この画像を大きなサイズで見る2023年12月、米国バージニア州にあるラングレー空軍基地上空で12機を超える謎の飛行物体が基地を占拠する事件が起きていた。
その飛行物体の群れは17日間にわたって飛来しており、ラングレー空軍基地のみならず、そのほかの米軍基地がある地域へと飛び去る姿が確認されている。
さらに驚くべきことは、米空軍大将をはじめ地位のある人物も目撃しており、バイデン大統領に報告されたという。
無人航空機と思われるが、その正体や目的は今のところ不明で、米国防総省も頭を悩ませている。
だが米国では、このところ同様の事例が頻発しており、中国やロシアの偵察ドローンである可能性が疑われているが、真相は闇の中だ。
ラングレー空軍基地上空を飛行し続けた謎の飛行物体
その日、ラングレー空軍基地のマーク・ケリー空軍大将は、将校たちを連れて屋上に上がっていた。ここ数日、夜になると飛行禁止区域であるにもかかわらず、謎の飛行物体が現れるという報告を受けていたからだ。
報告によれば、それらの飛行物体は日没の45分~1時間後に姿を現すという。
しばらくすると、本当に姿を現した。それは全長6mほどで、高度900~1200m上空を時速160kmで飛行しているようだった。
最初の1機が現れると、次々と別の機体が現れ、遠くから芝刈り機のような音が聞こえてきた。
飛行物体の数は12機以上で、その群れはチェサピーク湾を横断すると、海軍の対テロ特殊部隊「DEVGRU」の基地や、世界最大の海軍港「ノーフォーク海軍基地」がある地域へと向かっていったという。
この画像を大きなサイズで見る何者かが遠隔操作しているドローンである可能性
これらの飛行物体の正体は現時点で不明だ。だが何者かが遠くから操縦するドローンである可能性は高い。
ただし、編隊の動作が非常に複雑だったことや、その後の調査で操縦に利用されたと思われる周波数が通常のものでなかったことから、個人の遊びやいたずらである可能性は低いという。
むしろロシアや中国などが米軍の対応を試したのではないかと疑われている。
実際、このところ謎のドローンが米国各地で目撃されており、同様の事件はカナダでも起きている。
たとえば、今回の事件の2か月前となる2023年10月、ラスベガス近郊にある核兵器実験施設の上空で、合計5機のドローンが3日間に渡り出現するという事件が発生した。
この画像を大きなサイズで見る米国防総省は対応に苦慮
こうした謎の飛行物体の対応に米軍は苦慮している。
仮にそれがドローンだったとして、それはすでに軍事兵器として費用対効果の高いツールとなっている。だからと言って、安易に撃墜すれば、その下にいる人々や施設に被害がでかねない。
昨年初めに中国のスパイ気球と疑われるものが出現した際、米軍はそれがミサイルで撃墜しても安全な場所まで移動するのを待たねばならなかった。
待つ以外の方法としては、電子信号を利用してドローンのナビシステムを妨害したり、指向性エネルギー兵器で機能不全に陥らせるという手もある。
だが、それも墜落の危険があるうえ、地域のWi-Fiネットワークに不具合を生じさせたり、その他の航空機まで巻き添えにしたりする恐れがある。
そもそもドローンを追跡すること自体が非常に困難だ。地上から追うのが難しいのはもちろんのこと、軍のレーダーは鳥が映らないよう調整されているので、小さな飛行物体を簡単に補足できない。
敵国のスパイの犯行か?依然謎に包まれたまま
今回のラングレーの1件で、最後に未確認飛行物体が目撃されたのは2023年12月23日のことだ。
今の時点で、その正体は謎に包まれている。だが今年1月、一連の事件の解明につながるヒントらしきものが得られている。
その事件は2024年1月6日の雨の朝、バージニア州にある空母や原子力潜水艦の建造施設付近で起きた。
その日、住人から通報を受けて、警察が出動した。その住人によると、ミネソタ大学の学生とされるシ・フェンユンという人物が、木にドローンが引っかかって困っているのだという。
現場に到着した警察は、なぜあえて悪天候の中ドローンを飛ばしたのかをシに尋ね、消防署に助けを求めるように助言した。
だがシは、その1時間後に当時乗っていたレンタカーを返却し、電車でワシントンD.C.へ向かったのである。
翌日、彼はさらにカリフォルニア州オークランドへと移動。そこからまもなくドローンの墜落がきっかけでシが動き出し、海軍の船を撮影したことが発覚した。
1月18日、FRBは中国へ帰国しようとしていたシ・フェンユンを逮捕。結局彼は、海軍の施設を違法に撮影した容疑で起訴され、6ヶ月の服役を言い渡された。
彼の弁護士は、「彼が外国の工作員なら、過去最悪のスパイだっただろう」と述べたという。
ラングレー空軍基地の事件では、そのような不審な人物は発見されていない。だが、何者かがドローンを利用して、米国内のスパイを行っている線が濃厚だ。
それは敵対する国かもしれないが、人間以外の何かという可能性もあるのだろうか?
なお今月に入ってからもロサンゼルス北部のエドワーズ空軍基地近くで、謎の飛行編隊が数ヶ月にわたり出現していたことが判明したそうだ。
References: Drones swarmed an air base for days. They're still a mystery. / Mystery Drones Swarmed a US Military Base for 17 Days. Investigators are Stumped - Slashdot











ドローン戦争
まぁアメリカも前から補足しずらい、補足できても迎撃が極めて難しい航空機飛ばしてスパイしまくってるもんな。それが今やドローンに変わって仕返しされてるかもしれないわけだ。
日本の空も飛んでるんじゃない?似たようなのが。
横須賀の基地にもなんか来てたよね
米中開戦、もう笑い話や杞憂では済まなくなってきてるな。
ドローンにはドローンで対処が最適だと思うんだけど
1台ぐらい網で捕獲できなかったのかな
対応すれば対応能力が把握されるので
「困惑する」という態度のスルー案件という可能性もある
これだよな。対応したらそれを分析されて、さらに手の込んだ戦術をぶつけられるか「そのカウンター手法を効果的だと思わせて実はすりぬけられる」ということになる。こういう化かし合いも情報戦なんかな。
データ入力すれば一基だけ操縦して他は自動運転でしょうから別に驚くことじゃないけど
撃ち落とすドローンはもう必要だよね、禁止区域でしょうから即落としていいと思う
>安易に撃墜すれば、その下にいる人々や施設に被害がでかねない。
情けな
こんな些細なことで躊躇するとは
気にするのが当たり前です。ロシア、中国ですら気にするよ。自国のミサイルで自国に被害出してどうすんだ。
表向きにそう言っているだけに決まっているでしょ
能ある鷹は爪を隠す
米軍がドローンへの対処方法を全く考えていなかったマヌケだとでも?
つまりいつでも自爆ドローンで基地墜とせる時代になっちゃったのね・・(´・ω・`) 滑走路ボコボコにしたらもう飛べないらしいし
逆に考えたらもしロシアや中国などじゃなければかなりヤバいでしょ
ちょっと前までなら「UFOか!?」だったけど
かの国のドローンの可能性もあるんだね~~
直径6メートル、時速160kmで飛ぶ物体を捕獲はさすがに難しいのでは
そんなドローン、あるんかね
もはやドローンというより無人偵察機て感じだけど。
これだけの規模なら、排除したけりゃ撃墜するしかないんだろうな。
もうドローンが戦場に登場してからずいぶん経つんだけど、未だに適切に対処できないね
ロシアもウクライナの安っぽいドローンでやられまくってるし
実質使うことができない核兵器なんかより、よほど人類にとって厄介な存在になる可能性が高い
ドローンが使い方次第では破滅的に厄介なのは事実だとしても、
いくらなんでも核兵器より厄介などということはない
核の脅威を過小評価しすぎ
上の人は戦場の話をしているのでは?
ロシアがドローンにやられまくってたのは初期だけで、今は対処されて効かなくなってるそうですよ。
というかドローンが効くならレシプロ飛行機やCOIN機でも効いてたはずですしね。
それらが効かなくなって何十年も経ってる。
本気で対処されると正規軍の防空網は突破できないもんです。
時期や世界情勢を考えるとまあそういうことだよな
中国かロシアかとなると余裕がある中国なような気がするが…
一機くらい捕獲して調査した方がいい気がするけど、米空軍もバカじゃないし
心配せずともやることはしっかりやっているだろう