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メキシコのハスキー犬、国境を越えてアメリカまで大冒険してしまう

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(著)・ (編集)

公開:

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image credit: @Yvonne Zarate
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 「オレはやるぜ、オレはやるぜ」でおなじみのハスキー犬は、冒険好きなことで知られているが、メキシコで暮らすハスキーの大冒険はさらに上を行くものだった。

 2026年4月、飼い主が開けたドアの隙間から脱走したハスキーは、なんと国境を越えて、お隣のアメリカ合衆国までの冒険に出かけてしまったのだ。

 飼い主は必死に愛犬を探し続けたが、その行方は杳として知れなかった。

 それもそのはず、その頃ハスキーは、パスポートも持たずにテキサス州最西端の都市、エルパソの街を歩き回っていたのだから。

ドアをすり抜け飛び出していったハスキー

 メキシコ・チワワ州シウダード・フアレスで、ベアトリス・グエルタ・サンチェスさんと暮らしていたハスキーのブルーノが行方不明になったのは、4月の18日の夕方のことだった。

 ベアトリスさんが仕事を終えて帰宅し、自宅のドアを開けた瞬間、ブルーノは勢いよく外へ飛び出してしまったのだ。

一晩中、翌日の早朝まで彼を探し回りました。とても心配だったんです

 しかし、朝になってもブルーの姿は見つからなかった。4月19日に、ベアトリスさんはSNSにブルーノの写真を投稿した。

この子を見つけるのを手伝ってください。もし見かけた方がいたら保護していただけると本当に助かります。

彼には薬の服用が必要です。町の中心部付近で逃げ出してしまいました。「ブルーノ」と呼ぶと反応します

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image credit: Facebook @Yael Huerta

 だが、彼女は知らなかった。その頃ブルーノは国境を越えていたのだ。

 なんとパスポートも持たずに、自宅から約18kmも離れたアメリカに入国し、テキサス州エルパソに到着しちゃったのだ。

テキサス州エルパソの街で保護される

 この日、エルパソで車を運転していたイヴォンヌ・サラーテさんは、交通量の道路の真ん中を走っているハスキー犬の姿を発見した。

 この犬こそがブルーノだったのだ。

犬が道路の真ん中を歩き続けていたので、誰にもひかれないよう、彼の後ろを車で走ったんです。

幸運なことに、交通量が減ったので、後続のドライバーたちは私が犬のためにゆっくり走っていることに気づいてくれました

 さらに彼女は、いっしょに乗っていた母親に、口笛を吹いての注意を引くよう頼んだが、残念ながら彼の耳には届かなかった。

 その後、イヴォンヌさんがハザードランプを点灯して車を止めると、犬は自ら近寄ってきた。

車のドアが開いているのを見ると、犬はそのまま車に飛び乗りました

 実はイヴォンヌさんには犬アレルギーがあったのだが、犬を放っておくことはできなかった。

 このハスキー犬は英語ではなくスペイン語に反応することに気付いたイヴォンヌさんは、スペイン語で話しかけながら励ましていたという。

撫でてほしいのかな?と思って撫でてあげたんですけど、それでスイッチが入っちゃったようです。

犬は私が何度も何度も撫でられるように、前足で私の手を引っ張り続けたんです。とにかく人間が大好きな犬でした。

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image credit: @Yvonne Zarate

 イヴォンヌさんはハスキー犬の写真を撮ると、迷子のペットの情報サイトやSNSにその写真を投稿して情報を求めた。

 さらに犬を車に乗せ、愛犬が迷子になっている人、子のハスキー犬を知っている人がいないか尋ねて回った。

この犬は誰かの飼い犬に違いないと思ったんです。手入れが行き届いていて、爪もきれいに整えられていて、お行儀も完璧だったので

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image credit: @Yvonne Zarate via the dodo

飼い主が判明。ただし国境の向こう側

 しかし飼い主はなかなか見つからなかった。

 イヴォンヌさんは最終的に、この犬を地元エルパソの動物サービスに連絡し、保護してもらうことになった。

 動物サービスの職員らが犬の飼い主探しに動く中、ネット上の動物好きの人々も、SNSで犬の情報を共有し続けた。

 そしてついに点と点が結びついた。ブルーノがエルパソの保護施設にいることを知った人物が、その情報をベアトリスさんに伝えたのだ。

彼女はすぐに私たちに連絡をくれ、大喜びで、愛犬を取り戻すためにできる限りのことをしたいと言っていました

 動物保護サービスのミシェル・アンダーソン氏は、ベアトリスさんと連絡がついた時のことをこう振り返る。

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mage credit: @El Paso Animal Services

飼い主と愛犬の再会を阻む国境の壁

 だが、ふたりの再会には問題がひとつあった。ベアトリスさんは、ブルーノを迎えに行くためにアメリカへ入国するための書類を持っていなかったのである。

 国境を超えるには、もちろんパスポートが要るのだが、メキシコ国民が陸路でアメリカに入国する際には、下のようなBCC(国境通過カード)も必要だ。

 ベアトリスさんの場合、どんな書類がなかったのかは報道されていないのでわからないが、おそらくパスポートかBCCのどちらか、あるいは両方がすぐに用意できなかったのではないだろうか。

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US Department of State, Public domain, via Wikimedia Commons

国境の橋の真ん中で無事に再会

そこで私たちのチームが結束したんです。(国境の)国際橋の職員と協力して、中間地点で待ち合わせできる時間を調整しました。

 翌日、動物サービスの職員たちは、ブルーノを連れて橋を渡った。そして中間地点で、ベアトリスさんとブルーノは無事に再会を果たしたのだ。

 下の動画は、その時の様子を写したものだ。

Facebookで開く

 ベアトリスさんは愛犬との再会後、SNSで感謝の気持ちをつづっている。

支えてくださったすべての方、投稿を読んで共有してくださった方、一人ひとりに感謝します。

最初にブルーノを保護し、安全を守ってくださった方にも感謝しています。そして、素晴らしい仕事と愛情、動物への献身を示してくれたエルパソ動物サービス局の皆さんにも感謝します

 この投稿はブルーノを最初に気遣ってくれたイヴォンヌさんの目にも止まることとなった。

再会の動画を見て、涙が出ました。とても安心しましたし、嬉しくなりました

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image credit: @El Paso Animal Services

 だが、最後までわからなかったのは、ブルーノがどうやって国境を越え、エルパソまでたどり着いたかである。

 エルパソ動物サービス局によると、ペットが国境の入国地点を歩いて渡ったり、水路を通って移動したりする例はあるものの、ブルーノがどのルートを通ったのかは確認されていないという。

彼がどうやってこちら側に来たのかは断定できませんが、ペットが国境を越えるのは確かに見かけることはあります。入国地点を歩いて渡るか、運河を渡ってやって来るかのどちらかです

 動物サービスのアンダーソン氏は、最後にこのように語っている。

私たちは、ブルーノを無事に家に連れ戻すことができて、本当に感謝しているんです

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image credit: Facebook @Yael Huerta

References: Husky Wanders Away From Home — And Ends Up In Another Country

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この記事へのコメント 36件

コメントを書く

  1. ブルーノ
     「日本VSブラジル を観に行きたかったのになー」

    • +11
  2. 飼い主さんにつられて涙が出てきた
    再会できて良かった

    • +23
  3. お前やり過ぎだぜ!お前やり過ぎだぜ!お前やり過ぎだぜ!

    • +36
  4. 無事再会できて本当に良かった…!
    陸続きだと違う国で迷子になっちゃうとかあるんだね

    • +22
    1. 人間でも、家族で列車旅行していた間に幼児が行方不明になり(本人の証言によると、一時的に誰かに連れ去られていたっぽい?)、警察に保護された国で身元捜索されたものの 失踪者情報とヒットせず、里親に引き取られて育つことになり、大人になってからふと隣国のニュース記事で名前・日付・年齢を検索したら今更アッサリ素性が判明した、という事例もある。

      いくつか喋れた単語が隣国の言葉だったけど、同系語で、単に幼児の舌足らずだと思われて見過ごされていたそうな。

      • +7
    2. 空は区切れていないから日本のレース鳩がバンクーバーで保護された事あるよ。中国や韓国のレース鳩がちょこちょこ日本で保護されてるから、逆も結構あるんじゃないかな?

      • +6
  5. 橋の上で「なに?ここでなにするの?」ってキョロキョロしてたブルーノさんが
    飼い主さんの声が聞こえて「あ!」ってそっちに首を伸ばして目をこらす瞬間が
    すごく好き

    • +29
  6. ハスキーは厳しい極寒の環境でも生きられるように細かい事は気にしない性格とかなんとか…

    • +27
    1. ソリ犬だから帰巣本能に乏しく兎に角突っ走る性格だとか
      遺憾無く発揮されたようだなw

      • +22
    2. 「迷って家に帰ろうとしたら、ブリサードで。。。」な環境出身だから、帰巣本能は持ち合わせてないね
      どーにか行きついた先のパックに入れてもらって、「昔からいるように溶け込むヤツ」が自然選択された

      • +12
  7. ハスキーが俺はやるぜモードになったら国境など意味をなさない

    • +24
  8. 再会時、いぬっころの反応薄くて泣きそうw

    • -4
  9. 記事やコメントに変なマークが付くようになってしまった
    新聞みたいな絵文字と『科学』みたいなキーワードが出て、それを押すと「科学とは…」みたいな説明が出てくる
    ジェミニが作成とか書いてあるからグーグルの仕様なのかもしれないけど
    キーワードが色で囲われてるから邪魔で仕方がない

    • +5
    1. PCですか?
      それ何かブラウザに変な拡張機能入れられているかもしれませんよ
      アドレスバーの右にある拡張機能ってボタン押してチェックしてみてください

      • +6
    2. しばらく前にchromeにジェミニが追加されて勝手にAIがなんやかやするようになってる。設定で切るといいよ。(カラパイアはなんも関係ないですよ)

      • +2
  10. 再開時の犬のテンションが「ご主人久しぶり!で、なんで久しぶりなんだっけ?」くらいに感じるw

    • +16
  11. 18キロ離れた場所で発見されたけど
    ハスキーだから
    発見されるまでに30キロ以上は
    走っていそう

    • +14
  12. 犬ってパワフルだね。飼い主と再会できて良かったよ。名犬ラッシーって実話だったのかな

    • +3
  13. 子犬でコレだから成犬の体力を手に入れたらカナダまで行けそうw

    • +10
    1. 何かをたずねて三千里
      なお何をたずねていたのかは忘れた模様

      • +8
  14. 何見てるんだよ?!おおん?!
    と言う顔にみえます

    • +1
  15. ハスキーねたのコメント欄ほんと好き
    コイツまたやりやがった!とばかりにいじられまくるハスキーが好き
    世の中のハスキーねたを一切取り零さない勢いで取り上げてくれるカラパイアも好き

    • +3
  16. 全くいぬという生き物は、脱走するときには拘束から解放されたかのように脱走するくせに、保護されるときは構ってくれる人間に会えて嬉しそうにするから、反省してないと言われるんだぞ。かわいい奴らだなぁ

    • +3

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