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スターリンク衛星を使ってステルス機を探知する方法を開発したと中国の研究者

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(著)

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 中国の研究者たちは、スペースX社のスターリンク衛星から発せられる電磁波を利用することで、敵のステルス戦闘機を検出する方法を発見したという。

 実際に行われた実験では、フィリピン上空を飛行していたドローンの位置を特定することに成功したそうだ。

 研究チームによれば、この技術はどのような形状や素材の航空機であっても有効であるとのこと。

 これが実際に軍事利用されることがあれば、中国軍に大きな軍事上のアドバンテージをもたらす可能性がある。

スターリンク衛星の電磁波をレーダーとして活用

 スペースX社の衛星ブロードバンドサービス「スターリンク」は、すでに5000機を超える人工衛星によって構成され、各地に設置された地上のアンテナと通信を行っている。

 ならば、上空を飛行する飛行機がスターリンク衛星から放たれた電磁波を散乱していたとしてもおかしくはない。

 それを地上のレーダーで捕捉できれば、その飛行機の位置を割り出すことができるはずだ。

 中国の研究者はこのアイデアを実際に試してみることにしたのだ。

 South China Morning Postが報じるところによると、その実験ではDJI社のドローン「Phantom 4 Pro」がステルス機の代わりに使用された。

 そして実際、当時フィリピン上空を飛行していたドローンを発見することができたという。

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2024年8月28日に米国フロリダ州ケープカナベラルから21基のスターリンクインターネット衛星を搭載したスペースXのファルコン9ロケットが打ち上げられた image credit:CFP

軍事利用の可能性はあるのか?

 研究チームによれば、この新しい検出方法はターゲットの三次元形状や表面材料に関わりなく有効であるという。

 つまり最新鋭のステルス機であっても発見できることになり、もしも軍事利用されれば中国軍に強力なアドバンテージをもたらす可能性がある。

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Photo by:iStock

 ただし現時点において、比較的低空を飛行するドローンで成功したのみで、高高度を高速で飛行する本物のステルス機にも通用するのかどうかは明らかではない。

 なお2022年のSouth China Morning Postが報じたところによると、当時中国政府はスターリンクにあまりいい印象を抱いておらず、国家安全保障上の脅威となることからそれらを撃墜する方法を模索していたという。

 スターリンク衛星を撃ち落とす代わりに、結局自軍の索敵能力の一環として利用するのだとしたら皮肉と言わざるをえない。

References: Chinese Researchers Say They Can Detect Stealth Aircraft Using Starlink Satellites

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この記事へのコメント 21件

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  1. へー、面白い。

    散乱した電波を受信というのがよくわかりません。スターリンクの電波を遮蔽する瞬間をとらえるとかじゃないのかなと思ったのだけど、原理・方式を知りたいというかそれがわからないと何とも言えませんわ。でもステルス機の戦略・戦術を揺るがす根幹の部分なので明らかになるのは先なのでしょうね。

    • +2
  2. これが事実なら公表しないはず
    公表してるということは実用性はないということだろう

    • +17
  3. それが本当なら公表するか?と 中国ならなおさら

    • +8
  4. あー そうだよねー
    理屈の上では不自然に電磁波が途切れてるところがあったら
    そこにステルス機いるわwww

    • +4
  5. 公に発表する段階で、実用性が低い事が分かる

    • +10
  6. 本当に出来るのなら対策取るチャンスを相手に渡すだけだし発表しないよなぁ
    開示する意味から考えるとステルス機怖いとか開発遅らせたいとかその辺じゃないか?

    • +9
  7. 破壊は諦めたけど除外はしたい。だからこういった情報を流したって事かも。

    本当だったら黙ってた方が特だし、牽制したければレーダーに引っ掛かった・発見した、日付・時間・場所をUFOとして公式発表しとけば良い訳だし。

    ただ中国は自国民のスマホの情報は取り放題だろうから、上空からの電波の乱れ・途切れを数億単位のスマホから常に送らせれば上を何か飛んだかくらいはつかめそうな気もする。

    • +2
  8. できるなら発表しないだろ
    あと識別が困難だわ
    自軍敵軍もだが民間だったとか区別できん
    なんなら銃火器装備しないデコイ用を複数飛ばせば良いだけ

    • +3
    1. 民間機ならトランスポンダが搭載されてる
      自軍なら敵味方識別装置でわかる
      どっちにも該当しない=少なくとも味方ではない

      • +2
  9. 低高度だったらグランドクラッターに紛れそうだけどな
    低速度ならドップラー効果による検出力も難しそうだし
    衛星電波もそれほどパワーが有るわけもない
    情報操作の可能性が高そうだな

    • +1
  10. バイスタティックレーダーの一種って扱いなんだろうけど、発信元と受信元で同期が取れてないよなぁ。

    • +1
  11. 出来ると思ったけど最終的に出来なかった
    くやしいからできたことにする!といったところかな

    • +4
  12. こんだけ宇宙広いのに小さい地球でいつまで大将ごっこするんだよ…
    そんなに星の王様になりたいなら他の星に旅立てよもう

    • +2
  13. 「ガンダム00」で探知不能なはずの主人公側の機体の位置を割り出すために相手側が使っていたテクニックを思い出した。

    • +1
  14. 公表されるという事は、すでに確立され。特段珍しい技術ではないって事でしょうね

    • 評価
  15. 日本だったら学術会議が顔を真っ赤にして研究を止めろと電話で大学長に命じるだろうな

    • 評価
  16. 秘密主義を採れば、例えこれが嘘であっても、相手の攻撃を抑止するのに一定の効果があると思う。過去にソ連がアメリカと核ミサイル競争をしたが、後で軍縮協議の時、大幅にサバを読んで公表して居たとか云う記事を読んだ記憶がある。日本の様に、何でもかんでも公表する事で、抑止効果があるとか言うのは、相手に手の内を教える事になり、却って更なる軍備をしなければならなくなる。戦いは手の内を知られると著しく不利になる事は、誰でも分かる事。海底資源を何処で発見したとか、何処にどんな基地を新設するとか、新兵器を開発するとか、隠しきれない事は仕方がないが、情報公開とか言って必要以上に公表するのは止めるべきではないか。監視する然るべき人が知っていれば、全ての事を全ての国民に公表しなくても良いのではないか。その方が嘘も交えて相手に公表できる。

    • +1
  17. 相手のふんどしで相撲とる戦法 スターリンクがメチャオコでしょう

    • 評価
  18. 航空機なんて実際に姿透明にしてるわけじゃないし、高速で移動してるから絶対高熱発生させてる。真上からはバッチリ航空機の姿レンズに映るし、熱センサーにも映る。あくまで普通のレーダーで捉え続けるのが難しいっていうわりとピンポイントな部分で強いだけともいえる。

    たぶんこれ航空機を移すレンズもった衛星とか熱センサー等が手持ちで少ない国だから編み出した技術じゃないかと。

    • 評価
  19. もし本当なら、
    なぜ自分らのなんちゃって第5世代機は見つからないと思うアルか?

    • 評価

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