この画像を大きなサイズで見るアメリカ、カリフォルニア州に住む男性は、4年ほど前から釣りに使っているボートを自宅脇の私道に停めていた。だが突然、シーサイド市当局から、道路からボートが見えなくなるよう塀を設置するようにと命じられた。
条例とあらば従うのはやぶさかではないが、私道にからはみ出ているわけでもない。納得のいかなかった男性は、ちょっとした反骨精神で驚くべきアートを完成させてしまった。
男性は塀を設置しボートを見えなくなるようにしたが、隣人のアーティストに依頼し、木製の塀に景色とボートの立体的な絵を描いてもらい、あたかもボートがそこに停まっているように見える錯視的塀を作り上げたのだ。
「ボートを塀で隠すように」との通達に憤慨するオーナー
エティエンヌ・コンスタブルさんがシーサイド市当局から通知を受け取ったのは2024年4月のこと。そこには以下のようなお達しが描かれていた。
条例により、ボートやトレーラーは180cm以上の塀で正面と側面が道路から見えないように隠すことが義務付けられています
これまで4年間この場所に停めていたのに…と納得いかないコンスタブルさんだったが、条例とあれば仕方がない。
所有地の敷地内に木製の塀を設置したが、反骨精神がむくむくと頭をもたげてきた。
ボートは隠すけど、隠していないように見せてしまえ!
そこでコンスタブルさんはひらめいた。近所に壁画アーティストのハニフ・ワンダーことハニフ・パニさんが住んでいることを思い出したのだ。
すぐにパニさんのところへ行って自分の計画を話すと、パニさんも乗り乗りで、その計画に加わることに。
彼が企てていた計画とは、塀にハイパーリアルなボートの絵を描き、塀があるのにまるで塀がないようにみえてしまう3D壁画を作ることだ。
早速パニさんは作業を開始。塀の奥にあるボートそっくりな絵と、塀がなければ見えているであろう周りの景色を描いていく。
この画像を大きなサイズで見るだんだんとリアルなボートとドライブウェイの姿が現れてくる。
この画像を大きなサイズで見る塀がないように見えるハイパーリアルなペイントが完成
どやっ、完成!確かにそこに塀があって本物のボートは隠されているが、出来上がった壁画にはボートも、背景もリアルに描かれていて、まるで塀なんてそこにないみたいに見える。
今回の彼らの行動は地元でも話題となり、ニュースでも紹介されるように。取材に対し、コンスタブルさんは以下のように答えている。
私たちは、ルールに従いつつ、それに反する洗練された声明を発するという甘美なバランスを見つけることができました。
私は議論を生むこと、そして人々を笑顔にすることには大賛成です。今回の周囲の反応は、私たちが予想していた以上に大きくて、私たちは2人ともとても興奮しています
ニュースのインタビューに答えるパニさん(左)とコンスタブルさん(右)。
この画像を大きなサイズで見るなんと市のお偉方からも賞賛されてしまった
2人のこのアートプロジェクトは、多くのファンを獲得した。なんとその中には、シーサイド市の市政代行者であるニック・ボルヘス氏も含まれていた。
ボルヘス氏はコンスタブルさんに直接電話をかけ、彼のクリエイティブな解決策を賞賛したという。
実はお2人の作業の様子は、地元の話だと気づく前からネットで見ていました。
これはかなりクリエイティブじゃないか!と思って笑っていたら、地元メディアから電話がかかってくるようになったんです
また、ボルヘス氏はコンスタブルさんへの通達について、以下のように語っている。
昨年、シーサイド市では条例の施行がいい加減だとの苦情を多数受け取っていたんです。
市ではその対策として調査を行い、違反者に連絡を取るための人員を雇いました。彼が受け取った通知は、その対策の結果だったのです。
塀が設置された時点で、コンスタブルさんのケースは終了し、今後これ以上の措置が取られることはありません。
この件に関して私がとる唯一の行動はハイタッチ、それだけです
今回の件はテレビで報道されるとともに、SNSでも大きな話題となった。彼らの機転の利いた反骨精神を見た人々からは、多くの賞賛のメッセージが寄せられている。
・彼はアメリカの宝だよ。ユーモアとアートを無料で提供するなんて
・「シーサイド」っていう名前の町で船が見えちゃいけない? なんて馬鹿げたルールだ。
・私の両親の家の近所に、安っぽい豪邸がたくさんできたんだ。そこに引っ越してきた連中は、あらゆることに文句を言ってきた。うちの親は昔から所有していたキャンピングカーを隠すために、1,000ドルを費やして塀を作る羽目になったよ
・あんたたちは俺のヒーローだ! 地方自治体は俺たちの問題から手を引くべきだ!
・気に入った! 市に対して声明を発する素晴らしい方法だよ。アーティストにとっても素晴らしい仕事だし、才能があるよね。彼の作品に興味を持っている人がいると聞いて嬉しいよ。私も地元のアーティストをサポートしたいんだ
・この男性はその家に26年間住んでいて、そのほとんどの間、ボートはそこに置いてあったらしい。.なぜ今それが問題になるんだ?
・きっと近所の誰かが文句を言っていたんだろう、市ではなく。
・あなたの考え方が好きです。また、印象派っぽい絵を描いて主張することもできたのに、ハイパーリアリズムを選ぶなんて
・素晴らしい仕事だ。この結果どんな成功がもたらされるとしても、うまくやることを願っている。抵抗の意思を示す行動も好きだけど、このアートは本当に素晴らしいよ
シーサイド市はカリフォルニア州のモントレー湾に面している、人口3万2,000人ほどの小さな市だ。名前の通り海辺に位置しており、近くにはモントレーベイ水族館もある観光地だ。
ボートはこの街では日常的に見られるもので、コンスタブルさんにしても「今まで普通に置いてあったのに、なぜ今さら隠せと言うのか」と納得いかなかったのも理解できる。
今回はこの不満をアートという形に昇華したことで、周囲から称賛を浴びるとともに、市との関係も理想的な形で解決したと言えるんじゃないかな。
References:Man ordered to hide his boat has vessel painted on new fence / Artist Paints Realistic 3D Copy of the Boat His Neighbor Was Ordered by the City to Hide Behind a Fence / written by ruichan/ edited by parumo
















反骨精神は大事だよねー
なぜボートを隠すような条例ができたのか、その意図が分からないので何とも言えない。反骨なら何でもいいのか。あと、後面なら見せていてもいいのか。もやっとする話、
>>2
ほんそれ、理由が知りたいわ
ボートのオーナーだからこそ海沿いに家持った人も多いと思うんだよね
壁の絵はホントに素晴らしいと思うんだけどさ
>>2
なんでもいいんでしょうな
>>2
>後面なら見せていてもいいのか
そもそも見えん。
住宅敷地内のサイド・セットバック(道路側から見た家の横庭)
ないしリア・サイドバック(道路側から見た家の裏庭)
に置く場合、正面と側面に遮蔽物を設けろ、って規定だから。
ちなみに、フロント・セットバック(道路に面した家の前庭)は
荷積みなど一時的な用事などを除いて、基本的に駐車禁止らしい。
そもそもどういう理由で隠さなきゃならなくなったんだこれ
>>3
駐車場の確保・荷積み用業務トラックの利便性と、街の景観とを調整するための条例らしい。
ボートに関しては、末尾の「乗用車以外」の章にある。
「Chapter 17.34 PARKING AND LOADING」でググると、条文が出てくる。
条例の目的は、冒頭にある。
駐車場に関しても、道路の接面どこからでも出入りできるフリー開放はNGで、出入り口と順路を整備し、舗装面も最小限にして、道路との境い面には植栽帯を設けろとか、他の住宅と隣接する場合は石積みの壁・フェンス・景観緩衝材(垣根など)を設置して反射光や騒音の対策をとれ等とある。
17.34.150のDが本件の該当条文で、「稼働可能なボート・大型ピックアップキャンピングカー・キャンピング自動車・レクリエーション用車両・多目的トレーラー・休暇用トレーラーは、側面と前面が6フィート以上のフェンスで遮蔽されている場合に限り、住宅地区内の敷地に保管することが許可される」的な内容がある。
>>32
ありがとう。
日本に置き換えるなら、那須とかでコンビニの看板が茶色と白で構成されなくちゃいけない条件があるような景観の条例なのですね。
当地の条例の本当に意図したところはちょっとわからないけど、開けっ放しのガレージなんかも見苦しいから閉めろとかそういう系統なのかもなーとちょいと思いました
どの国にも、しょーもない面倒な事を言い出す人がいるんだなということと、政治家というのはそれを調停する大変な仕事だねということが分かった。
ユーモアで反撃するのもエネルギーが必要だし、たいしたもんだね
デュシャンやウォーホルのような皮肉のきいた
アートでいいね。
「アートなら許されるという認識があるから
これもアートという事で良いんだよな?」
これが素晴らしいことであれば、条例があったからこそ実現したもので、条例がなければ起こり得なかった出来事
つまり、条例があって良かったねってことだね
>>6
は?
使わなくなったものを常時置きっぱなしにしてるのを取り締まろうとした結果なのかな?
京都とか景観条例のある地域もあるし
とんちが効いてるアートだねww
高級住宅街らしいので景観を守れって事なんだろうか
フロリダ州では日曜日の午後、独身女性はパラシュートで降下することは禁止する条例あったりするし、アメリカの各州条例調べると興味深いというか、正直笑っちゃうのが結構見つかるw
たぶんしょうもないもめ事が発端で、議会や議員にコネのある人物から訴えがあったんでしょうなーって
報道みるとボートやトレーラーを私有地保管する場合の景観条例的なもんなのかな
市や他者/他社所有な土地建物の資産価値を保護する系?
こういった「その設備や建物って実は規制や税があるんですよ」は日本でもそこらに転がってるようですが今までのが見落としだから気が付かれちゃったらしようがない
バズって非公認観光ポイントにでもなったなら、ほどほどなうちはあちこちお喜びでしょうけれどそれで道路状況、ごみなど環境、治安に影響出たら近隣からあたりまえに苦情出るんだろうなあ…八方丸くおさまり続けるとよいけれど
元々は船の路駐などが横行してて邪魔すぎるからちゃんと車庫にしまえって言う条例をつくりたかったけど
なんか法の抜け穴とか個人の権利とか、ガバガバすぎず横暴過ぎない塩梅のルールになるよう諸々を考慮した形の言い回しで条文化したのが「船は見えんところに隠せ」だったのかもしれない
マナーの向上にともない形骸化しやがて無視されるようになったルールだったけど、この折「市は全てのルールを厳格に適用せよ」てクレームが入ったことによりこんな事態に…
まあでも塀つくるだけで済んだってのは割と当初の目論見通りだったかもしれない。これが車庫に入れろとかだったら百万円単位で飛ぶところだった。
なんと斬新な、
調べると案外変な法律や条例って存在してるのよね
そういった条例ができた原因の事件とかまとめると面白いかも
景観に関係するんだろうか?
オンボロで破棄・放置されたボートなら少しは分からなくもないが・・・いや、分からないかも。
カルフォルニア州だから例の950ドル迄の窃盗は逮捕しない州法のあるところだよね。
ならばそんな市条例があるのもある意味納得だよ
二つ
トレーラーやボートに住み固定資産税を払えないような低所得者を締め出すため
あるいは高級なそれらを空き巣や窃盗などの犯罪から守るため
さあどっちだ?
息子がボートにハマったことを良しとしない親が議員やってて
「みっともないから隠せ」って言っても息子が聞かないから
条例で禁止してやれってやった可能性も・・・
>>19
そんな、うどん県のゲーム条例じゃあるまいし
面白いネタだから最初はチヤホヤされるけど
市に対して反発する態度はいつか大きなトラブルを生む前兆ともいえる
個人的には付き合いたくない住民です
モントレー湾に面した「シーサイド」と言う地名で、昔からボートが景色に溶け込んでいたのなら、それがシーサイド市らしい風景とも言えるだろうに、、
嫉妬防止かな?
現地の人達も全然条例に納得いってなくてワロタ
シーサイドで船見えたらダメなんてそらおかしいわな
ユーモアだな
お見事
アメリカは自由な国って言われてるけど、実はめちゃくちゃ景観にうるさい。
地域によって自分んちなのに「芝の手入れをしないとダメ」とか「洗濯物は外に干すな」とかとにかく地域から見た外観が重要。
はっきり言って日本の方がよっぽど好きにできると思うよ。
「ルールは破るために存在する」とまでは言わないけど、良い返しなんじゃないだろうか。
不通に置いてあったのに
市の職員が変だと思っている決まり??
いい加減面倒臭いという指摘に対応するために取り締まり??
やめれば良くね?
名前の通り
もろ海辺の市なのにボートを隠せとはなんとアホな条例
公道にはみ出しているとか
ボロボロに朽ちているものを放置していてそれこそ景観の妨げ
とかならわかるけど
おエライサンの考えってぶっ飛んでるよな
上手う~
普通じゃなく、不通においてちゃダメだろ
よそのおうちのボートが見えてたら興奮しちゃうからね……。
え?そんな理由じゃないって?