この画像を大きなサイズで見る2026年8月1日、アメリカ・カリフォルニア州のシエラネバダ山脈で、「テビスカップ」と呼ばれる過酷な馬術レースが開催された。
この大会は、100マイル(約161km)を24時間以内に走破するエンデュランス馬術(耐久馬術)で、「世界で最も過酷な耐久乗馬競技」として知られている。
その過酷なレースの最中に、1頭の馬が騎手とはぐれ、山中に取り残されてしまった。すぐに救助チームが編成されたが、険しい地形に地上からの救出は断念。
救助隊はヘリコプターを投入し、馬をハーネスで吊り下げて空から搬送するという、大がかりな救助作戦を決行した。
競技の途中で騎手と馬が離ればなれに
今回救助された馬の名前は「ジャンニ」。騎手はサウスダコタ州スーフォールズから参加したジェニファー・フィッシャーさんである。
彼らは過酷なテビスカップに挑んでいる最中、グラナイト・チーフ・ウィルダネスの湿地帯ではぐれてしまったのだ。
大会主催者の説明によると、ジャンニが大きな石に足を取られてしまったため、ジェニファーさんは馬が抜け出せるよう、いったん馬から降りたという。
ところがジャンニはその瞬間よろめくと、そのままジェニファーさんのもとから逃げ去ってしまったという。
ジェニファーさんは焼けつくような暑さの中でジャンニの後を追ったが、その姿を見つけることはできなかった。
その後、ジェニファーさんはボランティアに付き添われ、次の獣医の診察ポイントまで歩いて移動した。
救助チームの説明では、ジェニファーさんは早い段階で無事が確認され、特にケガなどもなかったという。
この画像を大きなサイズで見るGPSで居場所は特定されたものの、険しい地形に近づけず
問題は、山の中へ消えたジャンニだったが、幸いなことに、ジャンニのサドルにはGPS発信器が装着されていた。
ネバダ郡保安官事務所の動物救助チーム「HEART」は、GPSの位置情報を頼りに地上から捜索を開始。
HEARTの地上捜索チームは、2時間以上にわたりジャンニを探して急斜面が続く過酷な地形を進んだが、GPSが示す地点にはたどり着けなかった。
気温が上昇し続けるにつれ、時間との勝負となっていきました。私たちは馬が最後に水分補給した時刻を把握しており、一刻も早く馬の様子を確認することがますます重要になってきたんです
そこで捜索チームは、ビュート郡保安官事務所のヘリコプターに、出動を要請する決定を下した。
ヘリコプターは1時間以内に現場上空へ到着。ノースバレー動物災害グループ(NVADG)の動物救助専門隊員を乗せて離陸し、指定された座標まで飛行した。
そして標高約2,200mの、アクセス困難な地域にあるグラナイト・チーフ自然保護区で、ついにジャンニを発見した。
ジャンニは自分の足で立っており、意識もしっかりしているように見えた。だが、捜索チームが安堵するのはまだ早かった。
ジャンニが入り込んでいたのは、マンザニータと呼ばれる低木が急斜面に密生する場所の奥深くである。
徒歩や車両で地上から接近することは極めて難しく、陸路で馬を連れ出すのはほぼ不可能だったのだ。
残された手段はただ一つ。空から救助隊を送り込み、馬をヘリコプターで吊り上げて運ぶことだった。
この画像を大きなサイズで見るヘリを使って空からの救出作戦を実行
そこでまず、カリフォルニア大学デービス校の馬専門医療チームと、NVADGの大型動物救助隊員らが、ヘリコプターでジャンニのもとへ到着。
現場に到着すると、彼らはまずジャンニの状態を確認した。それから輸液で水分を補給し、ヘリコプターでの搬送中に暴れないよう、鎮静処置を施した。
その後、馬の体をヘリコプターで吊り下げて運ぶため、大型動物用の救助ハーネスへ慎重に固定していった。
だが、標高約2,200mにある現場から、通常の着陸地点まで直接馬を運ぶことは、ヘリコプターの性能や重量の面からしても難しかった。
そこで別の受け入れ地点として、フレンチ・メドウズ貯水池付近に着陸場所が設けられ、HEARTとUCデービス校の獣医チームが、そこでジャンニの到着を待った。
受け入れ地点の準備が整うと、ジャンニの体はワイヤーでヘリコプターの下にしっかりと吊り下げられた。
エンジン音とローターの風を切り裂く音が山に響くなか、ジャンニは地面からゆっくりと持ち上げられ、そのまま森を越え、山の斜面から空中へと運び出された。
パイロットは高度や地形、外部に吊り下げた馬の動きを考慮しながら、ジャンニを受け入れ地点まで慎重に運び、無事下に下ろすことに成功した。
その時の様子がこちらである。この43秒間の映像は、現場にいた獣医師の1人が、自分のスマートフォンを岩に立てかけて撮影したものだったという。
救助隊は馬を地面へゆっくりと降ろし、ハーネスを取り外した。待機していた獣医の手当てを受けると、ジャンニは約15分後には自力で立ち上がった。
そして自分の足で馬運車へ乗り込み、フォレストヒルへ搬送された。そこで改めて獣医の診察を受け、ようやくジェニファーさんとの再会を果たした。
ジャンニは意識もはっきりしており、幸いにして大きな外傷は確認されなかったものの、脱水状態を起こしていたという。
だが、大きなケガはなかったとはいえ、逃走中に切り傷や打撲を負っていたため、さらにルーミス・ベイスン馬医療センターへ運ばれて治療を受けた。
ジャンニを救出した後、ヘリコプターは再び山中へ戻り、現場に残っていた獣医師と救助隊員も全員収容した。
こうして馬だけでなく、救助に参加したすべての隊員が、無事に山を下りることができたのだ。
この画像を大きなサイズで見る訓練の成果で複数チームの連携がスムーズに
今回の任務は、HEARTをはじめビュート郡保安官事務所、NVADG、UCデービス校の馬専門医療チームが参加する大がかりなものだった。
これほど複雑な救助作戦が成功したのは、奇跡でもなければ偶然でもない。実はビュート郡保安官事務所では、救助団体や捜索救助隊、獣医チームと合同で大型動物救助の訓練を毎年行っていたのである。
テビスカップで今回のような事故が起きる可能性も想定し、ヘリコプターへの搭乗、動物の鎮静、ハーネスへの固定、空中搬送までを繰り返し訓練してきた。
今回、その地道な訓練の成果が、ジャンニの救助で生かされたのである。HEARTは今回の任務について、次のように振り返っている。
大型動物の救助とは、劇的な瞬間だけを指すものではありません。プレッシャーの中で適格な判断を下し、変化する状況に適応し、仲間を信頼し、基本を確実に実行することです。
今回の任務は、そのすべてを体現したものでした。関わったすべてのチームが、それぞれの役割を果たしたからこそ成功したのです
この画像を大きなサイズで見るテビスカップは、カリフォルニア州トラッキー付近からオーバーンまで、歴史あるウェスタン・ステーツ・トレイルを馬と騎手が走り抜ける耐久競技である。
2026年は第70回大会にあたり、102組が出走したものの、完走できたのは半分の51組だった。それでもこの数字は、例年よりも多い完走率だったという。
テビスカップの大会責任者、チャック・スタリー氏は、今大会を振り返ってこのように語っている。
暑さのせいで、厳しいライドになりました。騎手たちは暑さに関する警告を真摯に受け止め、馬の世話をしっかりしてくれました。彼らを誇りに思います
















尻尾は掴まないでやれよ
🏇 気分はペガサス
『キリストの遺体』見つけて走り出しちゃったのかな?
日本のゴルシもバカっ広いフランスの森でテンションアゲアゲになって厩務員の今浪さん残して走り去った結果、今浪さんが遭難しかけたよね。
ゴールドシップ「やれやれ」
うまいこと接地できるように鎮静が入れられるものなんですね
ハーネスにも工夫があるのかな…訓練のたまものですね
踏破力すごいな
🚁»
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🐎 ≺大統領でもぶん殴ってみせらぁ!でも、飛行機だけは勘弁な!
自分が馬ならまた逃げたくなるレース
「こぇ~よ、やめてくれー!」 🐴
山の中なので、肉食動物もいるのでは。
早く救助されて良かったね!
馬と犬には驚くほど愛情を寄せる国なのに、過酷なレースは開催しちゃうのか
やっぱり思いだされるシロイアレの奇行…
ストレスで死にそう