この画像を大きなサイズで見るパイロットの経験と勘を頼りに世界初!時速120kmの列車上に飛行機を着陸・離陸する神業に成功。航空史を飾るクレイジーなチャレンジ動画が話題だ。
列車の最後尾にあるとても短い滑走路。それは上空のパイロットにとって、点に等しい小ささだ。
ところが熟練パイロットのダリオ・コスタ氏は、”目隠し”で、その前例のない挑戦を成し遂げた。
航空メディアが取り上げる中、SNSでは賛否両論。チャレンジ好きなレッドブル が誇らしげに披露した記録的瞬間と海外の反応を見ていこう。
飛行機で時速120kmの列車の上に着陸チャレンジ
場所はトルコ中部の街、アフィヨンカラヒサル。
2026年2月15日、曲技用飛行機ジブコ エッジ540に乗ったダリオ・コスタ氏が、時速120kmで走る貨物列車のコンテナに、“ブラインド ランディング”を試みた。
ブラインド ランディングとは、悪天候の時に行われる、肉眼に頼らない着陸方法。
濃霧などの視界不良で、外の様子がわからない時、計器などのシステムを頼りに行われるところから「計器着陸」とも呼ばれている。
なぜそんな方法をとるかというと、降下角度と時速120kmで走る列車の速度を考えたとき、機体からは着地ポイントが完全に死角になるからだ。
つまり、”目隠し”のまま、ほぼ“勘”で降りていくようなもの。
しかも今回、目指す滑走路は、最後尾のコンテナの上にあるごく短いもの。空からではガチで点にしか見えない。
その状況で、そんなところに降りるだなんて、ますますもってクレイジーだ。
この画像を大きなサイズで見る難しい着陸からの垂直離陸でチャレンジ成功!
こちらはその瞬間をとらえたもの。走る列車に速度を合わせ、慎重に下りてゆく飛行機。
この画像を大きなサイズで見る傾きながらも、最後尾のコンテナに片輪が着地。おそろしく短い滑走路の上を進んで行く。
軽くバウンドしながら両輪が…着いた!滑走路の先ギリギリか。一瞬のことだ。
そしてそのまま、すぐに飛び立ってゆく。
小気味よいスピードで一気に空へ!ダリオ・コスタ氏の挑戦が記録になった瞬間だ。
この画像を大きなサイズで見るキャリアの中で最も挑戦的で要求の高いプロジェクト
コスタ氏本人はこの挑戦をこう振り返る。
“トレイン・ランディング”は、私のキャリアの中でも最も挑戦的で要求の高いプロジェクトの一つでした
最大の試練は、極小サイズの動く滑走路に“ほぼ目隠し状態”で着陸する方法を学ぶことでした。頼れるのは瞬時の判断力と操縦技術だけでした
心底無謀ともいえるこの挑戦の準備は2024年から始まった。とはいえ実際の列車でリハーサルなど無理だった。
だからこそ、シミュレーションと地上テストを徹底し、乱気流や風速変化、列車の揺れまで全部“体に覚えさせる”しかなかったそうだ。
“航空界も認める世界初”歴史に残る高度な操縦
このプロジェクトを主導した レッドブル公式は、この記録を「世界初:走行中の列車の上に飛行機が着陸」と誇らしげに報告。
この画像を大きなサイズで見るベルギーの航空ニュースメディアAviation24 も「航空史上初」と報じている。
つい先日のことでギネス公式認定こそ未確認だが、同メディアではすでにギネス世界記録扱いだ。
この画像を大きなサイズで見るやはり「走行中の列車に飛行機を着陸させ、そこから垂直上昇で離陸する」という二段構えの特殊な操縦は、難易度Sクラスの神業なのだろう。
技術的にも、視界ゼロで動く列車に接地し、そこから垂直上昇で抜けるという組み合わせは前例がなく、“記録的偉業”という評価がなされている。
「技術の塊」「ただのタッチ・アンド・ゴー」の賛否両論
映像はSNSでもたちまち拡散。
ところがオーストラリアの航空ニュースメディア、Sky News Australia がつけた「航空史に残る偉業」というタイトルを巡り、ユーザーの間で賛否両論、さまざまな声が寄せられた。
- 映画みたいだ。いや、映画以上かも
- は?着陸じゃなくて“触れただけ”だろ
- これは普通にすごい。技術の塊だよ
- 垂直上昇までやるのは反則級!
- タッチ・アンド・ゴーにしか見えないが…
- 航空史に残る瞬間
- 80年前に誰かやってそう
- これ系の無茶な挑戦、確かにクレイジーだが嫌いじゃないぞ!
「着陸かどうか論争」に専門家が断言
さらに一部では「これ、本当に着陸って言えるわけ?」という論争が勃発。
列車のコンテナに“タッチ”した後、すぐ垂直上昇へ移行しているように見えるため、納得いかないユーザーも多かったもよう。
この意見について、プロジェクトの航空コンサルタント、フィリッポ・バルベロ氏はこう断言。
最も重要だったのは列車との完全な位置合わせで、精度は絶対的でなければなりませんでした。ダリオ氏はそれをやってのけた。
このプロジェクトは理性的に評価されるものです。彼は真の魔術師です
素人目にはとりあえず、滑走路が走っちゃってるとこから前提が違うから、何とも言えない気がする。
この状況だと風圧もすごいし、機体が浮いたり飛んだりしそう。通常の着陸と違って、常に動かしたり調節するといった、より細かな操縦が必要なんじゃなかろうか。
時速120kmで走る列車の上、わずかコンテナ1両分のスペースに着いたらすぐに、できるだけその場で姿勢を保つ技術が要りそう。
しかもそこからほぼ滑走なしで、前のコンテナにもぶつからず、すぐ上に飛び立つのも、やっぱり難しいと思うんだけど、そのへんどうなんだろう?
この画像を大きなサイズで見る列車を使った”世界初”挑戦が得意なレッドブル
ちなみにレッドブルは、列車を舞台にした“世界初”スタント企画が大得意。過去に似たような企画を手がけている。
ポーランドのMTBライダー、ダヴィド・ゴジエクが、 走行中の貨物列車の上で世界初のバイクフリップを成功させたプロジェクトもその1つ。
ただ”目隠し”で飛行機を操る今回の挑戦は、比較できない別ベクトルの”狂気”だろう。似たようなアイデアでも難易度の方向性がまったく違う。
さておき、乗り物で「映画のアクションシーンを再現」みたいなガチ挑戦ってやっぱりなかなか面白い。列車を使ったレッドブルのプロジェクト、今後に期待だ。
References: Aviationnews















考えようによっては、普段の離着陸は高速回転する球体上で行っているんですよね。
物理的に翼を生やしとるやんけ!
なんでこうエクストリームなものは絶対レッドブルがスポンサーなんでしょう
着陸する側にとっては相対速度が遅いのは着陸を安全に行う上では有利に働くはず(高度を下げていくだけで着陸が成立する)なので、これのすごさは着陸地点をピンポイントに絞れたことに尽きるでしょう。
神業なのは間違いないと思います。
逆方向だったらまず着陸できないでしょうからね。
着陸される側はなるべく高速にして、着陸する側はなるべく低速にして相対速度を小さくすることで滑走路を短くできますね。 たとえば米海軍の空母ニミッツ級は公称 30 ノットはでるとのことなので時速 55km くらいとあんまり早くなくて、 FA18 を雑に対気速度で時速 255km で降りてくるとすると無風時なら甲板には相対速度で時速 200km (秒速 55m くらい)で降りることになるので少しは甲板を長く使えますね。 甲板の長さは 330m くらいあって仮に 220m くらいを使えるとすると四秒しかないとなるから、大変ですよね。
今回のチャレンジはジブコ エッジ540(調べたら失速速度は時速 95km くらいらしい)ということで、もしかすると列車が時速 120km なら後ろから来る列車に相対的には後退気味に着陸できるかもしれないことがわかって機種選定はなるほどと感心しました。 面白かった
スカイオデッセイ
これはこれで良いんだよ
翼を授けに来たんだから
ずっと止まってる場合ではない
次の列車に翼を授けに行かなければならない
時速120kmは大体64ノットかな。空母の速力の倍以上のスピードの場所に着陸したんだね。
すごいタッチ・アンド・ゴー
滑走路が長いのは、接地する場所も含んでいるからなんだよね
Zivko Edge 540は低速での操縦性と安定性に優れた機種だというが、時速120kmは失速速度ギリギリで列車から見たらほとんど垂直降下、パイロットは着陸地点を見定めるどころではないスゴ技。