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動物園の虎が初めての出産。難産で生まれた子に母性が発動し飼育員たちの目に涙(出産動画)

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(著) (編集)

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 オーストラリアの動物園で飼育されているトラが初めての出産を迎えたとき、スタッフ全員が固唾を飲んでその様子を見守った。

 難産の末、最終的に2頭の赤ちゃんを産んだトラはすぐに母性本能を発揮した。

 スタッフは呼吸が弱かった最初の赤ちゃんを母トラが懸命に舐める姿を見て、感動と安堵の涙をこぼした。

Birth of Twin Tiger Cubs | Tigers About The House | BBC Earth

陣痛が始まったトラを見守るスタッフ

 オーストラリアの動物園でケイトリンと名付けられたトラが初めての出産に挑んだのは、2015年7月のことだ。

 その日、陣痛が続いていたケイトリンは、1頭だけではなく2頭の子トラをこの世に迎える準備をしていた。

 初産ということで、動物園ではスタッフ一同ケイトリンの出産に期待を寄せていた。

 スタッフは別室のモニターの周りに座り、ケイトリンの様子を観察。飼育員のジャイルズ・クラークさんは、ケイトリンの小屋のそばで出産を見守りながら詳細を無線で別室にいるスタッフたちに伝えていた。

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難産の末、生まれた1頭目は呼吸が不安定な状態だった

 時間が経つにつれて、ケイトリンの陣痛は激化した。やがて5時間が経過した後、スタッフはいよいよという雰囲気を悟った。

 モニターを凝視してしばらくすると、ケイトリンが苦しそうにしながらもなんとか1頭を出産した。

 ところが、赤ちゃんは呼吸がうまくできていないようで動かず横たわり、鳴き声を出すこともなかった。

 クラークさんも別室のスタッフたちも、固唾を飲んで状況を見守ることしかできなかった。

 すると、ケイトリンは赤ちゃんを包んでいた膜を舐めて食べ、その後も一生懸命赤ちゃんの体を舐め続けた。

 初めて見た我が子に母性本能が起動したのだろう。赤ちゃんの苦痛を察知したケイトリンは呼吸反射を刺激することを望み、ひたすら我が子を舐めて命を吹き込み続けた。

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 そしてついに、赤ちゃんは小さく鳴いた。呼吸をし始めたのだ。その瞬間、スタッフがどれほどの感動と安堵を味わったことか。

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2頭目の赤ちゃんはスムーズに出産

 しばらくして、ケイトリンは再び陣痛モードに突入。すると、間もなくして2頭目が生まれた。

 1頭目とは異なり、2頭目はとてもスムーズな出産となったようだ。

 手足を動かし、すぐに鳴き声をあげた2頭目の赤ちゃんの元気いっぱいの様子を見たスタッフは、再び歓喜に沸いた。

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image credit: youtube

クラークさんへの信頼を示したケイトリン

 2頭のオスの赤ちゃんを出産したケイトリンは、次に驚くべき対応をした。

 そばで出産を見守っていた飼育員のクラークさんが近づいて、自分を撫でることを許したのだ。

 その姿は明らかに人間の介護者に心を開き信頼し、安心している様子だった。

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image credit: youtube

 その信頼のしぐさは、大型ネコ科動物、特に母親になったばかりのネコ科動物の保護的な性質を考慮すると注目に値するものだった。

 クラークさんは出産を心から祝福する意味を込めて、ケイトリンを撫でた。その気持ちがケイトリンに伝わったのかもしれない。

命の奇跡と強さをケイトリンから学ぶ

 ケイトリンの赤ちゃんの誕生は、命の奇跡を現実にしただけでなく動物園スタッフの献身と配慮を表している。

  彼らの献身的な努力により、母親と子供の両方が出産中および出産後に可能な限りの「最高のケア」を受けることが保証された。

 このケイトリンの物語は、希望の光、生命の回復力、そして母子の間の信じられないほどの絆の証の象徴だ。

 新米ママによってたくさんの愛情を注がれて育った2頭は、きっと今ごろたくましく、そして美しく成長していることだろう。

References:2 minutes after mother tiger gives birth to lifeless twin her instincts kick into gear/ written by Scarlet / edited by parumo

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この記事へのコメント 22件

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  1. 動物たちの幸せを願う飼育員さんの思いは万国共通だねぇ、ってウルって来たのと、誰に教わるでもなく産まれてきた子を認識して(ずっとお腹に一緒に居たら分かるものなのかな??)ペロペロ舐めたり満たされたようなケイトリンママにもウルってきて、生き物も人間も隔たりないなぁ、母親ってすごいなぁって感動しっぱなし

    • +14
  2. こんなごっつくてお疲れの虎ママに褒めて褒めてってされたらそりゃ褒めるよー(泣)
    警戒モードMAXになってるかもしれなくてハラハラ見守ってたのにさぁ…
    こんなに愛情深い虎さんなら、「私が困ってる時に人間たちは手助けしない!」とか恨んだりもしないんだろうね、気遣ってそっとしておいたってご理解してるんだろう。
    優しい世界っていいなぁ
    こんな優しい世界にようこそちび虎君たち。

    • +5
    1. >>2
      野生生物は他力本願承認欲求モンスターじゃないよ。

      • +2
  3. モニタリング?されてても子供産む動物園の動物の肝の座りっぷりはビックリするわ
    あと本能て凄いですね

    • +4
  4. 虎の赤ちゃんの鳴き声は初めて聞いたかも!
    生まれた時からしっかり虎模様だねぇ

    • +9
  5. 本来ならこれを野生でやらねばならないんだもんな…
    母ってすごいな…

    • +8
  6. な、なんか思わず涙がホロり。飼育員さんとの強い絆にウルウル。元気に育ってね。

    • +6
  7. 母性本能が発動される瞬間を見られて
    私も嬉しい。
    その後のママっぷりも見てみたいです(^^♪

    • +6
  8. 最初のなんとも言えない眼差しでカメラ見ているところで号泣した。

    • +5
  9. 猫より野生の強い虎が出産直後に接触を許した事に一番驚いたわ
    本当に大事にお世話してるんだろうなあ

    • +22
  10. 美しい母親と双子の虎たちの動画から続きがちょっと観れるよ🐅母親から離されるのが早い気がする動画もあったけど(個人の感想)色々ありながらも飼育員さんに大切にされて元気に育ってる。

    • +3
  11. びっくりするほど人に慣れているね
    母性発動なら逆に人を寄せ付けなくなるかもしれないのに、仕切りのないところに人がいてびっくりした
    日本では猛獣と一緒の場所に人が入ることは基本無いと思うから
    手首をかみ切られたりライオンに殺された人もいるし、猛獣は美しくて魅力的だけど近寄るのは恐ろしい

    • +1
  12. 馬のお産みたいに人間が手を貸して引っ張り出すとか出来ないのね

    • +1
    1. >>15
      中国の昔話だと

      産婆さんが虎にさらわれて、連れていかれた先に難産の虎がいて、「ああこれは」と察した産婆さんが出産の介助をして、無事に終わって帰された後、数回に渡りお礼の獣肉が届けられた

      ってのがあるけど、実例を元にした話なのか全くの作り話かまでは知らない。

      • +3
      1. >>16
        カラパイア脳で読むと完全に実話だな…トルコかどっかの動物病院でありそう

        • +4
  13. 猫の本でお産について読んだ記憶では、確か赤ちゃんは羊膜という風船のようなものに包まれて生まれてくるんで、母親はそれを舐めて破いてあげて、更に鼻に入っている羊水を取り除いてあげないとならない、とあったと思う。
    ただ生むだけじゃ一件落着じゃないんだね。
    赤ちゃんがちゃんと息をするまで、疲れて眠り込む事もできないんだ。

    • 評価
  14. 続きの動画が何本かあるんだけど、トラちゃん達との距離感がすごい。
    多分この飼育員さん実のお父さんだと思う

    • +1
  15. 牛や馬の難産なら人間がお手伝いすることがあるけど、猛獣だとそういうわけにもいかないよね…と思ったが仕切りのない距離に飼育員さんいた
    それでも不用意に手を出すと危険なんだろうな

    • +1

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