この画像を大きなサイズで見る5年間ノードライブなら支給総額460万円。地中海の中央に位置するマルタ共和国が、2026年から導入する新制度が、交通政策として異例の存在感を放っていると話題だ。
いわゆる免許の自主返納だが、目的も仕組みも日本のそれとはまったく違う。
対象は高齢者じゃなく、30歳以下の若者であり、5年間運転をしないでいれば、なんと25,000ユーロ(約460万円)もの大金が国から支給されるのだ。
返納承認後、まず1年目に最初の5,000ユーロ(約92万円)が支給され、以後毎年それが4回続くという。ただし先着1000名だそうだ。
参考文献:
- Driving Licence Surrender Scheme
日本と違うマルタの運転免許返納制度
日本で運転免許返納と聞いてまず浮かぶのが、”安全な運転が難しくなった高齢者が、事故を未然に防ぐため、二度と車を運転しない覚悟で免許を返す”といったケースだろう。
厳密にいえば、たとえ返納しても再取得が可能だが、その際はまた最初から免許を取り直さなくてはならならないため、たいていの人がそのままになる。
その特典といえば、公共交通機関の運賃が割引されたり、自治体などでちょっとした割引がある程度だ。
一方、シチリア島と北アフリカ沿岸の間に位置する地中海のほぼ中央にあるマルタ共和国で導入予定の「Driving Licence Surrender Scheme」は、意味こそ”運転免許返納制度”だが、中身は日本のものとはかなり違う。
なんと返納すれば、国から助成金として合計460万円もの大金が支給される。
この画像を大きなサイズで見る5年間の返納で460万円がもらえる制度
「運転しないだけで460万円」とは、なかなかに魅力的だが、やはりそこには条件がある。
まず対象者は年齢30歳以下。さらに ”返納したら5年のあいだ車を運転しない”といったいくつかの条件がある。
その条件詳細についてはあとで改めて説明するが、それら条件を満たして申請した先着1000名に国が大金を支給する。
返納が承認された時点で、まず返納者に5,000ユーロ(約92万円)が支給され、その後は毎年同額が4回に分けて支給される。それで総額 25,000ユーロ(約460万円)だ。
この画像を大きなサイズで見る小さな国土で車依存。慢性的な渋滞に苦しむマルタ
にしても、なぜこんな制度が導入されるのか。背景にはこの国の厳しい交通事情がある。
実はマルタは、わずか316km2という小さな国土のわりに、車の保有率が極めて高く、慢性的な渋滞が国民の生活を圧迫している。
マルタの運輸大臣クリス・ボネット氏は、この制度について、若者の間に車依存が広がる前に「移動手段のショック」を与えることが目的と述べているそう。
つまりねらいは、交通量の削減と公共交通への誘導だ。国に浸透した車依存を緩和するきっかけとして、まず若者に移動手段を見直させる計画だろう。
この画像を大きなサイズで見る30歳以下のほかにも多くの細かな条件が
理由がわかったところで、30歳以下の後に続く対象者の条件をより詳しく見ていこう。
- 申請時点に30歳以下
- マルタ在住7年以上
- カテゴリーB(普通自動車)免許を1年以上取得
- 免停および取り消し歴なし
- 非EU免許の所持なし
- 職務上、免許必須の者は対象外
制度のねらいに沿うよう、対象者の条件が精密に設定されている印象だ。
この画像を大きなサイズで見る返納から5年間は完全ノードライブ
また先にも述べたが、この制度は単なる補助金ではなく、5年間運転しないといった契約に基づく形で運用される。
自ら免許を返納したのだから、運転しないのは当然といえば当然だが、返納者は、マルタだけでなく国外でも運転不可になる。
タクシーや旅客輸送の許可証も自動的に失効。また、5年後に免許を再取得するには、15時間の教習が必要となる。
日本の自主返納からの再取得ほど厳しくないが、5年経ったら自動的に返してもらえるほど簡単ではないもよう。
違反のペナルティも厳格
では返納期間中に運転するとどうなるか。かなり厳しいペナルティが待っている。
- 無免許運転としての処罰
- 残額の返金(日割り)
- 行政罰5,000ユーロ(約92万円)
- 裁判に発展する可能性
この画像を大きなサイズで見る途中で免許を取り戻すときは高額返金が前提
なお、5年経つ前に途中で免許を取り戻すことも可能だ。
その際は助成金も返すことになる。ただし罰金も兼ねるため、助成金の認定後の返金額はこのような額となる。
- 13か月目:20,000ユーロ(約368万円)
- 25か月目:15,000ユーロ(約276万円)
- 37か月目:10,000ユーロ(約184万円)
- 49か月目:5,000ユーロ(約92万円)
さらにその申請受け付けも、”毎年の返納日から30日以内”という限られた期間内というきまりがあり、いつでも思い立ったら受け付けてくれるようなものではない。
ただ、特別に罰金が免除される場合もある。家族や本人が健康上の理由で車が必要になった時や仕事のために必要になった時だ。
この画像を大きなサイズで見る若者の間では車の運転よりも金銭の報酬か
マルタはこの返納制度に年間500万ユーロ(約9億円)の予算を割り当て、返納者を先着1000名に限定。申請期限は2026年6月30日だそう。
条件にあてはまる人が何人いるどうかも不明だが、この発表からすぐの反応では、高い関心がみられ、多くの若者が車の運転よりもの報酬に惹かれている傾向があったという。
若者に“車を持たない5年間”を経験してもらい、移動の習慣そのものに変化をもたらそうとするマルタ。この国家的プロジェクトの続報に期待だ。
References: Odditycentral
















意味のない政策でバラまきにすぎない
自動車税上げるるほうが国民全体に影響するのだからよっぽど効果があるし税収にもなる
まともな国は国民から搾り取る事だけを考えないのさ
マルタ島は、「車なしでは生活が困難」とまではいかない、
と考えていいんだよね?
でなければここまでの政策は実行できないだろうし・・・
自分も「島」出身で、最も近いスーパーが徒歩45分なので、
車がないとしんどいよな、と思ってしまった
調べてみたら、静岡県島田市くらいの広さ。
私が住んでいる市町村はもっと狭いけど、端から端までは、電車もバスも通ってないから車無しでは行かれない。
マルタは公共交通機関が発達してるんだろうか?
どうしても駅や空港とかの近くに人が集まりがちだけど、今まで遠くの職場まで車で通勤していたような人が車で通勤出来なくなって地方に移住、所帯を持ってくれるようになったら人口の分散にも繋がるかも?いや、逆もあるか…。
まぁ、まずは1000人でやってみて、若者の生活がどう変わるか見てみる価値はあるかも。
一方日本では自転車の罰則が厳しくなるよ
うちの方の道路、歩道はちゃんとあるけど車道はバスがすれ違うのがやっとの幅
すでに頑張って車道を自転車走行している人がいたけど、グレイヘアの女性で
軽自動車も追い越すのに躊躇してた
事故が起きないか心配
ウチの前は小中高の通学路なんだけど、通学時間になると、集団登校の小学生とチャリ通学の中学生で歩道がごった返すよ…
路線バスの経路にもなってたり、交通量も朝は多いから、自転車は路側帯走れとかいったらパニックじゃないかな…
チャリはエコで健康的な乗り物だけど、行動範囲に限界あるし、ひとつ間違えると危険だよね…
マルタは1000人限定みたいだけど、同乗して移動していた人もたくさんいそうだし、1000人以上だろうけど、車に乗らないことでどんなメリットとデメリットがあるのか、日本にも参考になるんじゃないかと思ったりする。
公共交通機関やレンタルやお洒落な自転車の文化を発達させるのが良いのかもね
日本だったら…うーん
税金を安くしてあげるとか
バス代を無料にしてあげるとか
タクシーの割引券(免許返納証と身分証の提示をする)とか…
マルタは狭いから返納したところで何の問題もない気がする
それこそ電動キックボード乗ればいいんじゃないか
免許と引換に一日2500円かあ、微妙なラインだ
バイクOKなら返納するかも
国としてはその方が効率がいいって金額なんだろうな
車が多すぎて経済外人伸び悩んでるとか事故、トラブルが多すぎてデメリット外人多すぎるとかなんらかの理由なんだろうけど日本もこの先外人ドライバーが増えると同じ道を辿る事になりそう
運転せず事故らなければ
「生きてりゃマルタもうけ」
うわー、裏山裏山裏山
日本も私が運転しないことにこれくらい感謝しろよなマジで
マルタに来ているけど坂が多いけど公共交通がバスしか無いから車が多いのも分かる
で古都だから道は狭くて一通多いし都市じゃ駐車場少ないからこうしたくなるんだなと