、2人の医師がGoogleマップの案内に従い、川に突入して死亡している。

 Googleの誤誘導のせいで迷い込む観光客に業を煮やした村人が、「Googleは間違っています!」と書いた自作の看板を設置するなんて事態も起こっているのだ。

 Google側にも苦労はある。毎日何百万件も寄せられる苦情や、表示の間違いの報告に対処できるだけの人的リソースが圧倒的に足りていないのだ。

 特にインドのような国では、インフラ整備に多くの問題を抱えている。たとえば道路に何かトラブルが発生しても、瞬時に状況を報告するシステムがまだ完備されていない。

当局の責任か、Googleが悪いのか?

 今回の事故を受けて、インド国内ではナビゲーションアプリの信頼性について、改めて議論が起こっている。

 情報を更新せず、誤った経路を案内したGoogleマップの責任を問うべきか、それとも危険な状況を放置して、事故を防ぐための対策を怠った当局を非難すべきなのだろうか。

 Googleマップは基本的に、GPS信号や衛星画像、当局からの情報などから得たデータを使って、交通状況や地図を追跡・更新しているという。

 また、利用規約ではユーザーの側に「自身の判断で」利用すること、アプリが提供する情報が最新ではなく、実際の状況と異なる場合があることは明示してあるため、今回の事故の責任を問うことはできないそうだ。

 日本語版の利用規約には、確かに以下の通り明記されている。

Google マップ / Google Earth の地図データ、交通状況、経路などのコンテンツを使用する際に、実際の状況が地図の検索結果やコンテンツと異なる場合があります。Google マップ / Google Earth の使用時には、自己責任のもとで自主的に判断を下してください。お客様の行為とその結果は、すべて自己責任となります。

※「Google マップ / Google Earth 追加利用規約」より引用

 これが日本なら、こんな危ない未完成の橋に車両が侵入できること自体があり得ないし、インドでもやはり安全対策を怠った当局の責任が大きいのでは?という意見が多いようだ。

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この事故の直後に同じような事故が近所で再び発生

 この事故からわずか10日後の12月3日、同じバレーリー近郊の高速道路で、再び同様の事故が起こった。Googleマップの案内に従って走っていた3人乗りのセダンが、運河に転落するという事故が起こったのだ。

 幸いなことに今回は全員が無傷で救出されたが、度重なるGPSを頼った結果の事故に、現地のGoogleマップのユーザーの間では不安と不満が広がっている。

 ナビのなかった時代には、地図を見てルートを考えるのが楽しかったよなあ。途中で迷ってもそれもまたご愛敬。

 確かにGPSのおかげで非常に便利にはなったけれど、いまだにおかしなルートを示されることもあるし、GPSがズレて現在位置がわからなくなったこともある。なので自分は一応、紙の地図も車に積んであるんだよね。

 今回のインドの事故は、街灯のない真っ暗な一直線の道路で、前方を確認することをせずに突っ走ってしまった結果なのかもしれない。

 Googleマップと道路を管理する当局の責任は非常に重大だが、知らない道路を走るときは、利用者も常に万が一を考えて用心しながら走った方が良いと思う。

References: A fatal car crash in India sparks concerns over Google Maps

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この記事へのコメント 9件

コメントを書く

  1. Googleマップの間違いは日本でもある。
    でも日本では事故は起きてない、つまりそういうこと。

    • +16
  2. Googleはとばっちりもいいとこ
    こんな真っ暗な場所ならマップ見てなくても落ちるわ
    どう考えてもバリケード置いてない道路管理者が悪いだろ

    • +29
    1. 道路がいきなりなくなっていたら誰でも事故になる

      今回の事故にあった人間のどこに過失があるんだ?

      事故にあった人間をバカにするのはいい加減にしろよ

      • +2
    2. こんな所、近所のやつしか使わないだろうってのも過信なんだよな
      紙の地図なら安心というのも過信だし
      目の前で崩落したやつをマップのせいにするのも過信w

      • 評価
  3. 日本でも見たことあるよ
    この先は狭くて通れない、Googleマップを信用するなって看板

    • +3

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