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サウナの本場フィンランドでは、観覧車に乗って回転しながら「整う」体験ができる

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(著)

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フィンランドの観覧車のゴンドラに設けられたサウナこの画像を大きなサイズで見る
SkySauna Helsinki
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 フィンランドはサウナ発祥の地であり、2000年以上の歴史を持つ文化として人々の暮らしに深く根付いている。

 現在も人口約550万人に対して推定300万基以上のサウナが存在するという。

 フィンランドにはなんと、観覧車のゴンドラを本格サウナに改造した「SkySauna」がある。空中で“整う(ととのう)”体験ができるとして、長年愛されている。

 ここでは、本場フィンランドのサウナの歴史と共に、観覧車サウナはどんな感じなのかを見ていこう。

世界初の観覧車型サウナ「スカイサウナ」

 フィンランドの首都ヘルシンキにある「SkyWheel Helsinki(スカイホイール・ヘルシンキ)」は、高さ40メートルの観覧車で、2014年6月3日に一般公開された。

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SkySauna Helsinki

 そのゴンドラの1基が改造され、電気式の本格サウナとして利用できる「スカイサウナ」となっている。

 これは世界初の観覧車型サウナであり、その貴重な1基に入室できる人数は5人までとのこと。

 観覧車の設計と建設を手がけたのは、オランダのDutch Wheels社。

 スカイホイールは「R40モデル」と呼ばれるタイプで、合計30のゴンドラがあり、そのうち29基は通常の6人乗り、残り1基がVIP仕様、さらに1基がこのサウナ仕様となっている。

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SkySauna Helsinki

空で整う贅沢な空間

 スカイサウナのゴンドラは木張りの内装で整えられており、冷暖房ではなくしっかりと高温の蒸気が発生する電気式サウナとなっている。

 観覧車がゆっくりと回転する中、地上40メートルからヘルシンキ市街やバルト海を一望できる。まさに「空中で整う」という唯一無二の体験が味わえる。

 地上には温水ジャグジーや専用ラウンジ、シャワー設備も完備されており、利用者はサウナと合わせてリラックスした時間を過ごすことができる。グループで交代しながら最大15人程度までの団体利用も可能だ。

利用方法と料金

スカイサウナの利用は完全予約制であり、公式ウェブサイトまたはメールでの申し込みが必要である。営業は春から秋に限定され、冬季は寒冷や凍結のリスクのため運休となる。

 料金は曜日や時間帯により変動するが、2025年7月現在、基本的な1時間の利用料は約280ドル(約4万4000円)からとなっている。

 観覧車のゴンドラにサウナを設置するというアイデアは突飛に見えるが、それが成立するのはサウナ文化がフィンランド社会に深く根付いているからだ。

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フィンランドに根付くサウナ文化

 フィンランドのサウナは、紀元前から寒冷な気候をしのぐ生活の知恵として発展してきたとされている。

 初期の形式は地面を掘った穴に石を積み、火で熱して水をかけて蒸気を発生させる「土サウナ」や、煙を使う「スモークサウナ(Savusauna)」が主流であった。

 こうした構造はやがて木造小屋へと発展し、現在の薪ストーブ式サウナや電気式サウナの基礎となった。

 サウナはただの入浴手段ではなく、家族や友人との語らいの場、静かなひとときを過ごすための空間としても大切にされてきた。

 2020年には「フィンランドのサウナ文化」がユネスコの無形文化遺産に登録され、その文化的価値が世界的にも認められている。

 「サウナ(sauna)」という言葉はフィンランド語に由来し、古くは「暖を取る小屋」や「入浴用小屋」の意味があったとされる。

 語源は煙を意味する「savu」に由来し、「savuna(煙のある場所)」が変化したとも言われるが、はっきりとはわかっていない。

 1936年のベルリンオリンピックで、フィンランド代表団が自国からサウナを持ち込んだことがきっかけとなり、「sauna」は国際語として広がった。

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フィンランドの伝統的なサウナ Photo by:iStock

フィンランドでサウナは2人に1基

 フィンランドの人口は約550万人だが、国内には推定300万基以上のサウナがあるとされている。

 これは国民2人に1基という計算で、世界的にも極めて高い普及率である。

 これらは家庭用のみならず、公共施設や職場、学校、さらには国会議事堂にも設置されており、サウナはフィンランド社会において欠かせない存在となっている。

 今や日本でも人気となっているサウナだが、サウナは今後も形を変えながら、世界中の人々の暮らしの中で「整う場」として受け継がれてゆきそうだ。

References: Discoveringfinland / Skywheel

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この記事へのコメント 11件

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  1. あちらの方々はサウナが魂に刻み込まれているんだな、もはや
    個人的にはふつーに入りたいんですが

    • +4
  2. タイトルで壁なしゴンドラが蒸気ブースと冷水シャワーブースの間をぐるぐる回転する拷問器具みたいな絵を想像したけど意外と普通だった

    • 評価
  3. 故障等で宙吊りになったら
    助けが来るまでに干からびそう

    • +10
  4. 観覧車から次々と汗だるまが出てくるわけですね

    • +4
  5. 風呂の後水風呂が体に良いって聞いたんだけどサウナと水風呂でも効果は同じだよね。
    で、平均寿命がフィンランドは男性79歳女性84歳。やっぱり長寿国。

    • +2
  6. 金額見てたけーなと思ったけど
    5人で乗ったとすると1人8,800円
    この観覧車は調べたところ一時間で3〜4周ぐらいらしい
    4周出来たら1周の1人あたりの金額は2,200
    VIP席と考えたら妥当な金額かな
    いや、まあ、高いけど

    • +2
  7. フィンランドでは酒を飲みながらサウナが当たり前だけど、ここはオケか?

    • 評価
  8. 体調が悪くなっても一周するまでは逃れることはできなさそう。
    まぁ、火を止めたり窓を開けたりはできるか。

    • +2

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