この画像を大きなサイズで見る2026年8月中旬、オーストラリア領の離島、クリスマス島の沖合に巨大な黒い影が浮かんでいるのを住民たちが発見した。
その正体は、宇宙でのミッションを終え、インド洋に着水したスペースX社の大型宇宙船、スターシップのロケットの一部だった。
ロケットは、荒波に阻まれて回収作業が難航し、24日間にわたって海上にとどまった末、ようやく船に牽引されて島へやってきたのだ。
いつもの海に突如として現れた非現実的な光景に、静かな島はちょっとした騒ぎに包まれた。
見慣れない巨大な黒い物体がクリスマス島の海に現れる
クリスマス島観光協会の会長であるデビッド・ウォッチホーン氏は、2026年8月18日の朝、通勤途中に海岸沖で3隻の大型船らしきものを目撃したという。
しかし、そのうちの1隻が明らかに普通の船でも、潜水艦でもないことに気が付いた。
まるで巨大な黒いミサイルのような形状をしていたが、のちに宇宙船の一部であることが明らかになる。
巨大な宇宙船が現れたという噂は、たちまち島中に広まった。
住民たちはその非日常の光景を一目見ようと、自前のボートで海へ向かったり、見晴らしの良い崖に立ちった。
この画像を大きなサイズで見る巨大な黒い物体の正体はスペースXの宇宙船の一部
巨大な物体の正体は、イーロン・マスク氏が率いるアメリカの宇宙開発企業、スペースX社のロケット、「スターシップ」の試作機「シップ40」の一部である。
スターシップは完全再使用型の二段式超大型ロケットかつ宇宙船で、同社は2026年7月24日、13回目となる完全統合試験飛行を実施した。
スターシップの構造は、ロケットを発射台から宇宙へ送り出す1段目の大型ロケットブースターと、2段目の本体である宇宙船で構成されている。
今回、クリスマス島へ流れ着いたのは、一段目のロケットブースター部分だ。
スペースX社はこれまで、打ち上げコストを大幅に削減するため、機体を回収して素早く再利用する方法を模索してきた。
今回の飛行試験でも、機体を海面へゆっくりと降下させる「軟着水」が試みられた。
完璧な着水により沈まず、24日間の漂流
スペースX社は当初、シップ40を回収する予定ではなかった。
ところが7月の試験飛行で、シップ40は6基のエンジンすべてが機能した状態で大気圏への再突入を制御し、海上に設定された目標地点へ、正確で非常に穏やかな着水を遂げた。
そのため機体は気密性を保ち、海底へ沈むことなく海上に浮かび続けたため、スペースX社は急きょ方針を変更し、シップ40の回収を決定した。
ノルウェーのタグボートなども加わって回収作業が行われたが、インド洋の荒波に阻まれて難航した。
その結果、シップ40は24日間にわたって海上を漂流した末、ようやくクリスマス島沖まで牽引されてきたのだ。
この画像を大きなサイズで見る回収された機体は詳しい分析へ
シップ40は今後、波の穏やかな場所へ移され、エンジニアによる詳しい分析が行われる予定だ。
スターシップの製造には約1億ドル(約150億円)もの費用がかかるとされており、機体を回収して再利用する技術は、宇宙輸送にかかる費用を抑えるうえで重要となる。
宇宙へ打ち上げられた後、ほぼ完全な姿を保ったまま、インド洋の荒波に24日間も耐え抜いた巨大宇宙船の姿は、島の人々に強烈な印象を残したようだ。
SpaceX ロゴ 3Dモデル 【日本製 手作り】 宇宙グッズ デスクオブジェ オフィスインテリア スペースX ファン プレゼント 立体 置物, SPCX (Glow in the dark-暗闇で光る)
このPRリンクから注文に進んだ場合、販売サイトからカラパイアに紹介料が支払われることがあります。紹介料が発生した場合は、サイト運営の継続と記事制作の資金として活用いたします。
References: SpaceX Starship the talk of remote Australian island as Elon Musk’s engineers sent to retrieve it | SpaceX | The Guardian / SpaceX beats the odds, recovers Starship spacecraft from Indian Ocean
















