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アマチュア無線家が自作機器で国際宇宙ステーションの宇宙飛行士と会話に成功

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(著) (編集)

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 アマチュア無線の主な魅力といえば、地球上のあらゆる人とコミュニケーションできる点だが、地球どころか宇宙にあるISS(国際宇宙ステーション)と交信する男性が話題になっている。

 アマチュアの無線愛好家で、かねてから宇宙飛行士との会話が夢だったダグさんが、なんと自作のアンテナを使い、上空400kmを猛スピードで飛行するISSの宇宙飛行士との会話に初めて成功した。

 アンテナ片手に、しかも自宅の庭先で宇宙飛行士とおしゃべりってすごすぎないか?

NA1SS Voice Contact Astronaut

ISSとの交信はアマチュア無線愛好家の夢の一つ

 世界中のさまざまな人との交信を楽しんでいるアマチュア無線愛好家にとって、国際宇宙ステーションISSの宇宙飛行士との交信は叶えたい夢の一つだという。

 いうまでもないことだが、地上約400kmの宇宙空間にある巨大有人施設ISSは、ただ遠いだけではなく、秒速およそ7.7kmという猛スピードで飛行し、わずか90分で地球を1周する。

 それほど遠く、おそろしく速いISSと信号のやりとりが可能なことすら初めて知ったが、アメリカのミシガン州在住のアマチュア無線家ダグさんは、手作りしたアンテナで初めてその夢を実現したそうだ。

どうしても宇宙飛行士と話をしてみたくてね。
メモリアルデー(アメリカの戦没者追悼記念日。毎年5月の最終月曜に定められている)を過ぎた週末に、とうとうISSへのコンタクトに成功してウッディ・ホバーグ飛行士とおしゃべりできた。震えるぐらいうれしかったよ。

自作のアンテナで宇宙飛行士と初めての会話に成功!

 YouTuberでもあるダグさん(コールサイン:KB8M)は、自身のチャンネルでその様子を公開。

 家の前で自作のアンテナを片手に持ち、そこに接続してあるハンディ無線機で ISS に向け、自身のコールサイン KB8M を無線用語で呼びかける。

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 なかなか返事がなかったが、1:53ごろ、ついに宇宙飛行士の応答が!

 ISS滞在中のクルー、ウッディ・ホバーグ飛行士からダグさんに「 よく聞こえるよ、ようこそ!」という返事があったのだ。

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 即座にダグさんは応じてくれたホバーグ飛行士に「ありがとう!73(さようならを意味するコールサイン)」と告げた。

 その会話はわずか1分ほど。
 それでもついに夢が叶った素晴らしいひとときにダグさんも感無量。

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宇宙飛行士と地上のアマチュア無線愛好家が交信するISSプログラム

 にしても一般人が宇宙飛行士に話しかけるチャンスがあることにもびっくりだ。

 もちろんISSには数々のミッションがある。だが、アマチュア無線の資格をもつ宇宙飛行士たちは、地球の無線仲間との会話を喜んでいるそうだ。

 実はISSは「ARISS」という 滞在中の宇宙飛行士と地上のアマチュア無線愛好家が交信するプログラムを運用している。ARISS とは Amateur Radio on the ISS の略称で「国際宇宙ステーション上のアマチュア無線」を意味する。

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 そのプログラムには、学校で学ぶ子供たちの科学、技術、工学、数学への関心を高めることを目的とした「スクールコンタクト」や一般人との交信も含まれているそう。

@ISS_ResearchのXの投稿より。イギリスの8歳の女の子が父親の無線でISSの宇宙飛行士とおしゃべりする様子

 そのためISSの宇宙飛行士は年間を通じて、勤務時間内にアマチュア無線で子どもたちと話すセッションを数回実施しているが、それ以外の時間、休憩時間や就寝前の勤務時間外に自前の機器で交信してくるアマチュア愛好家とも自由に交信できるそうだ。

3つの要素がそろってはじめて交信が可能に

 では実際に勤務時間外の宇宙飛行士と会話する一般人はどれぐらいるのだろう?

 その人数や頻度については不明だが、ダグさん同様コンタクトに成功した愛好家は、成功のコツなどについても語っている。

 2022年8月に、娘とともにNASAのチェル・リングリン宇宙飛行士と交信した、というある愛好家はこうコメント。

予定されている教育関連のイベント以外で宇宙飛行士と話すことなどめったにありません。いくつかの要素がそろわなければ実現しません。

 いくつかの要素とは、主に以下の3つだという。

・ISSが無線通信が可能な範囲内を通過している。
・宇宙飛行士の休憩時間内である。
・スケジュール外の交信が目的でアマチュア無線機器を積極的に使っている宇宙飛行士がいる。

 ざっくり言えば猛スピードのISSが上空に来るタイミングで、かつ宇宙飛行士のフリータイムで、さらに宇宙飛行士が無線を使って交信する気になっているとき。それがすべてそろってはじめて会話ができるってことらしい。

かなり厳しくてもチャレンジする愛好家多し?

 そうなると確率的にもかなり厳しい気もするが、だからこそ交信チャレンジする愛好家も多いのかも。そんなわけでISSには意外に多くの通信が入っていそうだ。

 にしても、アンテナ片手に家の庭先で宇宙飛行士と無線でカジュアルに会話できちゃうなんてすごいや。

 ダグさんが熟練の愛好家だからなんだろうけど、距離感が一気にバグるというか、宇宙も宇宙飛行士もグンと身近に感じちゃうね。

References:iflscienceなど /written by D/ edited by parumo

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この記事へのコメント 12件

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  1. 最高だ。
    科学 宇宙 人類の歴史 地球 浪漫 人との触れ合い 自作
    すべてがある。
    感動してしまったぞい

    • +7
  2. フィーアザウォーキングデッドとかグラビティの世界かな

    • 評価
  3. 地上400㎞といっても地平線から上がってきたら、見通し距離で邪魔するものが
    何も無いから、5w程度の144MHz,436MHz2の2バンドトランシーバーと
    クロス八木アンテナで交信することは難しいことではない、それよりも
    交信可能な軌道上にISSが上がってきたときに、ミッションで忙しいクルーが
    アマチュア無線を運用する時間を確保できるかどうかが交信成立のカギになると思う。

    • +2
  4. 条件見るとほんと奇跡的な出会いなんだな

    • 評価
  5. こういうの大好き。
    邪魔にならないように手短に交信を終えたのもいいね!

    • +4
    1. >>7
      基本的にアマチュア無線ってどこと交信しようと「こちら局番xxxxx、そちらの電波は良好です、交信ありがとうございました、さようなら」程度しかやり取りしないからね。
      ISS謹製のQSLカード(通信成功の証明書)とかがあったらめっちゃロマンあるな。

      • 評価
  6. その速度でも重力は感じないんだろうか。
    映像観てもそんな風には見えんよね。

    • -3
    1. >>8
      どういう意味で言ってるのかよくわからないけど、
      ISSが高速で移動してるから一方の側(後方)に押し付ける「重力」が働かないのだろうか、
      という意味なら、電車の乗客が車体後方に押し付けられたりはしないのと一緒だよ
      慣性が働いているので高速飛行で重力は発生しない

      • 評価
  7. 400kmか、距離的には電話級のアマチュア無線でも交信範囲だし、地上無線基地違って障害物はないから、指向性の強いアンテナとある程度の出力のある送受信機があれば可能なんだな。

    場所と時間は公開されてる運行データからわかるからあとは、中にいる人がその時間に送受信機の電源を入れているかだろうな。

    • 評価
  8. えーわれわれは宇宙人だ!!それでは君は?

    • 評価

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