この画像を大きなサイズで見るイルカは賢く、そして社会的な生き物である。家族や仲間とコミュニケーションをとり、群れのつながりの中で生きている。
そんな彼らが仲間とはぐれ、ひとりぼっちになってしまったら? 寂しくて寂しくてたまらなくなってしまうのではないだろうか。
デンマークの海に現れた1頭のバンドウイルカが、大量の「音」を発し続けていることが、現地の大学の調査で判明した。
周りに誰も仲間がいない環境で、なぜイルカはしゃべり続けるのか。寂しさを紛らわせるための「独り言」の可能性があるという。
デンマークに現れた孤独なバンドウイルカ
2019年9月頃、デンマークのフュン島の南にあるスベンボー海峡に、1頭のバンドウイルカが姿を見せるようになった。
その海域はバンドウイルカの生息域の外であり、近くに同種のイルカの姿はなかった。なぜ彼がこの付近に出没するのか、誰もにわからなかったのだ。
下の地図の黄色い部分がスベンボー海峡だ。
この画像を大きなサイズで見るこの孤独なイルカは、3年経っても独りぼっちでスベンボー海峡で暮らしていた。彼はいつしか地元の人たちから、「デレ」と呼ばれるようになっていた。
興味を引かれた研究者たちは、デレがどうしてここへやって来たのか、なぜひとりぼっちなのかを探ることにした。
そしてデレの存在が、もともとこの海域に多く生息するネズミイルカたちにどのような影響を与えるかについても調査することにした。
孤独なはずのイルカが1万種類もの「音」を発していた
研究者たちはまず、デレのいる海域に水中録音装置をセットして、海の中の音を拾ってみた。その結果、驚くべき事実が判明する。
ひとりぼっちのデレは、実はひとりでさまざまな音を発していたのだ。
私は好奇心から、録音装置を追加してみることにしました。遠くのホイッスルのような音か何かを拾うかもしれないと考えていましたが、まさか何千種類もの異なる「音」を録音することになるとは予想もしていませんでした
調査にあたった南デンマーク大学の鯨類学者、オルガ・フィラトヴァ氏はこう語っている。
そこで2022年12月8日から2023年2月14日までの69日間、さらなる調査が行われた。その結果、彼らは実に10,833もの「音」を検出。
通常、イルカの出す音には、ピューピューというホイッスル、ギギギギというクリックス、そしてギャアギャアと聞こえるバーストパルスの3種類があると言われている。
今回の調査で録音された音には、2,291種のホイッスル、2,288種のバーストパルス(威嚇や攻撃に関連づけられるギャアギャアという音)、5,487種の低周波音、797種の打楽器のような音が含まれていた。
ちなみにイルカには声帯がなく、鳴き声は頭上の噴気孔、つまり鼻から出ているんだそうだ。声帯を使っていないために「声」ではないと考えられており、「鳴き声」という用語は学問的には使われないらしい。
イルカの発するさまざまな音は、下の動画で聞いてみよう。
「名前」を呼びコミュニケーションを求めている可能性も
研究者たちが注目したのは、デレが発した音の中に、3種類の「シグネチャー・ホイッスル」と思われる音があったことだ。
シグネチャー・ホイッスルとは、イルカが個体ごとに発する独自の音で、もしかするとお互いを識別するための「名前」なのではないかと考えられている。
バンドウイルカは自分のシグネチャー・ホイッスルを発するだけでなく、仲間のものも発することができる。万一迷子になった際は、必死にシグネチャー・ホイッスルを発し続け、仲間を探すのだそうだ。
デレが1頭だけだということを知らなかったら、少なくとも3頭のイルカの群れが、さまざまな社会的交流を行っていると結論付けてしまったかもしれません
オルガさんたち研究者は、当初、デレの声を拾えるとは期待していなかった。たった1頭しかいないイルカが、コミュニケーションに使う音を発するとは思えなかったからだ。
こういった「音」は、伝統的にコミュニケーションに関するものだと考えられており、少なくとも2頭のイルカがお互いに「会話している」はずなのですが、デレは完全に独りぼっちだったのです
この画像を大きなサイズで見るそれでは、デレはなぜあんなに大量の音を発していたのだろうか。オルガさんは、何らかの感情の発露として発せられた、無意識の音だったのではないかと考え始めたそうだ。
誰も聞いていなくても、何か面白いものを読んだときに思わず笑ってしまうことがありますよね。それと似ているのかもしれません。
近くにいる他のイルカたちの注意を引こうとしていたのでは?という説もありますが、私はこれはありそうもないと思っています。
彼は既にこの海域で3年間過ごしており、おそらくは既に、周囲にほかのイルカがいないことを知っているはずだからです
孤独なイルカは独り言を言う可能性
今回の調査結果を受けて、オルガさんたち研究者は、デレの「独り言」が孤独感やストレスを反映している可能性があると考えている。
例えば我々人間が一人でいるときに感じる不安感と似たような感情が、イルカにも存在する可能性が出てきたのだ。
我々が不安を感じたとき、笑ったり喋ったりすることでストレスを和らげるように、バンドウイルカも感情の発露としての音を出すことで、自分を癒しているのかもしれない。
この画像を大きなサイズで見る今後、デレに関する調査が進めば、バンドウイルカの行動や感情を理解する手がかりを得られる可能性がある。
彼らにとって、「孤独」な環境が音声表現にどんな影響を与えるかという探求は、今後のイルカの研究にとっても重要な課題となるだろう。
デレのケースは、バンドウイルカに対する我々の理解を深め、彼らの行動に新たな光を当てるものだ。
我々人間が孤独を感じるように、海の生き物たちも同様の感情を抱いているのかもしれない。その感情を理解することが、彼らの保護や生息環境の改善への寄与につながるかもしれないのだ。
References: Dolphin in the Baltic Sea has been talking to himself — and researchers think it's a sign he's lonely













可能性はたくさん
歌、退屈、孤独、老化など
あるいは夢見て寝言
彼らは半分寝て泳ぐから
人だって独り言を言う
理由は様々、作業手順を口にしたり
それを失敗すればいいわけを言う
群れで話す動物はすべて独語すると思う
他のイルカ・クジラ類は近辺にいないのかな。 話が通じないとしても似たような音を出してれば意思疎通ができるかも~と思った次第。
そして、何を言っているかも知りたいです。 「ヒマだ~」とか「おいしいものいないかな~」とか、イルカリンガルみたいなの作ってほしい←他人任せw
ネズミイルカが多く生息する海域とある。
「イルカいるか?」🐬
「なごり雪」でも歌っているでしょう
あーなるよね。そうでもしないと、喋り方忘れちゃうからね。声は出せても言葉にならなかったりすんだよね。
(T_T)
「だれかーっ!だれかイルカーっ!?」
なんで孤独が可哀想とかそんなふうに捉えるのだろうか
人間だから仕方ないじゃない!…ってか。
群れで暮らす動物だから
孤独な人がネットで発信しまくるのと似てるかも
何かのきっかけで一人になってしまったけど、今はその一人を居心地良いと感じているのかも知れない。
孤独かどうかはわからない。
人間もざっくり分けたら群れで生活する生き物だろうけど、
孤独の方が向いてる人もいる訳で、このイルカもそうなのかも。
本当に嫌だったらイルカのいない海域に留まらないよね。
ワイがたくさん猫とお話してるみたいに異種のお友達がいるのかもしれない