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インコの証言で麻薬組織崩壊、覚えた隠語を警察に暴露(イギリス)

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(著) (編集)

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 2025年8月4日、イギリス北西部の港町ブラックプールで、刑務所に服役中のガーネット受刑者が指揮していた麻薬密売組織が摘発された。

 きっかけの一つは、組織の一員でもあるペットの黄色いインコ「マンゴー」の証言だ。

 マンゴーが麻薬取引に関連するとみられる言葉を繰り返ししゃべる様子や、現金と戯れる姿が撮影された動画が証拠となり、ランカシャー警察の捜査が一気に進展した

 最終的に14人が逮捕され、合計103年以上の懲役刑が言い渡された。

刑務所内から麻薬密売の指揮をしていた受刑者

 事件の首謀者は、アダム・ガーネット(35歳)。2023年2月から2024年7月にかけて、15年の刑に服しながら刑務所内から仲間に指示を出していた。

 警察が捜索した結果、彼の独房から複数の携帯電話やWi-Fiルーターが発見され、外部の仲間とのやり取りが明らかになった。

 独房で見つかった機器の中には、薬物(コカインとみられる)のパッケージを写した映像や、ガーネットとヒルトンがビデオ通話をしている映像など、組織の活動の全容を示すデータが保存されていた。

 彼は服役中にもかかわらず、こういった違法な通信手段を用いて、主にブラックプール地域で、ヘロインやクラックコカイン、ケタミン、大麻といった薬物を密売していたという。

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摘発のきっかけとなったのはインコの映像だった

 起訴の決定打となったのは、ガーネット受刑者の交際相手、シャノン・ヒルトン容疑者(29)が飼っていたペットの鳥「マンゴー」である。

 警察によると、彼女はこの鳥に「two for 25(2個で25ポンド)」という薬物取引に関連するとみられるフレーズを繰り返し覚えさせていた。

 さらに彼女の携帯には、子どもの前でマンゴーにこの言葉をしゃべらせて笑う様子や、現金と戯れるマンゴーの姿が映っており、これらの映像は押収された他の証拠とともに、立件の際に用いられたのだ。

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首謀者を含め合計15人が有罪に

 これを受けて、捜査当局はヒルトン被告のほか、主要な共犯者の家を捜索。大量の薬物や現金、麻薬密売に関連する携帯電話を押収した

 組織のメンバーの1人、サンドゥ被告の携帯からは取引記録や価格表、薬物の販売ネットワークに関する情報が見つかり、別の構成員の携帯からは現金を見せびらかし、自らの犯罪行為についてラップで歌う映像が見つかった。

 警察によると、ガーネット受刑者はこの件でさらに懲役19年6ヶ月の判決を受け、現在服役中の15年の刑期に引き続いて服役することになるという。

 摘発された15人のうち、13人が有罪を認め、交際相手のヒルトンは懲役12年、サンドゥ被告は10年の刑を言い渡された。

 だが、クロエ・ストット被告(24)とライアン・ブラック被告(27)の2人は出廷を拒否。欠席裁判で有罪判決を受け、現在も逮捕状が出されているという。

 今回の摘発は、ランカシャー警察の組織犯罪や麻薬取引、搾取、暴力に対処するイニシアチブ「オペレーション・ウォリアー」の一環であった。

彼らはブラックプール全域にクラスAの薬物を供給するための、巧妙な組織を運営していました。

ガーネットは首謀者として、服役中にもかかわらず、警察に証拠を発見されないよう移動させる指示を出し、さらに自らが指揮する犯罪組織のほぼ全員と連絡を取る手段を持っていたことが判明しました

 西部標的犯罪チームのアンソニー・アルヴェス警部補は、警察が発表した声明の中でこのように述べた。

 また、同警察の犯罪対策コミッショナー、クライブ・グランショー氏は、次のように語っている。

このような成果は、市民を守るために尽力する警察官たちのたゆまぬ努力を示すものであり、ランカシャーが組織犯罪への取り締まりにおいて決して手を緩めない姿勢を取っていることを示しています。

私は今後も警察本部長を全面的に支援し、警察官や職員が犯罪組織を壊滅させ、犯罪者を地域社会から追放し、正義を実現するために必要なリソースを確保できるよう尽力していきます

 実際の「証拠」映像と、警察による突入の様子は下の動画で見ることができる。

Facebookで開く

 映像を見る限り、マンゴーはワカケホンセイインコのルチノー(黄色い羽をもつ個体)ではないかと思うがどうだろうか。

 この事件の後、マンゴーの身柄がどうなったかはわかっていない。麻薬犯罪組織の撲滅に寄与するという大活躍をしたのだから、どこか新しい飼い主のもとで、幸せに暮らしていてくれることを願うばかりだ。

References: Drug Dealer's Squealing Pet Parrot Helps Bring Down Blackpool Drugs Gang In England

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この記事へのコメント 14件

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  1. インコじゃないけど、その昔、日本でもヤク中がパケって
    言葉を家族の前でも使っていたら、小さな子どもが
    覚えてしまい、その子が外でその単語を使ったら、たまたま
    警官が聞いており、それが元になって逮捕されたヤツがいたな。

    • +39
  2. これはお手柄インコ
    日本でも自分の住所を覚えてて無事に家に帰れたインコがいたなぁ

    • +23
  3. DL6号事件って書こうとしたら皆同じこと考えてた

    • +19
  4. 予想通りサユリさんが発生している
    あの場面のインパクトは凄かったもんな…

    • +8
  5. ワルいやつらだが、ネーミングセンスはいいと思う

    • +8
  6. タイトルと画像だけ見て「インコを伝書鳩の代わりにしたのか!?」と思ってしまった

    • +1
  7. 記事読むと「インコの証言で麻薬組織崩壊」「摘発のきっかけとなったのはインコの映像だった」は大げさだよね?
    立件の際に数ある証拠の一つとしてインコの映像も用いられたってだけで

    • +5

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