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花嫁の両親が持参金にと、ジャコウネコ100匹を娘に贈る(ベトナム)

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(著) (編集)

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 2024年5月、ベトナムで結婚式を挙げた花嫁の持参金が前代未聞だったと、今になってネットで話題になっている。

 ベトナムでは結納と結婚式を同日に行う場合もあるが、この時、22歳だった花嫁が、家族から持参金(結婚準備金)にと、豪華なプレゼントを受け取った。

 その中には金の延べ棒や現金、株式や不動産が含まれていたが、これだけならまあ裕福なご家庭なんだなと思うだけだ。

 この持参金の何が前代未聞だったのかというと、そこにはなんと100匹の生きたジャコウネコが含まれていたからなのだ。

ベトナム富裕層の豪華な持参金

 花嫁となったのは、ベトナム南西部出身の22歳の女性だったという。彼女の両親は愛する娘が幸せな結婚生活を送れるよう、豪華な持参金を持たせることにした。

 その内訳は金塊25両(約1600万円分)、現金5億ドン(約283万円)、株式3億ドン(約170万円)相当分に不動産が7軒。そして100匹の生きたメスのジャコウネコである。

 ジャコウネコの1匹の値段はおよそ10万~14万円ほどと言われており、今回の持参金の総額は、不動産を除いても日本円で3,000万円は下らないだろう。

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image credit:Pixabay

高級な「コーヒー」を作るジャコウネコは金の卵

 ここで謎なのが「ジャコウネコ」の存在だと思う。ジャコウネコがなぜ持参金扱いになるのだろうか。

 実はベトナムなど東南アジア各国では、ジャコウネコは「コピ・ルアク」と呼ばれる高級コーヒーを作るために欠かせない存在なのである。

 コピ・ルアクはもともとインドネシアで生まれたとされるコーヒーなのだが、日本では「ウンコーヒー」などと呼ばれることもある。実はその正体は、ジャコウネコのフンなのだ。

 ジャコウネコは熟したコーヒーの実だけを選んで食べるが、硬い実はほとんど消化されずにそのまま排泄されてしまう。

 さらに排泄に至るまでの間、ジャコウネコの腸内にいる細菌によって発酵が進み、独特の風味が加わるのだそうだ。

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image credit:@rhospeara/instagram

 コピ・ルアクは世界で一番高価なコーヒーとして知られており、100gで軽く5,000円以上してしまうのだ。

 さらにジャコウネコが分泌する液体は、香水の原料としても使われている。つまりジャコウネコが100匹いれば、それこそ一財産作れてしまうわけである。

 ジャコウネコはアフリカからアジアにかけて生息している生き物で、「ネコ」とついているが猫ではなく、ハクビシンの仲間である。中でもコピ・ルアクを作るのは、「パームシベット」という種類だそうだ。

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Photo by:iStock

 コピ・ルアクはベトナムだけでなく、インドネシアやフィリピンなどでも作られて、海外に輸出されている。実は日本は、コピ・ルアクの最大の消費国の一つなんだそうだ。

 だが最近は狭い檻の中で、コーヒー豆を食べさせられ続けるジャコウネコの実態が報道されるようになり、虐待であるとして動物愛護の観点から批判の声が上がっている。

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Sofig (Sophie Grail), CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons

「娘が結婚後も自立して資産運用できるように」との親心

 花嫁の父親ホン・チー・タム氏は、この持参金について次のように話している。

子供たちは全員、大学卒業後に家業を継いでおり、娘にも収入を産む資産を所有してほしいと考えています。

娘はビジネススクールを卒業しており、これらの資産を運用する能力は十分に備えています。どんな方法で運用しても、娘の経済的な自立は保証されるでしょう。

娘がジャコウネコたちをこのまま飼育するか、それとも売却するかは、彼女の判断に任せるつもりです

 ベトナムで結婚にあたり執り行う儀式は経済事情によってまちまちだが、両家が比較的裕福な場合、結納と結婚式を同時に行うこともあるそう。

 その際、挙式の場で新郎側が、新婦側に結納品や結納金を贈るのだが、花嫁の側も両親や親戚、友人などが現金や宝飾品などを持参金として贈り、持たせるのだという。

 和やかにお祝いの交換が済めばよいのだが、そこはやはりお金がからむことでもあるので、いろいろトラブルも多いらしい。

 ちなみにこの豪華な持参金に対し、花婿側はダイヤモンドなどの宝飾品や、金10両(約670万円)、現金2億ドン(約11万円)などを結納金として渡したそうだ。

 ジャコウネコとウンコーヒー…もとい、コピ・ルアクについてもっと知りたい人は、下の動画を見てみよう。

禁断のコーヒー!ジャコウネコとコピ・ルアク【へんないきもの#45】

References: Vietnam bride gifted lavish dowry of 100 civet cats worth US$70,000 to generate future income

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この記事へのコメント 22件

コメントを書く

  1. 100匹もいっぺんに手に入るとは…
    専門のブリーダーがいるのだろうか

    • +20
  2. 動物虐待とか、そんなの口にしたくないとかはいったん置いといて
    100匹分のコーヒー豆を絶やさないのは結構大変そうだなぁと思う

    • +20
  3. そんなに美味しいのかな…ウンコーヒーって…

    • +5
    1. 美味しいよ。高価なのは希少性理由だけではなく本当に独特の風味というかコクがあって。
      が、当然のごとく昨今の倫理問題を無視してまで常飲するほどのものではない。

      • +13
  4. ゴージャスだな
    社会主義で半世紀前に戦争やってて隣国がカンボジアで、なんでここまで金持ちな人がいるのか、まずはそこからわからないよ

    • +20
  5. そのコーヒーは知っていたが、
    今や飼育下でのものとなっているのは知らなかったよ。
    なんだか可哀そうだ。

    • +24
  6. >「娘が結婚後も自立して資産運用できるように」との親心

    意味がわからん

    持参金だから娘のものではない

    • -17
    1. 「持参」だから単に娘に持たせたお金だと思ってる…?
      嫁入りする娘へのプレゼントだよ?

      • +15
    2.  嫁が結婚前に所有している資産や貯金は夫婦共有(という名目の自分が使えるお金)になると思ってんのか? 嫁の親が死んだ時の遺産とかも。(嫁の個人資産だぞ。手付けたら訴えられる。)

      • +11
    3. 意味が分からないんじゃなくてあんたが理解しようとしていない定期。
      何故自分で調べようとしないのか。

      • +11
  7. 中央アジアやアフリカで羊や馬、ヤギが持参金として取引されているけど、ジャコウネコも家畜なんだなあ。
    そして100匹もいるなら当然、それを世話する人員やコーヒー農場がいるわけで……やっぱりお金持ちは凄いわ。

    • +12
  8. 昔のバラエティー番組で、野生のジャコウネコの糞を探す仕事があり、男性が森を歩いて糞をみつけたら回収し、家で水洗いしてコーヒー豆を取り出して乾燥させ、ブローカーに売り渡してた。自然の中での作業も命がけだが、ジャコウネコを狭いところに集めるのも気の毒だ。以前ある人から「美味しいものを覚えると不幸だ」と言われたことがある。おいしいものを覚えるとランクを下げられなくなるからだと。人間のエゴでジャコウネコを虐待するのは悲しい。でも今回のジャコウネコたちは今後どうなるのか。彼らが幸せな生活を送られればいいが、後日談があれば知りたい。

    • +8
    1. 人間の気持ち次第で
      待遇が変化する愛玩動物と違って
      家畜は経済用の財産だから
      算出が黒字のうちは大事にされるよ
      老齢や病気等で儲けを出せなくなった個体が
      どうなるかはその施設の経営理念によるが

      • +1
  9. パルモさん、動物虐待を取り上げてくれてありがとう!

    • +3
  10. いいな、うちの親も娘の資産形成をちゃんと考えてくれるまともな人間がよかった
    親ガチャ当たりだね

    • +1
  11. 日本の田舎でも3000万円くらいなら農家の親は出すからね、しかし新築の家の頭金にしかならないよ。べトナムでは3千万円あったら少額からビジネス始められるだろうけどね

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