この画像を大きなサイズで見る食べると寝るを繰り返す「食っちゃ寝」なら私にも可能というか得意だが、それを同時にやれてしまうトナカイの驚きの能力が発覚した。
設定上、クリスマスには大忙しのトナカイだが、オフシーズンの短い夏の間は、食事と睡眠を同時に行うことで冬の準備をしているという。
食べながらでもきちんと眠れている証拠に、反芻するトナカイの脳では、「ノンレム睡眠」と同じような脳波が出ていることが確認された。
トナカイは北極圏の短い夏の間、ひたすら草を食み、暗く食べ物に乏しい冬に備えて脂肪を蓄える。そして食べれば食べるほど、私たちが眠ったときのように、脳が回復していくのだ。
この驚異の睡眠法は、北極圏の短い夏に適応するためのユニークな行動だ。
北極圏に生きるトナカイの食事と睡眠
チューリッヒ大学とオックスフォード大学の研究者が最新の研究で明らかにしたこの事実は、動物の適応力の優れた例であり、トナカイがどのようにして北極圏の厳しい環境に対応しているかを示している。
トナカイは反芻する草食動物だ。口に含んだ草をもぐもぐ咀嚼すると、それを飲み込んで胃で分解し、また口に戻してはもぐもぐと噛み、これを繰り返すことで大切な栄養をたっぷりと吸収する。
食べて吐いてまた食べるなんて、人間的にはとても大変そうな行為だが、こうした反芻はトナカイにとっては休息にもなっている。
チューリッヒ大学の神経科学者メラニー・フラー氏らは、トナカイの睡眠時間は季節によって大きく変わるだろうと考えていた。
北極圏は夏になれば白夜となって1日中太陽が沈まない。一方、冬には極夜となり、1日中闇に包まれる。
ならば過酷な冬を生き抜く体力をつけるため、夏のトナカイは睡眠時間を削ってでも、草を食べ続けるのではないだろうか?
フラー氏らは、このことを確かめるため、ノルウェーで飼育されているユーラシア・ツンドラ・トナカイ(Eurasian tundra reindeer)のメス4頭の脳波を調べてみることにした。
すると意外なことが判明した。24時間太陽が沈まず、食べ物もたっぷりある夏も、暗闇に包まれ食べ物がない冬も、トナカイの睡眠時間はちっとも変わらないのだ。
この画像を大きなサイズで見る食べながら眠ることができるトナカイ
だが何かおかしい。だって夏のトナカイは、たっぷり食べて栄養をつけ、過酷な冬に向けて準備をしなければならないはずだ。貴重な夏にそんなぐっすりと眠っていていいのだろうか?
『Current Biology』(2023年12月22日付)に掲載されたフラー氏らの研究では、やはり意外な事実が明らかになっている。じつはトナカイはもぐもぐ反芻している時間が長いほど、眠っているのだ。
それは脳に現れており、反芻しているときの脳波は、「ノンレム睡眠」のときとよく似ている。つまり食べながら眠っている。
脳波だけでなく、行動も睡眠中のものに似ている。例えば、立っているときも座っているときも静かだし、そばで仲間が動き回ってもあまり反応しない。
だが、本当に食べながら眠っているのだとして、それできちんと休むことができているのだろうか?
そこでフラー氏らは、次のような実験を行なってみた。
まず、トナカイを2時間起きたままにしておく。すると脳波にノンレム睡眠の段階である「徐波(じょは)」活動が現れはじめる。つまりは疲れてきており、ぐっすりと深い眠りを欲しているということだ。
今度は、眠りながら反芻しているトナカイの脳波を調べてみる。すると、脳波的には、確かにきちんと休めていたのだ。
この画像を大きなサイズで見る北極圏の短い夏に適応した食べながら寝るスタイル
ちなみにこうした食べながら寝るというトナカイの習慣は、北極圏の短い夏の生活に適応するためものと考えられている。
北極のような極限環境では、動物たちはさまざまなユニークな睡眠習慣を身につけた。
例えば、ホッキョクジリスは、1年の半分以上を冬眠し、代謝率と体温を大幅に下げる。また南極のヒゲペンギンは、たった4秒の睡眠を1日に1万回以上繰り返すという、超ショートスリーパーだ。
トナカイの場合、睡眠時間は一年をとおしてほぼ一定だが、活動レベルという点ではずいぶん違うようだ。やはり暗い冬よりも、明るい夏の方が活発なのだ。
活動と睡眠の関係は一筋縄ではいかない。やれば疲れる行動もあるし、反芻のように疲れるようで、じつは脳の休憩になっている行動もある。
もしかしたらこの奇妙な夏のトナカイの習慣は、クリスマスに世界中の人々にプレゼントを届けるために与えられた、サンタさんからの贈り物だったのかもしれない。
References:Reindeer in the Arctic reduce sleep need during rumination: Current Biology / Reindeer Sleep and Eat Simultaneously, Saving Precious Time in the Short Arctic Summer | Science| Smithsonian Magazine / written by hiroching / edited by / parumo
















食べた後にすぐ寝ると牛になると言うけれど
寝ながら食べるとトナカイになってしまうのか
俺も朝起きたら食べた憶えの無いお菓子の空き袋が布団の横に落ちてたことある
うちのおじいちゃんも食べながら寝てたよ
人間も寝てる時に胃腸が頑張ってますし、もっと特化してるって事なのでは
わずかな植物、コケ類なんて脂っ気なさそうなものしか食い物ないのに、自分は脂肪をガンガン溜め込まなきゃいかんとは、寒冷地の生き物も大変だな。
むしゃむしゃして食った、今は反芻している。
ソリ引きながら寝ないでねw
うちの爺ちゃんや運動部の活動でヘトヘトだけど食欲だけはある中学生時代の姉ちゃんみたいだ
仕事しながら眠っているワイのほうが勝ってる
>>11
仕事サボりながらの間違いでは?
北極圏に行くと、自分も睡眠がおかしくなったわ
夏は短いんだけど夜がなくなるんだよね
日が沈まなくなるから、ずっと明るい中で寝る時間になるので、ボーっと太陽の下で過ごしてたらすでに夜中ってこともよくあったな
ずっと北極圏にいる人も、他の地域とは違った睡眠リズムを持ってる気がする
脳が半分ずつ眠るイルカとか、飛びながら眠る渡り鳥とか
眠りの形ってかなり自由度高いよね。
人間でも短い睡眠で足りるタイプとかをちゃんと調べたら
起きてる間も睡眠状態の時間とかあるのかも知れない。
ごはんモグモグしながら同時にウトウトもしてるなんて、
だも気持ちいいんだろうなあ