この画像を大きなサイズで見るもしかしたら地球から最初に火星に移住するのはこの植物かもしれない。科学者らは、砂漠に自生するコケが、火星の過酷な環境を生き延びられることを発見した。
もしも人類が太陽系のほかの惑星に永住するつもりなら、火星はその候補の1つだ。実際に立つことのできる地表があり、液体の水が存在しうるハビタブルゾーン内にもある。
だが火星へ引っ越す前に、できることなら呼吸ができる大気と快適な気温くらいは整えておきたい。でもどうやって? 火星で植物を栽培し、光合成で大気の二酸化炭素を酸素に変えるのだ。
最新の研究によると、「シントリキア(Syntrichia caninervis)」というコケの仲間なら、このテラフォーミング(惑星の地球化)にぴったりかもしれないという。
火星の過酷な環境を生き延びられるコケを特定
センボンゴケ科の「シントリキア(Syntrichia caninervis)」は、寒い砂漠に自生するコケの仲間だ。
人間が皮膚におおわれているように、砂漠のような乾燥地の土壌表面は、微生物やコケなどにおおわれている。
この薄いの層のことを「生物クラスト」という。シントリキアが注目されるのは、コケの繁殖がこの生物クラストの前段階として重要だからだ。
中国科学院の研究チームによる最新の論文には次のように説明されている。
藻類や地衣類のクラストに比べて、コケ類クラストはバイオマスが大きく、炭素固定能力が高いため、生物地球化学サイクルにおいて重要な役割を果たし、砂漠の地表を安定させる
そんなコケの中でも、シントリキアは乾燥・寒さ・放射線などの過酷な環境にバツグンに強い。だから火星を人類が定住できる環境に作り変えるテラフォーミングを実行する生物デバイスとして有力な候補なのだ。
この画像を大きなサイズで見る圧倒的な耐乾・耐寒・耐放射線性能
シントリキアは植物界のクマムシ的存在なのかもしれない。その強さは、このコケを火星の環境に似せた環境にさらした一連の実験からもわかる。
研究チームはまず、シントリキアの耐乾燥力から確かめている。実験でこのコケをカラカラに乾燥させたが、水分を補給すると数秒で生理活動を再開したという。
寒さへの強さを確かめる実験では、マイナス80度の冷凍庫で最長5年保管され、さらにはマイナス196℃の液体窒素にも最長30日間されされた。
それでもシントリキアを普通の生育環境に戻すと見事に回復し、新しい枝を生やしたのだ。
また面白いことに、寒さからの回復は乾燥させたものほど良好であったという。
さらに火星に降り注ぐ強烈な放射線に耐えられるかどうか確かめるため、500~16,000Gyの放射線が照射された。
そして少なくとも500~1,000の低線量では、シントリキアが驚くほど強いことが確認されている。
だが、もっと高い線量だとさすがにキツイようで、回復により長い時間がかかるようになる。4,000Gyを超えるとシントリキアにはストレスの症状が現れ、60日が経過しても再生率は70%程度だった。
また放射線の実験でも、乾燥させたものの方が回復が早かったが、それでも5,000Gyを1時間を照射すれば、生存率は50%程度だったという。
とはいえ、人間なら10Gyを越えれば致死量だし、一般的な植物でも耐えられるのは1,000Gyまでだ。それを考えれば、シントリキアがいかに放射線に強いかわかるだろう。
最後の実験では、火星の大気と温度を模した環境に1~7日間シントリキアを放置してみた。
すると乾燥させたものは、30日間で100%回復することがわかったのだ(やはり乾燥させた個体の方が早かった)。
この画像を大きなサイズで見るテラフォーミングの先駆けとして有望視
ただしこのコケはおいしくないため、食用とされることはなさそうだ。それでもシントリキアは植物なので、酸素生成や豊かな土壌を作るのに役立つ。
これらはす人間が最終的に火星に移住するために必要なものだ。
火星を地球のような惑星に変えるテラフォーミング(惑星地球化計画)までは、まだまだ長い道のりがあるが、「シントリキアが火星でも育つ先駆者的植物として大きな可能性があることを実証した」と論文は締め括られている。
将来的には、このコケを火星や月に持ち込んで、惑星テラフォーミングの可能性が探られることになるかもしれない。
この研究は『The Innovation.』(2024年7月1日付)に掲載された。
References:This inedible, indestructible moss may help humans thrive on Mars | Popular Science / Scientists find desert moss ‘that can survive on Mars’ | Mars | The Guardian / written by hiroching / edited by / parumo











故郷は地球
じょうじ
火星の大気圧は地球と比べると100分の1くらいだって聞いたけど、植物植えて酸素増やせても人間が生活するのキツくない?
コケとGを解き放つ例のあの作品ですかね
クマムシ的存在なのだとしたら、それは火星で生存できる!というより火星で死なないだけだよね…
本文中でも「普通の生育環境に戻すと見事に回復し」って言ってるけど火星の過酷な環境では生育できないよね…
つかえんのか?
テラフォーマーズとは違っても火星でじょうじ(常時)生きれる生物は実在するのか
あとはGか
そもそも太陽風で大気剥ぎ取られるのにな
地球上でも外来生物が問題になっているのにそんなことをしていいのだろうか?
もっと地球を大切にするべきでは?
>>9
外来生物が問題になるのは既にある生態系を破壊するからであって、生物が何もいない環境ならば改変することの倫理的な問題はほぼないんじゃないかな
ただし、火星に我々が知らないような微生物が人知れず住んでいる可能性も0ではないからその辺は慎重にやってもらいたいね
>>9
火星の生態系を心配する人が現れた。
>>18
地球の生態系を心配しない人たちのせいでこのザマだ
>>9
もっともだ!
それに、できることとやっていいことは違う。
地球で現在の環境を維持しようとしているのに、火星の環境を変えてよいはずがない
火星には磁場がない
磁場がないから放射線は防げない
磁場がないから大気はなくなってしまう
これが分かっているのにまだ火星移住なんて頓珍漢なこと考えてんのか?
>>10
一般人の知識じゃ頓珍漢な挑戦の積み重ねで今があるのに
>>15
日本語が理解できないのかね?
磁場を作る研究なら意味あるけど、酸素を作る研究しても意味ないでしょ
無くなっちゃうんだから
>>20
人工磁場の研究も始まってるよ
カラパイアにも記事があるから探してみるといい
>>20
大気が吹き飛ぶまでには長い時間がかかる
シールドの研究もされてるし、土星辺りからちょいちょい貰って補給しても良い
人類の時間スケールじゃそもそも問題ないかもしれないし、あきらめるには早い
生存可能とは言っても繁殖するかはまた別ではないかなと
原文を読めば分かるけど火星の環境をもした装置内で過ごしたあと地球環境に戻せばなにごともなく元に戻るだけなので火星で生存可能ってことじゃないぞ
どんなに環境を整えようが重力の弱さをなんとかしないと人類の移住など夢物語
まずは重力制御で宇宙に出られるようになる事が宇宙開発の最初の一歩だよ
コケたらむけた
永い年月と全ての環境の連鎖が育んだ生命だから、いきなりコケだけ投入しても生き永らえるかどうか疑問
まぁ、いっても地球の環境に適応して生きているんだから、よその星でもイケる!というのはあまりに安直じゃないかなぁ…。
そもそも砂漠のコケなんだから、最高に上手く行ったとしても砂漠でしょ?火星を砂漠&コケの星に出来たとしても、人は住めないよねぇ…。仮にコケが大量に繁殖できても食べられないみたいだし…。地球も火星もなるべくしてなった姿だから、人の都合よくどうこう出来るとは思わないなぁ…。
なんなら火星より地球をテラホーミングしてみてうまくいったら火星もやったらいいよ。
>>24
地球人を火星フォーミングしたほうが手っ取り早いかもね
火星のテラフォーミングと聞くと昔読んだたんぽぽクレーターって漫画思い出すなぁ。
ぽわぽわしたタイトルと可愛い少女漫画の絵柄なのに、えらくハードなSFだったっけ。
昔はああ言うかたいSFが、何故か少女漫画に散見されてたなぁ。
そもそも火星は、大気濃度が地球の0.6%で、
大気が薄すぎて「二酸化炭素を酸素に変える」ことに何の意味もない。
出来るとしたらドーム状の建造物を作って、加圧してその中に苔を入れること。
加圧エネルギーは?太陽光?地球から1年かけて発電装置運ぶ?
まぁ何百年かかるかね。
火星に放置しても死滅はしなくて、地球にもどせばまた増えるってことでいいんかな?
たぶんこの苔を火星に放っても死滅するだけな気がする。
テラフォーミングの序盤に、与圧ドームかなんかで酸素の供給源としてつかうとか?