メインコンテンツにスキップ

50年以上英国MI5でスパイ活動を行っていた女性、90歳で引退

記事の本文にスキップ

32件のコメントを見る

(著)

公開:

この画像を大きなサイズで見る
Advertisement

 私はスパイ系の映画やドラマが大好きなのだが、実際にこんなに長く敵国との情報戦に関わってきたスパイが実在するのを知って驚いた。

 イギリス保安局の情報機関「MI5」で最長の勤続記録を持つ90歳の女性スパイ、「バーバラ(仮名)」がついに引退を決意したそうだ。

 彼女は冷戦の最中にMI5に入り50年以上にわたる諜報活動を行ってきた。ベルリンの壁崩壊やソビエト連邦の崩壊を目の当たりにしており、スパイ業界の中でもジェーン・ボンドばりのキャリアを持っていたのだ。

冷戦の真っ只中に諜報活動を開始したバーバラ

 第二次世界大戦後の1947年から1991年まで、世界を二分した西側諸国と東側諸国の対立「冷戦」があった。

 冷戦中の1968年、イギリス保安局の情報機関「MI5」に加わったバーバラ(仮名)は、その時点ではMI5の存在すら知らなかったという。

 彼女は「内務省の空席を見つけ、その職に就いた後で初めてMI5に加わることになった」と語っている。

 その後外国情報調査部門に配属され、KGBや冷戦についての知識がなかった彼女は、すぐにそれらに精通するようになった。

この画像を大きなサイズで見る
photo by Pixabay

激動する世界情勢の中、引退延期に

 バーバラはMI5内の多くの部門で働き様々な業務をこなした。12人の局長の下で働き、スパイ業界の変化と進化の中で貴重な経験を積んだ。

 1990年に引退を控えていたが、ベルリンの壁崩壊ソビエト連邦の崩壊を目の当たりにし、引退を6ヶ月延期するよう求められた。

 結局、さらに2年間勤務を続け、2007年には74歳でMI5の歴史部門の役割を引き受けた。バーバラは「組織が望むなら、私は働き続ける」という姿勢を示した。

この画像を大きなサイズで見る
photo by iStock

MI5史上最長の勤続記録を残し90歳で引退

 50年以上MI5に身を捧げたバーバラは90歳で引退した。

 バーバラは自身の長いキャリアを振り返り、「非常に楽しく、多くのことを学んだ」と語ったそうだ。

 女性スパイとしての人生は、緊張と興奮に満ちたもので、将来映画やドラマの題材となるかもしれない。

References:So long ‘Jane Bond’: Britain’s longest-serving spy retires from MI5 after 50 years

📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中

この記事へのコメント 32件

コメントを書く

  1. 自伝を書いて欲しいが数十年後に公開されるか
    関係者にしか閲覧を許されない形になったりするかな

    • +7
    1. >>1
      キヨ・ヤマダの本は面白かったです。

      • 評価
  2. NK国にスパイとして潜入した内容のドキュメンタリー映画「ザ・モール」で、元MI5のスパイでカウンセラーの女性の話では、長年スパイ活動に従事すると普通の生活が送れなくなるということ。この女性も長年のスパイ生活に慣れてしまい、普通の生活に戻ったとしても自ら希望して復帰したかもしれない。でも続けるってすごいなと思う。

    • +11
  3. 漫画「ガンスリンガー・ガール」によると
    美人は目立つからダメなんだそうな

    • -3
    1. どうなんだろう。いわゆる平均顔って整ってて美人だけど印象に残らないから、特徴がない埋もれやすさ重視なんじゃ

      • 評価
  4. MI5の内部資料をすべて電子化する際に紙の帳簿の棚卸をしていたところ、「あれ?バーバラさんまだ在職扱いになっているよ!」とかだったりして。

    • +2
  5. こんにちは、あるいはこんばんは、エージェントバーバラ

    • +8
  6. へティみたいな人、ホントにいたんやね〜。

    • +3
  7. なぜ公表した?

    引退しても他国にとっては価値がある人間なら
    情報引き出すため拉致の危険がある

    いままでスパイされてきた国なら
    取られた情報や情報網を確認するのは当然だ

    • -7
    1. >>8
      姿が明らかになった訳でも無い。名前も本名かどうか分からない。経歴だって事実かどうか。
      調べる時間がもったいない。

      • +10
  8. エロイカより愛をこめてのマリアテレジアみたい。

    • +8
    1. >>10
      いつものおてんば満載になりそうですね

      • 評価
  9. 世の中にスパイは実在するのにこの国でスパイとか工作員の話すると陰謀論扱いされるよね
    国民が14億近くいる某国とかあらゆる敵性国家でソーシャルな工作活動もネット上での工作活動もしてると思うけど
    個人的には

    • +4
  10. ミセス ポリファックスみたいなおばあちゃんスパイが実在したなんて!!

    • +2
  11. 皆さんスパイと言うと007やミッションなんちゃらを想像されるようですが違います
    そこらへんにいる気のいいオジサンや大阪のおばちゃんがスパイなのです
    例えば某企業の技術開発をしている社員が通っている居酒屋のおやじとかがそうかもしれません
    おばあさんならもっと目立ちにくくいろいろな話をしやすいので適していたでしょう

    • +7
  12. スパイは絶対に目立ってはいけない
    なので居酒屋の店主、バーのマスター等やあなたの奥さんだったりする
    映画のような派手さはなく、いつの間にかあなたの隣にいる人がスパイかもしれない
    カッコいい車やバイクに乗っているのは映画やマンガの世界

    • +3
  13. すごいな。
    どんな仕事であれ90歳まで働き続けるのは尊敬するけど、
    それが「スパイ」と言われると、ワァオ!だよ。

    • +7
    1. >>22
      「歴史部門」がどんな仕事か知らんけど、
      さすがに70代半ば以降はたぶん
      記録調査や史料編纂とかの内勤だったんじゃないだろうか。
      それでも90歳までは凄いが。

      • +2
  14. なんらかの形で記録に残る表彰はあるのかしらやっぱりないのかしら
    女王在位中の引退を…ておもいもあったりしたろうか

    • +1
  15. おばあちゃんスパイは誰からも怪しまれないから最強だと思う

    • +3
  16. 「過去のあの件(非公式)の真相はどうだったのかな? そうだバーバラに訊こう!」
    諜報戦は途切れなく続いているものだし、公式記録としては残されない事案だらけだと推測する。(又は、問題視されないように内容が改変されたりする。)
    そうだとすると、生き字引のような人材は絶対に必要だろう。そうだとすると、バーバラ程ではなくとも、長期に勤続を続けている職員は他にも存在しているのかも知れない。

    • +6
  17. 記事に書かれてる情報からすると、スパイといっても
    いわゆるエージェント(実際に敵国に潜入したりして実地で情報を集める人)ではなく、
    本部勤務で情報を分析する係の人だったっぽい?

    007というよりMの立場に近い人なのかも
    だとすればリアルMだ!(ジュディ・デンチの演じた)

    • 評価
    1. >>30
      MI5だから、基本イギリス国内での活動がメイン。

      • +1
    2. >>30
      MI6が国外活動メイン
      バーバラ(仮名)さんは国内活動メインのMI5所属

      • +1

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

歴史・文化

歴史・文化についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

人類

人類についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

最新記事

最新記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。