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君に会いたかった!世界最小種のトカゲ発見に大喜びの生物学者

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(著)

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 小さい生き物イコール「可愛い」という図式は、なんとなく人間の本能に刻み込まれている気がする。

 たとえ苦手な生き物でも、小さかったらまだ許せる!というパターンもあるんじゃないだろうか。

 マダガスカルを本拠に活動している野生生物学者のマーティン・ローランド氏は、2024年8月にマダガスカル沖のノシ・ハラという小さな島を訪れた。

 目的はコウモリ保護のためだったが、彼が心の奥底で願っていたのは、「ミクロヒメカメレオン(Brookesia micra)」という、小さな小さなカメレオンに出会うことだったんだ。

マダガスカル北部の孤島でミニちまカメレオンを探す

 ローランド氏がノジー・アラ島を訪れたのは、コウモリの保護プロジェクトに参加するためだった。

 だがローランド氏はこの訪問で、ある生き物との出会いを期待していた。それがごく小サイズのカメレオン、ミクロヒメカメレオン((Brookesia micra)である。

今回の旅が、ミクロヒメカメレオンを見つける唯一のチャンスだとわかっていました。しかしその小ささを考えると、見つけるのが簡単ではないことも明白でした。

 ローランド氏は滞在中、毎日ミクロヒメカメレオンを探し続けた。

3kmの道のりを登ったり下ったり、道から外れたりしながら、私たちは落ち葉や低木の間を何時間も探し続けました。彼らはとても小さいんです、虫の方がよっぽど大きいくらいです

 そして最終日となる滞在5日目、ついに彼は木の根元にいたミクロヒメカメレオンを見つけたのだ!

image credit:tiktok@adventurescientist

人生で最高の瞬間でした! 私は彼を手に乗せて、しばらく見つめていました。

まるで赤ん坊を抱いているようで、落とさないようにプレッシャーを感じました。あまりにも小さすぎて、私の手のしわに引っかかって、360度回転したくらいです

 ローランド氏がこの小さなカメレオンと一緒に過ごせた時間はわずかなものだったが、彼は当初の目的のコウモリよりも、このカメレオンとの出会いに最高に興奮したそうだ。

@adventurescientist

Tryna get like him fr just minding my business chillin in the leaves and such #fyp #adventure #science #animaltok #chameleon

♬ fishing for magikarp – demon gummies
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ミニミニサイズになったのは「島嶼化」のせい?

 ミクロヒメカメレオンはメスの体長が3cm程度、オスに至っては1.6cm程度と、非常に小さな爬虫類である。

 2021年に同じこのノシ・ハラ島で、同じヒメカメレオン属の中でもさらに小さな、ブルッケシア・ナナ(Brookesia nana) が発見されるまでは、世界最小のカメレオンとされていた。

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 この島に住むカメレオンたちがこれほどまでに小型化したのは、島嶼矮化(とうしょわいか)によるものではないかと推測する学者もいる。

 物理的に外部から隔絶された島では、外の世界とのつながりが立たれるため、生物の流入や流出が起きなくなる。

 小さな島では生存に必要な土地や食べ物などが制限されるため、そこで進化する生き物たちは巨大化するか矮小化するかの「島嶼化」を余儀なくされるとする考え方がある。

 身体が小さくなれば、食事量や代謝の面で生き延びるのが有利になる。この小さなカメレオンの場合、進化の過程で矮小化する道を選んだと考えられるわけだ。

 ちなみにこちらが世界最小の「ブルッケシア・ナナ(Brookesia nana)」。成体のメスの体長や約2.9cm、オスに至っては約2.2cmというミニちまサイズだ。

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Frank Glaw, Jörn Köhler, Oliver Hawlitschek, Fanomezana M. Ratsoavina, Andolalao Rakotoarison, Mark D. Scherz & Miguel Vences CC BY 4.0, via Wikimedia Commons

 彼らが暮らしているのはノシ・ハラ島内に限られた狭い地域だが、現在この島では違法な森林伐採などによりその生息域が脅かされているという。その原因の一つにマリンスポーツやロッククライミングなどの客を呼び込む動きがあるそうだ。

 手つかずの大自然が残る島は旅行先として非常に魅力的だが、それよりも貴重な生き物たちの生活が脅かされないよう、人間の手で守っていけるような環境を整えるのが急務なのではないだろうか。

References: Wildlife Researcher Makes Friends With One Of The World's Tiniest Reptiles

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この記事へのコメント 18件

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  1. ひゃあちっさい!かわいい!
    よく発見しましたね

    • +21
  2. こうゆう情報共有できる世の中って素敵だなと思うよ
    ローランドさん、ありがとう

    • +16
  3. かわいすぎる
    こんなのが足元にいるかもと思ったら一歩も歩けないな

    • +22
    1. 田んぼがたくさん近くにある町中だとねぇ、雨降ったときとかコンビニ帰りにふと足元みるじゃん?雨に濡れて黒いアスファルトのうえに、ちっこい黒い小石みたいなのいっぱいあんのよ、本当に足の踏み場もないくらい。

      全 部 カ エ ル な ん だ け ど ね

      ※たぶんヌマガエルかツチガエルだと思う。よく溝にいるやつだ。

      • +2
  4. 島国で小柄になる理屈は人間にも当てはまりそう
    温暖だと放熱のために小さくなるとか
    寒いと保温のために大型化するとかもあるらしいけどね

    • +3
    1. 日本人のこと言いたいなら大陸の黄色人種と変わらないし
      むしろ中国人の平均身長は日本より1~2cm低かったはずだよ
      それとイギリスの白人の身長も大陸のEUのそれより低いなんて聞かないでしょ

      • +2
  5. タイトルがトカゲだけどカメレオンなのね
    小さくてかわいい

    • +4
  6. こんなに小さいのに大きいのと同じ機能を持っているってのが不思議だ

    • +13
  7. ちいちゃくてかわいい~~よくみつけられたね

    • +3
  8. 島嶼化にしてはマダガスカル島は大きいけどな。
    他の生存圧力が有るのでは?

    • 評価
    1. このカメレオンはマダガスカルの端っこのNosy Hara って小島にしかいない

      • +4
  9. かばええ、小さい小さい虫を食べているのかな?
    この子の子供時代はどんなに小さいんだろう?

    • +3
  10. カメ〜レオ〜ン
    ミニ!!
    (この曲からピンクレディの低迷が始まった、というエッセイを読んだことがあったが、おれはウォンテッドのサビ前からだと思う)

    • 評価
  11. NHKで放送してたけど「雨滴でさえ彼らを弾き飛ばすんだ」
    落ち葉にしがみ付いていてもそれごとね
    そんな生活、とても大変だと思った

    • +2

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