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刑務所から脱獄することが合法の国が複数存在する。その理由とは?

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(著) (編集)

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 みんなは「プリズンブレイク」というアメリカのTVドラマを知っているかな。まあいろいろな背景は置いといて、アメリカの刑務所では脱獄は罪となる。

 だが驚いたことに、世界には脱獄が罪にならない国が知られているだけでも7つあるそうだ。「プリズン・ブレイク」の舞台がこれらの国ならまた違った結果になっていただろう。

 なぜこれらの国では脱獄は罪に問われないのか?その理由は国によって様々だが、基本的には「人間だもの」といった本能に基づくものだという。

脱獄が罪にならない7カ国

 「脱獄が罪にならない国」は以下の7カ国である。

  • ベルギー
  • ドイツ
  • オランダ
  • スウェーデン
  • オーストリア
  • メキシコ
  • チリ

 例えばドイツでは、19世紀から施行されている法律で、「人間が本来持つ自由になりたいという欲求」を否定してはならないとされているそうだ。

 脱獄した囚人が誰であり、どんな罪を何件犯したか、あるいはその犯罪の重さなども問われることはない。つまり誰にでも逃走本能があり、自由になりたいと願う権利があるというわけらしい。

 メキシコでもこの考え方にのっとっており、「逃亡した囚人に対しては、他の囚人と共謀した場合を除き、いかなる罰も適用されない」と規定されている。

 さらにオランダでは、囚人が刑務所から抜け出す方法を見つけて、それを実行しなかった場合、本質的には千載一遇のチャンスをものにしないという、一種の事故懲罰であると考えられるんだとか。

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image credit:Pixabay

何の罪も犯さずに脱獄を成功させるのはほぼ不可能

 これらの国々では、脱獄後に逮捕された場合も、脱獄中あるいは脱獄後に犯した罪では起訴できるが、脱獄そのものについては起訴できない。

 なぜなら脱獄は窃盗や脅迫、賄賂、暴力といった種類の犯罪を伴わない、本能に基づいた逃走行為だとみなされるからだという。

 もっとも起訴はされないが、脱獄して捕まった場合は今後も逃走の危険性が高いとみなされて、より厳重な監視下に置かれる可能性はある。

 また、罪にならないのは法律で明文化されていないから、というのがその背景にあるわけで、決して脱獄が推奨されているわけではない。

 ドイツの場合、逃走のほう助や逃走中に犯した器物破損や暴行、人質などは当然重罪に問われるし、脅迫や賄賂も罪になる。

 また囚人服は国の所有物なので、これを着用したまま逃走すれば、それだけで窃盗罪が成立するんだとか。

 つまり建前上は無罪でも、その他の罪を一切犯さずに脱獄することは事実上不可能というわけだ。

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image credit:Pixabay

 この事実を知った海外のネットユーザーたちは、さまざまな議論を展開している。

  • つまり裸で逃げればいいってこと?
    • 何かを破壊したり誰かを攻撃したりしなければ、まあそういうことになるのかな
    • ドイツの囚人は私服を着てるから問題ない
  • どっちにしろ窃盗や器物損壊くらいじゃ、脱獄自体の罪よりは軽いだろうしね。「逃走は人間の本能」っていう哲学は支持するけど、自分が住んでいるところで脱獄は犯罪じゃないって言っても誰も同意しないと思うけど
  • ベルギーでも脱獄したときに囚人服を着ていると窃盗罪で起訴されるよ。裸で逃げたらわいせつ罪だ。鍵やドアを壊したら器物損壊罪だし。唯一起訴を免れて脱獄に成功するのは、看守がドアを開けっぱなしにしていて、たまたま私物の服を隠し持っていて、そのまま歩いて外に出られた場合だけだよ
  • 理論上は、脱獄は暴力や損害を伴わない限り、他人への危害行為に当たらないからね。刑務所当局に恥をかかせることはできるかもしれないけど、だからって刑事罰を正当化することにはならない
  • メキシコでも、法律に一切違反せずに脱獄を成功させるのは事実上不可能だよ。鉄格子をのこぎりで切ったりトンネルを掘ったりも犯罪だし、囚人服を着たまま逃げるのも犯罪だ。ドイツなんかでは、脱獄後に捕まった場合に起こることは、追加の処罰がなくても十分にひどいものだし、結局脱獄は割に合わないんだよ。しかもドイツでは逃走中の囚人への発砲が認められているしね

 もっとも死刑囚や無期懲役など、今さら捨てるものも罪を重ねて困ることも何もない囚人たちにとっては、追加の刑罰などへでもないだろう。それこそ「自由への欲求」から、どんな犠牲を払ってでも逃走したいと思うはずだよね。

 ちなみに日本においては、脱獄は「逃走罪」というれっきとした罪になるので、万一収監された場合は逃げようなどとは考えず、真面目に刑期を務めあげることをおすすめする。

References: People are just learning it's legal to break out of jail in these countries due to a bizarre law

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この記事へのコメント 13件

コメントを書く

  1. これを知って白石はワクワクするのかガッカリするのか

    • +10
    1. こんな哲学を言っていられるってことは
      先進国ではなくてもそれなりに文明化された
      社会ってことだからね

      • +5
  2. 裸で逃げてうつ伏せで局部を見せないようにすればセーフ?

    • +2
    1. 日本では軽犯罪法は第一条二十号「二十公衆の目に触れるような場所で公衆にけん悪の情を催させるような仕方でしり、ももその他身体の一部をみだりに露出した者」があるが、コッソリだったらワンチャン! と思ったけど海外ではヌーディストビーチとかあるからこういう法律はないかなw

      • 評価
  3. 逃げた囚人によって傷つけられた市民がでてもいいのか?

    • 評価
    1. 市民を傷付けたらそれについては犯罪だぞ。そうなるというのは記事にもちゃんと書いてある。あと「脱獄自体は犯罪ではない」は「脱獄を防ぐシステムを構築しない」を意味しない。

      • +12
  4. つまり、下着は自前で用意しておいて、囚人服だけ脱げば、「ドントウォーリー、アイムウェアリング」で逃れられると。

    • +3
  5. 日本だって誰だって銃を合法で持てるでしょ。
    面倒くさい手順踏めばいいだけだよ。

    合法って言葉は所詮そんなもんだよ。

    • +3
  6. 元記事のタイトルが釣り過ぎる
    脱獄したら自由の身柄になれるかのような
    誤解を与えそう
    そもそも脱獄なんて国の失態なのだから
    むしろ管理者が責任を取ることの方が先決

    • -5
  7. なにかしらの軽犯罪を犯すことになるが、一度問われた罪については脱獄を認めてるだけ。
    逃げられるのに逃げないのはストレス

    • +1

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