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かえるはずのない無精卵をあたため続けていたフクロウ、孤児のヒナが託され深い絆で結ばれる

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(著)

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 鳥たちの卵を孵化させ子育てをしたいという本能はとても強い。前回、石を卵と思って温め続けていたオスのハクトウワシに、孤児のヒナを託したところ、熱心にお世話をするようになったという話をお伝えしたが、今回はフクロウの話だ。

 アメリカの野生動物保護施設で暮らしているスニッカーズというメスのフクロウは、毎年、子育ての季節になると卵を産むのだが、パートナーがいないため無精卵となってしまう。

 そうとは知らず、孵るはずのない卵を一生懸命温め続けている。

 ちょうどその時、近くの農場で孤児になった生まれたばかりのフクロウのヒナがこの施設に保護された。幼いヒナには母親が必要だ。その白羽の矢が立ったのがスニッカーズである。

孵るはずのない無精卵を暖め続けるフクロウのメス

 アリゾナ州の野生動物保護施設「リバティ ワイルドライフ」には、メスのフクロウ、スニッカーズが暮らしている。

 毎年繁殖の時期になると、スニッカーズの母性本能が働き始める。卵を受精させるパートナーがいないと無精卵となり、卵が孵化することはない。にもかかわらず、スニッカーズは熱心に、慎重に、卵の世話をして孵化を心待ちにしてた。

 その最中、施設に生後数日しか経っていない 2 羽の孤児のフクロウのヒナが保護された。スタッフは、彼らの世話をするために、経験豊富で思いやりのある母親が身近にいることを知っていた。

 そう、スニッカーズである。

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フクロウの無精卵をヒナに入れ替えたところすぐに子育て

 そこでスタッフは、彼女が巣から離れている間に無精卵を取り除き、代わりにヒナたちを巣の中に入れた。

 ヒナたちの周りにタオルを巻いて、餌をタオルのふちにおいてセット完了。スタッフらは、スニッカーズの帰ってくるのを見守った。

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 スニッカーズが帰ってきた!彼女は驚きと喜びに満ち溢れていたようだ。巣の中にヒナがいるのを確認すると、巣の中に入っていった。

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 そしてすぐ、ヒナたちの上に翼をひろげ、やさしく抱きかかえたのだ。スニッカーズの母性本能が大きく揺さぶられた瞬間だ。

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 その小さなぬくもりを体いっぱいに感じながら、幸せそうにヒナたちを我が子として受け入れた。

 スニッカーズはついに夢見ていた母親になることができたのだ。ヒナたちも、愛情にあふれるお母さんを得ることができた。新たな家族の誕生である。

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新たな仲良し家族の誕生

 当然のことながら、フクロウの赤ちゃんたちは、スニッカーズの庇護のもとで元気に育っている。彼女はとても子育てが上手なので、新たに3羽目のヒナも引き受けることとなった。

 彼女はきちんと彼らにフクロウとしての生き方を教えているので、野生に戻した後も、自分たちで素晴らしい生活ができるようになるだろう。

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written by parumo

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この記事へのコメント 41件

コメントを書く

  1. 3羽目を見てちょっと待てやもう卵なかったぞと困惑はしないのか、さすがビッグマミィ

    • +39
  2. 動物の種類ごとに「子育てしたがってる親」と
    「親のいない子」の情報をデータベース化して
    すぐにマッチングできる仕組みとかあったらいいな。

    • +32
  3. 最初ヒナを見て「??」てこっち見るのかわいい

    • +42
  4. 人間より知能低いからこそ出来ることやなぁ
    うちのインコも無精卵一生懸命温めてたけど、
    腐るからいつもこっそり偽卵に入れ替えてたわ
    本物の卵と偽卵じゃ丸みが違うからバレるかなーと思ったけど
    ちゃんと引き続き温めててワロタ

    • -33
    1. >>5
      言うほど人間も合理的な生き物じゃないと思うが

      • +21
    2. >>5
      人間でも病院で赤ちゃん取り違えても気づかないし動かない卵ならなおさら分からんのとちゃうか

      • +19
  5. 「ヒナぎっしり、たーしかな満足!」(昭和)

    • +8
  6. スタッフさんのほうを何度か見返すのがかわいい

    • +29
  7. ヒナたちはきっとお腹がすいていたんだろうな

    • +4
  8. パートナーを世話してあげればいいのに、と思うけど、一夫一婦制だったりしたら、そう簡単な話でもないのかも。

    • +1
    1. >>10
      ここはあくまで保護施設だからなあ
      都合よく同種で気の合うオスが居るとも限らず、居たとして増やすのが目的の施設ではないし「可哀想だから」で繁殖させた結果運営を圧迫して他の保護が必要な動物の受け入れができなくなっては本末転倒…とかあるのだと思う

      • +23
    2. >>10
      そもそも野生動物保護施設って繁殖施設じゃないからな

      • +20
  9. どっかの国の施設で猿の里親制度とかもあるよね。
    たくさんの孤児の猿が里親のお母さんに何度かのトライアルの後に貰われてったのみた。

    • +3
  10. でも無精卵かどうかくらい、本人が一番分かってるよね。
    知能が低くて無精卵かどうかも分かってないわけじゃなく、無精卵・有精卵を問わず、卵がある→温めるという図式が本能的に最優先されるようになってるんじいだろうか

    • +1
    1. >>12
      卵生だとまた違うんじゃない?交尾してもしなくてもお腹を痛めるのは変わらんし卵だって必ず有精卵なら生まれるとも限らない。知能云々以前に子孫を残すことと交尾の関係性は見出だせても交尾と卵から子孫が生まれることの関係性は見いだせない可能性もある。
      託卵が成功するのも交尾、卵、雛を別々のものとして認識してるから成り立つカモ

      • +1
    2. >>12
      いや分からんやろ……
      卵があるから本能で温めてるだけやぞ

      • +3
  11. スニッカーズは女性っぽくない気が…www

    • +3
    1. >>17
      例のおいしいお菓子しか思い浮かばんよね
      向こうでは何か別の意味があるんだろうか

      • +5
      1. >>20
        ももちゃんチョコちゃん大福くんとか、食べ物の名前を付けるのはわしらも好きだから何も言えんなあーと思って読んでたよ

        • +6
  12. 思わずウルッとしてしまった

    子供の頃「森の魔王ワシミミズク」という、人間から生息地を奪われ乱獲されるフクロウを描いた児童文学書を読んだけど、今でもトラウマになってるくらい悲しい話だった

    だからこういう記事には気持ちが救われるよ

    • +10
  13. おフクロウさんょぉ~ おフクロウさん 空を見上げりゃ~~~♪

    • +1
  14. 産むまでは盛り上がっていたのに、育てるのに疲れて虐待したり捨てたりする場合も多い。

    • -3
    1. >>23
      野生ならそうかもしれんが獲物は飼育員が取ってきてくれるし保護されても楽しみもそんなないので逆に子育てが楽しくなりそうではある。
      問題はそれが血の繋がってない他人の子供ってことだけど。
      そこが悲しみポイント。

      • -1
  15. フクロウ母さんは羽根を広げて子供を守るのか
    やたらと細くなったり脚がセクシーだったり思いもよらない形態を沢山持ってる鳥だな

    • +11
  16. 何度も飼育員さんの方を振り返ってから慎重な足取りでタオルに踏み込むのかわいい

    • +13
  17. 良かったねねえええという気持ちと切ない気持ちが混在してる
    人間的感性なのだろうけど

    • +5
  18. フクロウ母さんの愛と育児本能に感動しました!
    あとペンギンの同性カップルの巣に
    放棄された他のペンギンの受精卵入れてやったら
    見事に孵化させて育てあげた話思い出しました

    • +4
  19. その後Twitterにて
    「無精卵温めてたら孵ったなうww」

    • -2
  20. やった!ついに雛が孵った!!自分の巣に、本当に雛がいる!!!って感じの反応に見えて、良かったなって思う

    • +6
  21. 飼育員さんのこと何度もえっ?えっ?えぇ~?!って見返した後、受け入れたように羽を大きく広げて雛を包み込むのめっちゃ可愛い、羽がドレスみたいで可愛くて美しい

    • +8
  22. 写真、横からだと思ってたら、後ろ姿だったのね

    • +1
  23. 卵の世話の時短で経験豊富と分かる程度には子育て上手い子なんだね
    毎回、ってことはこのスニッカーズちゃんは何かしらの問題があって放鳥できないんだろうけど
    たまにしかないだろうけど、こういうこともあってよかったね
    いや孤児雛の立場に立てば孤児になった時点で良くないことだけど

    • +2
  24. 「だから子をさずかるのに男なんていらないって言ったじゃない」

    • 評価
  25. 気付いてないというのも人間の予想でしかないという事を忘れてはいけない。

    • 評価

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