メインコンテンツにスキップ

セイウチの息子スティックの骨がバーから盗まれるという謎事件

記事の本文にスキップ

38件のコメントを見る

(著) (編集)

公開:

この画像を大きなサイズで見る
Advertisement

 アメリカのニュージャージー州にある歴史的なバーで、歴史的な遺物が盗難に遭った。盗まれたのは、なんとセイウチの息子スティックの骨だという。

 長さが60cmにもなるこの奇妙な骨は、店で大人気だったのだが、ある日訪れた3人組が、スタッフが目を離したすきにこの骨を盗んで行ってしまったのだ。

 ところが、犯人らはうかつなことに店のバーテンダーにしっかりと記念写真を撮られていた。つまり顔は割れているのである。

 店では「警察沙汰にはしたくない」からと被害届を出さず、代わりにSNSでその写真を公開し、犯人捜しを呼びかけている。

歴史あるチーズステーキ屋から盗まれたモノとは

 ニュージャージー州カムデンにある「ドンキーズ・プレイス」は、地域の人に愛されて来たチーズステーキの名店だ。

 料理評論家の故アンソニー・ボーデインが、「この地域で最も美味しいチーズステーキは、(発祥の地のフィラデルフィアではなく)ニュージャージーにあるかもしれない」という評価をしたことでも知られている。

 この店には、実はチーズステーキのほかにもひそかな「名物」がある。長年、カウンターの裏に置かれてきた細長い棒のようなもの。その正体はなんとセイウチの息子スティックの骨だという。

 オーナーのロバート・ルーカス・ジュニアさんによれば、この骨は彼が物心ついた頃から店に置いてあったそうで、メガロドンの歯など、ほかの珍しい展示物と並んで、客との会話のきっかけになってきたのだそうだ。

 客の多くはチーズステーキと酒を目当てに店を訪れ、やがてカウンターの裏にある奇妙な骨に気づく。

 バーテンダーはそれを客に手渡して、「何の骨か当ててみて」とクイズを出すのが、いつもの流れだったという。

この画像を大きなサイズで見る
image credit: Instagram @miapanella

3人組の客が骨を黙って持ち去る

 だが事件は2025年の暮れ、12月29日に起こった。店を訪れた旅行客と思われる3人連れが、スタッフが目を離した隙にこの骨を盗んで行ったのだ。

昨日、本当にひどいことが起きました。これを見ている人がいたら、どうかこの男性を見つけるのを手伝ってください。

店ですごく楽しい時間を過ごしていたのに、こんなことをするなんて信じられませんでした

 翌日になって、バーテンダーのミアさんがTikTokに動画を投稿した。動画の中で、彼女は楽しい時間を過ごしたはずの客の仕打ちに、憤りを隠せないでいる。

 ミアさんによると、3人組はとても感じが良く、店で何時間も酒を飲み、食事を楽しんでいたそうだ。幸いなことに、ミアさんは彼らの写真を撮影していた。

本当に撮っておいてよかったです。おかげで、ドンキーズのセイウチの骨を盗んだ人物の写真が手に入ったんですから。

彼らは自分たちがオハイオ州のタトゥーアーティストだと言っていました。くせ毛で、爪にマニキュアを塗っていた男性(向かって左)は、実はロサンゼルス出身だそうです

この画像を大きなサイズで見る
image credit: Instagram @miapanella

 3人はドンキーズ・プレイスを訪れるのは初めてだと言うので、ミアさんは、店の歴史を彼らに語り、料理を出した。

ドンキーズは1943年から営業していて、ずっと家族経営です。「ドンキー」という名前は、創業者のレオン・ルーカスに由来しています。

彼はボクサーで、オリンピックにも出た選手でした。彼のパンチが、まるでロバの蹴りみたいだと言われていて、そこから「ドンキーズ・プレイス」と名付けられたんです

 以来80年以上にわたって同じ場所で営業を続けている店の中は、ちょっとした博物館のようになっている。

 今回盗まれた骨も、そんな店の歴史を感じさせる、思い出の詰まったコレクションのひとつだったのだ。

この画像を大きなサイズで見る

 ミアさんは、初めてやって来たこの3人組に、いつものように骨を見せてクイズを出した。3人はその正体を知って「すごくウケていた」そうで、いっしょに写真を撮ったり、冗談を言ったりしていたそうだ。

 そのうちにランチタイムのピークになり、ミアさんはその場を離れ、テーブルを回ったりチーズステーキを焼いたりとてんてこ舞いになった。

 3人組のことを気にする余裕もなくなったが、いつものことなので特に心配もしなかったという。

今になって思えばなるほどって感じだけど、盗んだ男性はバーの中をうろうろして、カウンターに寄りかかるように立ってました。たぶん足の間にそれを隠していたんだと思います。

そして、Uberのドライバーが到着するのを待って、外に出たタイミングで私たちの大切なものを持ち去ったんです

この画像を大きなサイズで見る

盗まれたモノがモノだけに困惑の声も

 ミアさんは自身の投稿の中で、敢えて盗まれたモノが何だったのかについて言及はしていない。謎が多い方が、ネット上でバズッて拡散されると思ったからだ。

 だがニュースやSNSで盗まれたシロモノの正体を知ったネット民たちは、一様に困惑を隠せなかったようだ。

  • ええと…なんて見出しだよ
  • ちょっと待て、いったい何を探してるって?
  • 笑いすぎて苦しい。このニュース面白すぎる
  • こんな犯罪、恥ずかしすぎるだろ。セイウチに安らぎと尊厳を与えてやれ……せめて、残っているモノだけでも
  • まあ、少なくともこいつらは「息子スティック強盗団」って呼ばれるにふさわしいな
  • セイウチの息子スティックを、ズボンの中に…つまり自分のいちもつの横に隠したっていう事実がもう笑える
    • 隠すには、かなり余裕があったんだろうな
  • ただの棒切れに見えるけどな。自分も価値があるって知らずに、うっかり持って帰っちゃいそうだわ
  • 彼女がプレゼントしたと思ったとか? だったらセクハラで訴えるべきだよ。男のバーテンダーが女性のグループに男性のシンボルを渡したら、笑い話じゃ済まないだろ。これが「本当の平等」2026年版だよ
  • そもそもセイウチに息子スティックってあるの?
    • あれは「陰茎骨」っていう骨だよ。多くのオスの哺乳類に見られる興味深い解剖学的特徴なんだ。人間の男性にはないけどね
  • その息子スティックが、本来の持ち主の手元に戻りますように
この画像を大きなサイズで見る

実は息子スティックに骨がある動物はたくさんいた

 ところでなんでセイウチの息子スティックには骨がついているのだろうか。学術的には「陰茎骨」と呼ばれるこの骨は、齧歯類から食肉類、コウモリやモグラ、果ては霊長類に至るまで、いろいろな動物が持っているんだそうだ。

 いったいなんでそんな場所に骨が?と思うかもしれないが、確実に交尾し、子孫を残すためには結構便利なモノらしい。

 内部に骨があることで、たとえ息子スティックが元気いっぱいな状態でなくても、しっかり挿入することができるからだ。

 特にセイウチの陰茎骨は巨大なことで知られており、長さは60cm以上になることも。哺乳類の中でも最長を誇っているという。

 その理由は、セイウチの排卵周期にあるとされている。メスの排卵日は1年に一度、たったの1~2日だけ。確実にこの期間に狙い撃ちして成功率を上げるためには、長くて常に硬い息子スティックが有利なのである。

 陰茎骨の形にはさまざまなバリエーションがあって、セイウチのように細長いモノもあれば、鉤状のモノや二股になっているモノもあるらしい。

 世界にはこの骨のコレクターなどと言うのも存在するそうなので、今回盗まれた骨も、もしかするとそんな需要が背景にあったのかも?

警察沙汰にはしたくないので返してほしい

 実は盗まれた骨は2本あるうちの1本で、もう1本は無事だったそうだが、ミアさんたちは、骨の「片割れ」を取り戻したいと願っている。

 3人組は飲食した分の支払いをクレジットカードで行っており、顔写真もしっかりあるので、被害届が出されさえすれば、すぐに犯人の身元は判明しそうである。

 しかしオーナーのロバートさんは、一貫して「警察沙汰にはしたくない、とにかく返してほしい」と訴えている。

 ミアさんは投稿の最後をこう締めくくっている。

ある日突然、巨大な箱が店に届いて、「やった、取り戻せた!」ってなるのを願っています。

(犯人に向けて)いい? あなたたちはやってはいけないことをしたの。私たちは本当に怒ってる。でも、返してくれるなら水に流して終わりにします。

でも、もしあなたたちのタトゥーショップに骨を飾って「俺たちがドンキーズから盗んだ」なんて自慢するなら、容赦しないから覚悟しておいて!

New Jersey Bar Looking For Stolen Walrus Penis Artifact

References: Thief snatched ‘beloved’ walrus penis from famed NJ restaurant Donkey’s Place — and owner needs help getting it back

📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中

この記事へのコメント 38件

コメントを書く

    1.  骨のないヤツめ!と多くの哺乳類がヒト種をこき下ろしているかも…… 年は取りたくないものですなぁw

      • +7
    1. 記事中にもあるけど、一般的にはフィラデルフィア名物として知られていて、フィラデルフィア・チーズステーキを略して「フィリー・チーズステーキ」って呼ばれることが多く、この名前で日本上陸もしてて売ってるお店もある。まあ簡単に言うと「チーズバーガー味のホットドッグ」みたいな感じ。

      • +10
    2. 薄切り牛肉を玉ねぎと炒めてチーズと一緒にホットドッグのパンで挟むとかハンバーガーのパンで挟むやつーー
      玉ねぎの水気とチーズの油気があるから、パサつき気味の肉で作った方が美味しい説もあるのです

      • +4
  1. いちもつに骨があるなんて初めて知ったし意外に骨がある生物が多いのか

    • +22
  2. 盗んでどうする・・・もしかして、自宅で使うの?
    つい最近の記事にあったみたいに

    • +8
    1. え!!
      息子スティックに息子スティックの骨を!?

      • +12
    2. 煎じて飲めばプラセボ効果で息子が元気になるかも?

      • +6
  3. こういうタイトルの記事があるからカラパイアが好きなんだ
    と思いつつ読んでたら、海外のネット民も笑ってたw
    こういう珍事件だけ読めばいい世の中になって欲しいよ

    • +15
  4. 松茸フェチがバレたとは、盗みで顔バレよりも恥ずかしい

    • +6
    1. 事件として警察に届けるよりも顔写真ばらまかれる方が打撃が大きい可能性はある

      • +13
  5. 息子スティックの骨?!
    軟骨でもなく?
    そんな事よりハンバーガー美味そう😋

    • +11
    1. あれは、炒めた薄切り肉と溶かしたチーズをパンに挟んだチーズステーキであって、ハンバーグをバンズで挟んだハンバーガーではないので、そこだけはお間違えなきよう重々お頼み申し上げます

      • +6
  6. やっぱりカラパイアの記事はイ◯モツより息子スティックの方がしっくりくるな

    • +27
  7. 〇ルカリで2万で売ってるw
    打撃武器として使えそうだ

    • +6
  8. 愛知県犬山市の桃太郎神社には
    鬼退治の時に犬が食いちぎった
    いちもつがありました、が
    少し前に火事で消失した。
    が、うわさでは鬼が取り返しに
    来たとの話もあり。

    • +10
    1. 桃太郎神社行った事あります。 自分の記憶では「鬼の珍宝」として展示されてた記憶があります。

      • +12
  9. 息子スティックと言う言葉を創ったパルモさんは偉大

    • +24
  10. これがある生き物はこれが折れるといったいどうなってしまうのだ…。

    • +11
  11. 小学校の遠足で地元の水族館の隅に丸太のようなものが無造作に転がっててプレートに「ナガスクジラのいちもつ」とあったのを覚えてる。

    • +8
  12. (´・ω・`)ボクたちに人権は無いんですか。

    • +1
  13. イチモツに骨があるって驚きw子孫を残すために色々工夫してきたんだなあ
    骨返ってくるといいけど

    • +6
  14. 人間に陰茎骨がない理由
    人間は、霊長類の中でも珍しく陰茎骨を失った種です。これには諸説ありますが、人間は直立二足歩行に適応する過程で、骨による物理的な維持よりも、血流による勃起システム(海綿体)を発達させたと推測されています。また、骨に頼らずに勃起を維持できることが、オスの健康状態や栄養状態をメスに示す「正直な信号」として機能するよう進化したという説もあります。

    • +16
  15. とりあえず盗んだ輩はなにかしらののろいにかかればいい
    おにんにんが元気にならなくなるとか

    • +11
  16. 実は霊長類で骨がない人間のほうが珍しいんだよね

    他動物からは「あいつら骨もなしに血流だけでおっ立ててるの引くわー・・・」って思われてるかもしれない

    • +12
  17. 思わず自分のパンツの中を確認した人は正直に手を挙げなさい

    …はい私です!

    • +2
  18. 比喩でもなんでもなくマジでスティック!
    写真でスティックを持ってるお客さんもパルモたんの筆もノリノリで素敵で笑顔になっちゃうぜ!
    あとはその骨息子スティックが無事にお店に返ってくれば万々歳だなあ

    • +5

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

動物・鳥類

動物・鳥類についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

料理・健康・暮らし

料理・健康・暮らしについての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

最新記事

最新記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。