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お化け屋敷は体に良い?恐怖体験が免疫系に作用し、炎症レベルが低下することが判明

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(著) (編集)

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 お化け屋敷が苦手と言う人も多いが、この世からなくならないのは、こういった疑似的な恐怖を体験してみたいという人が多いという事だろう。

 そして実はその体験が健康に影響をもたらすという。しかも良い意味でだ。

 こういった疑似的な恐怖体験をすると免疫系が活性化するという新たな研究結果が発表されたのだ。

 びっくりして怖がるという行為は、冷水に飛び込んだときと同様に、人体の防衛力を活性化させる可能性があるのだという。

体を守ろうと免疫系が働くと炎症が起きる

 私たちの体には異物が入ってきて細胞が異常を起こすと、白血球などの免疫細胞が出動しそれらを排除して体を守ろうとする免疫系のシステムが備わっている。

 このシステムのひとつが患部が赤く腫れたり、発熱したりする体内炎症という現象だ。

 これは誰の体内でも起こっていることですぐに治る場合もある。

 だが、体を傷つける活性酸素を除去しきれずに炎症が慢性化すると、最終的には命にかかわる糖尿病や高血圧などさまざまな病気になりやすくなってしまう。

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恐怖体験後、炎症マーカーと免疫細胞を測定

 デンマーク、オーフス大学の研究チームが、軽度の炎症状態にある被験者22名におよそ50分間お化け屋敷に入ってもらう実験を行った。

 被験者には、恐怖ピエロや腐敗したゾンビ、血まみれエプロンをつけチェーンソーを持った襲撃者に追いかけられて、恐怖をたっぷり味わってもらった。

 3日後、被験者の「高感度C反応性タンパク質(hs-CRP)」の数値を測定した。

 CRP(C反応性タンパク質)とは、体内炎症が起きた際に血中で増加するタンパク質のことで、hs-CRPは通常のCRPでは捉えにくい軽微な体内炎症を検知できるマーカーとして知られる。3mg/Lを超えると軽度の炎症レベルとされる。

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お化け屋敷で恐怖体験をすると多くの人の炎症レベルが低下

 恐怖体験後、被験者たちの80%以上が体内炎症レベルが低下し、ほぼ半数は完全に正常値になったという。血中の免疫細胞はリンパ球と単球のみが減っていた。

 また、炎症がまったくない91名にも同じ実験をしてみると、免疫細胞の変化がみられた。

 腫瘍細胞や細菌を破壊してくれる白血球であるリンパ球や単球、好酸球、好塩基球が減少していたのだ。

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疑似的恐怖体験とアドレナリンの関係

 お化け屋敷は、安全だとわかっていて恐怖を楽しむことができるアトラクションだ。同様に安全な恐怖体験を味わえるものとしてホラー映画などがある。

 こうした疑似的な一時的な恐怖は、どうやらアドレナリンやエンドルフィンの増加をもたらすようだ。

 だがこれまで、「娯楽としての恐怖」という心理反応が、私たちの体に与えるメリットについてはまだあまりよく理解されていなかった。

 しかし、この研究結果は、楽しむための恐怖は健康に良い影響をもたらす可能性があることを示している。

 「精神状態と炎症の関係には潜在的に構造的なつながりがある可能性が考えられる」臨床研究者のマリー・ルイーズ・ボンネリッケ・ベルンツ氏は書いている。

不安は軽度の慢性炎症と関連しているようだが、恐怖は炎症のピークとその後の解消に関連しているのかもしれない(ベルンツ氏)

 この実験結果からは、娯楽のための恐怖によって血中の免疫細胞と炎症マーカーのバランスが調整され、免疫系に影響を及ぼす可能性があることを示している。

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疑似的恐怖の影響を理解するには更なる研究が必要

 その影響がどのようにして起こるかを理解するにはさらに研究が必要だが、マウスを使った実験では恐怖と急性ストレスが副腎を刺激し、免疫細胞のアドレナリン受容体を活性化させることが示されている。

 アドレナリン系は、いわゆる闘争・逃走反応を促し、マウスの場合、免疫系を動員して起こるかもしれない外傷や感染に備えると考えられる。

 人間の場合、例えば寒さにさらされるとアドレナリン系が活性化され、抗炎症マーカーと連動していることが示されている。

 ただし、娯楽としての恐怖がアドレナリン系に同じような作用を引き起こしているかどうかはまだ断定できない。

 今後の研究では、アドレナリン系の役割をさらに深掘りし、効果の持続性を確認するべきだとしている。

 また、どんな研究でもすべての人に当てはまるわけではないことは考慮するべきだ。恐怖症レベルでお化け屋敷が嫌いな人には逆効果になる可能性もある。

 怖いの大好き人間には朗報かもしれないが、本当のトラウマになってしまっては元も子もない。作り物と理解した上で、ほどほどの恐怖を楽しむことができる人なら効果が見込めるかもしれない。

 この研究は『Brain, Behavior, and Immunity』(2024年11月13日)誌に掲載された。

 私はこう見えて、お化け屋敷が苦手なタイプだ。機械的な仕掛けならなんとかなるけど、幽霊役ががんばりやさんの人間だった場合、驚けば驚くほど執拗に攻めてくるからだ。

 そんな時は、幽霊役の人を逆に驚かせるぐらいの超高音の悲鳴を上げながら、逆に追いかけるという対処法をとったりするけど、他の人も驚かせることになるし、通報されかねないので、おすすめはしないけどね。

 ということで疑似的恐怖体験ならやっぱホラー映画だな。3Dとか4Dじゃないやつで。

References: Haunted Houses Have a Surprising Effect on The Immune System : ScienceAlert

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この記事へのコメント 15件

コメントを書く

  1. お化け屋敷サウナで極限まで整えよう
    とか言い出す人が出てきそう

    • +2
  2. 娯楽的ホラーの効用、面白い!
    お化け屋敷後のスッキリ感ってあると思うし、
    深掘りして欲しいです。

    • +8
  3. 光沢液晶のスマホを覗いても似たような経験ができる。炎症に良くて心臓に悪い

    • -2
  4. パルモさんとお化け屋敷に行ったらカオスになりそう・・・

    • +2
    1. オバケを追いかけて絶叫するパルモたんを愛でるの会爆誕!
      ツアー募集開始! お問い合わせは・・・

      • 評価
  5. 面白い研究だね
    ホラー映画とかゲームとか小説とかでも調べて欲しい

    • +4
  6. 昨日、映画を観に行ったんだけど
    アトピーで長いこと赤く腫れて痛痒かった頬が
    すーっと楽になったのが不思議だったんだ。
    だからタイムリーで腑に落ちた記事でした。

    グラディエーター2、ハラハラして良かったです。

    • +10
  7. 狩猟採取生活の昔から私たちは一万年くらい進化していない
    ご先祖さまは毎日恐怖心と対峙しながら生活して繁殖し
    人類は社会性を持った野生生物として
    今日のこの時間まで生きながらえて来れた
    恐怖は日常的に必要なルーティンなのかも

    • +9
  8. 加齢で感受性が鈍くなるのと免疫力の低下には相関関係があるのかな

    • +4
  9. 免疫機能が暇してるから過剰に働いてるのか
    そういえばアレルギー持ちって運動してなさそうなもやしっぽい人が多いな

    • -6
  10. そういやお化け屋敷で飛び出してきたお化けに道訊いたことある 
    あっち👉️って中のバイトの人が
    いやこれは自分がパニックだったのか…?

    大人になると鈍るというか単純に驚けるものが減る気はする 補給のためにもカラパイア見てる

    • 評価

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