この画像を大きなサイズで見るもう一度羽ばたいてふたたび空へ。絶滅危惧種の蝶、オオカバマダラの繊細な羽に行われた移植手術の動画がSNSで話題だ。
アメリカの野生動物リハビリセンターに持ち込まれたオスのオオカバマダラ。その個体は羽の一部が折れ、ボロボロになり、飛ぶことができなかった。
この種は越冬のため、遠く離れたメキシコまで長距離飛行する。だがその個体は何もできず生涯を終えようとしていた。
そんな蝶に羽と希望をもたらした神業級の手術に世界が注目している。
飛べないオオカバマダラのため羽の移植術
ニューヨーク州のロングアイランドにあるスウィートブライアー自然センターが公開した珍しい手術の様子がこちら。
それはなんと右の前翅(ぜんし)が折れてしまい、飛べなくなったオスのオオカバマダラに羽を移植するというもの。
まず接着剤とコーンスターチ、そして蝶を固定に使う小さな針金やピンセットなどを用意。蝶を固定した後、ボロボロな部分を切って整え、そこに合うよう移植用の羽もカット。
この画像を大きなサイズで見る切り口周辺に接着剤を慎重につけ、すばやく移植の羽をあて、そっと押さえたら、コーンスターチをごく少量ふって、また軽く押さえる。
この画像を大きなサイズで見る羽を閉じて広げてもくっつけた跡はほ目立たず、まるでもとからあったみたいにきれいな仕上がり。
この画像を大きなサイズで見るそしてまた飛べるようになった!
この画像を大きなサイズで見る代わりの羽を手に入れたオスはもう一度空へ!奇跡的な手術が成功した瞬間だ。
代わりの羽で手術を決行。時間はわずか5分
この手術を行ったのは、同センター野生動物リハビリテーション部門の責任者ジャニーン・ベンディクセンさん。
この蝶をセンターに運んできたのは、ロングアイランドのディアパーク在住のダグマー・ホッフデイビスさん。
ホッフデイビスさんにとって蝶は”幸運の象徴”。傷ついて動けなくなったオオカバマダラを見捨てることなどできなかった。
ベンディクセンさんによると、この蝶は当初、飛ぶどころかはばたくことさえできなかったそう。
そこでまずセンター内で死んだ蝶の羽を捜索。幸運にも代わりにうってつけの羽がみつかったため、移植という大胆なアイデアを実践することに。
床に落ちていた死んだ蝶の中からオオカバマダラを見つけました。羽は完璧な状態でした
(手術は)羽を強く押すとバラバラになってしまうので、とても複雑な作業でした。接着剤とコーンスターチ、蝶を固定用の小さな針金も使いました
しかも難しそうなこの手術にかかった時間はたったの5分。その動画が10月2日同センターからSNSに投稿されると、すぐ反響が巻き起こり、再生数百万回超の人気となった。
「蝶は痛くないの?」「手術方法は?」大反響で質問殺到
手術は蝶を傷つけない形で行われたが、熱心な視聴者の中から寄せられた「蝶は羽を切られて痛くないの?」という質問にベンディクセンさんはこう答えている。
蝶の痛みを心配する人へ。蝶には神経受容器がなく、羽の先端部分には血流が流れていません
今回の蝶の手術は、ベンディクセンさんの予想以上に注目され、ミネソタ州や、カリフォルニア州、さらにコスタリカからも電話が来くるなど、手術方法への質問が殺到し、対応に追われているそう。
絶滅危惧種の蝶に希望。飛び立つ姿に涙
ただ同センターにとってもこの手術は特別だった。なぜなら、越冬のために長距離を飛行するオオカバマダラは今や貴重な蝶であり、地域によっては絶滅危惧種になっているからだ。
この画像を大きなサイズで見る広い縄張りをもつなど、行動範囲が広い生物は珍しくないが、オオカバマダラほど集団で遠距離を飛んで旅する生物もそうはいない。
この蝶の移動距離はなんと4000kmほど。ただし渡り鳥とは違い、世代交代しながらの移動だ。
その生態を知るベンディクセンさんも、今回の個体を送り出した時、その回復ぶりに思わずウルっときたそうだ。
飛び立つ姿につい涙が出ました。この試みがなかったら彼はおそらく死んでいました。今の世界には希望が必要です。このオスの蝶もこれから大きな旅路を歩むことになるでしょう
この画像を大きなサイズで見るセンターは今回の手術を、一般的な生物の救助だけでなく、オオカバマダラの保全に関心を向ける機会と考えている。確かにこの技術が定着して広まれば、羽が傷ついても助かる個体が増えるだろう。
長距離の”渡り”で知られるオオカバマダラ
タテハチョウ科のオオカバマダラ(Danaus plexippus)は鮮やかなオレンジ地に黒い脈と白い斑点を持つチョウで、成虫の開翅長は約9.4〜10.5 cm。
この画像を大きなサイズで見る幼虫は、キョウチクトウ科 ガガイモ亜科のトウワタ類を摂食し、ステロイド系の毒を体内に蓄積することで捕食者から身を守る。
北米から中米に広く分布し、越冬地のメキシコへ最大約4000 kmに及ぶ長距離の”渡り”を行う集団で知られる。
メキシコで木に群がるオオカバマダラは圧巻で、何百万匹もの蝶が奏でる神秘的な音が話題に上がることも。
しかし生息地喪失などで全体の個体数は減少傾向にあり、特に渡りをする個体群は準絶滅危惧種に指定されるなど、世界的には保全を要する。
蝶の羽の修復といえば、衣装デザイナーで蝶も育てるロミー・マックロスキーさんが披露した、破れた羽の修復テクニックも見事だった。
なんというか世の中にはほんとに器用な人がいるもんだ、とつくづく感心するよ。
References: Interestingengineering / Cbsnews / Wikipedia
















蝶とか蛾の羽根って脆いものと思ってたけど、こんなこと出来るのか
越冬か何かで沢山集まってる写真(⚠集合体注意)のイメージがあったけど、準絶滅危惧種までになってたのですね。
見つけた方に手術された方、拡散してくださったパルモさんもありがとうございます🙏
蝶の羽にも血液的なのがとおる管があったと思うけど、そういうのもつなげられたのかな。すげえなあ。
>確かにこの技術が定着して広まれば、羽が傷ついても助かる個体が増えるだろう。
でも技術だけじゃなく、移植用の羽がすぐ入手できることも重要だよなぁ。
コーンスターチって接着剤にもなるんだ…
食べる用しか知らんかった…すげえ。
>この蝶の移動距離はなんと4000kmほど。ただし渡り鳥とは違い、世代交代しながらの移動だ。
え。。。一個体の移動じゃなかったの?!;;
すごいな
痛みを心配してる人がいるけど、たとえ痛みがあったとしても飛べずに死ぬよりはいい
コーンスターチは鱗粉の代わりか
鱗粉の代わりというよりは
ハミ出た接着剤で意図していない部位がくっつかないようにするための吸着材だと思う
打ち粉みたいなモンか
>蝶には神経受容器がなく
いやあ、どうなんだろうなあ?魚だってちゃんと痛覚あったし…
昆虫は動物と体の作りが根本的に違うからなんともだけど
どの道チョウチョに時間コントロールした麻酔をかけるなんて無理だから
痛かろうが「そんなん知らん!」で手術するしかないんだけども
>蝶の痛みを心配する人へ。蝶には神経受容器がなく、羽の先端部分には血流が流れていません
人間で言うと髪の毛を移植したような感じかな?
いや羽根と髪の毛は全然違う器官だけど
それか爪を移植とかそんな感じ
一方、カロール・ウィリアムズ博士は
羽化不全で飛べないアゲハチョウを飼育したことがあるよ
丸まった翅が重くてヨタヨタしてたからカットして世話した。足取りは軽くなったけど、この人みたいな技術があったら飛ばせる未来もあったのかな
やさしい人だね( ; ; )
この技術を髪の毛に応用すれば、、あるいは、、
まかは
“生物観察の鬼”のあの方が再現してくれるかも…
〉〉飛び立つ姿につい涙が出ました。この試みがなかったら彼はおそらく死んでいました。今の世界には希望が必要です。
泣いた。まさにそう。
このオスの蝶もこれから大きな旅路を歩むことになるでしょう
①≫飛び立つ姿につい涙が出ました。この試みがなかったら彼はおそらく死んでいました。今の世界には希望が必要です。
泣いた。まさにそう。
僕も蝶が大好きなので、
絶滅危惧種が今年も飛んでいる
というだけで心底安心する。
幸福を覚える。
僕も傷付いたマダラ蝶に
記事と似た事をしたことがあるが、
高く飛んでいって
見えなくなった時
少なからず、これで良かったんだろうか?
という気持ちがあったが
そんなことはすぐにどうでもよくなって、
ありがとうという気持ちで
いっぱいだった。
傷付いた君を見つけた時、
僕もそうとう弱っていて
動かない君の姿に心が死にかけたが
同じく動けなくなりそうな僕の前で
君は、
おかまいなく!といったように
すぐに翅を動かして
なんとか飛んでやろうと奮闘し始めた。
ほうっておけるわけないじゃないか。
ちからをかす。いや
かえさないでいい。
②せめて、君が行きたいところまでの時間を。
その時、君のまわりには
鳥に胴を喰われた?同胞の翅が散らばっていたので、記事と似たようなことをした。
君は揚々と飛んでいった。
僕の感傷?偽善?エゴだろうか。
どうでもいい。
ただただ
ありがとうと
いとしいと、
それだけ。
コメントなのに長くなってごめん。
先の未来、
僕にもまだ出来ることがあると思えたんだ。光がさした。