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第一次世界大戦中に投函された手紙が100年以上経って配達される奇跡

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(著) (編集)

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 イギリスのアパートに住む男性のもとに1通の手紙が届いた。だが宛先は男性ではなく、貼ってある切手はジョージ5世のもので、彼が国王に在位していた1910年5月6日 – 1936年1月20日のものと思われる。

 実はこの手紙、第一次世界大戦中に投函されたもので、100年以上たってようやく宛先に届けられた手紙だったのだ。

1世紀以上前に投函された手紙が届く

 南ロンドン・クリスタルパレスのアパートに住むフィンレイ・グレンさん(27歳)のもとに、バースの消印とジョージ 5 世の切手が貼られた封筒が届いたのは、2021 年のことだ。

 当初、自分宛の手紙ではないとわかり、封を開けるのは止めた。他人宛ての郵便物を開くことは犯罪となる可能性があるのを知っていたからだ。

 しかし、よく見ると切手がエリザベス女王ではないことに気付いた。

最初、16という数字が消印にあったので、2016年のものかと思ったんです。

でも、王の切手だったのでエリザベス女王の即位期間に投函されたものではない、もっと古い手紙だとわかったんです。

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image credit:bbcnews/Instagram

 手紙が100年以上も放置された後に宛先に到着したことに、グレンさんはかなり驚いた。

人の手紙を開封するのは犯罪かもしれませんが、1916 年の手紙には歴史的価値があるかもしれないと思うと、開封したい気持ちを抑えられませんでした(グレンさん)

地元の雑誌社に持ち込むと差出人と受取人が判明

 その後、グレンさんは手紙を地元の雑誌社へ持ち込んだ。

 編集者であり地元の歴史家であるスティーブン・オックスフォード氏は、その手紙にとても興奮したようだ。

 オックスフォード氏によると、封筒の切手は国王ジョージ 5 世で、封筒の切手は国王ジョージ 5 世のもので、手紙はエリザベス 2 世女王が生まれる 10 年以上前の第一次世界大戦のさなかに送られたものだという。

 また、手紙は地元の切手王オズワルド・マーシュの妻ケイティに宛てて、ケイティの友人が書いたものだということがわかった。

 当時、オズワルド・マーシュは、切手詐欺事件の専門家証人としてしばしば呼ばれた、高く評価されている切手ディーラーだった。

 差出人のケイティの友人とは、裕福な地元の紅茶商人ヘンリー・トゥーク・メネルの娘クリスタベル・メネルで、バースでの休暇中にこの手紙を書いたとされている。

 メネルさんが、「親愛なるケイティへ」と宛てた手紙には、「自分がしたことを口にしてしまった後、自分自身をとても恥ずかしく思った」「本当にひどい風邪をひいて、惨めになっているところだ」などと綴られてあったという。

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image credit:bbcnews/Instagram

倉庫で紛失していたものが100年たって発見されたもの

 オックスフォード氏は、このように見解を述べた。

この手紙には、ロンドン南東部の「Sydenham(シデナム)」という消印が押されてあります。つまり、シデナムオフィスの倉庫の暗い片隅で紛失し、100年以上も経って発見されたのでしょう。

クリスタル・パレス地区は、昔から非常に裕福な人々が入れ替わり立ち代わり住んでいた場所です。

地元の歴史や、1800年代後半にアッパーミドルクラス(中流階級の上位層)に非常に人気のあったノーウッドに住んでいた人々につながる何かを発見する可能性もありますから、とても興味深いです。

100年以上経って、この地域に引っ越してきた誰かにこのような手紙が届くことは、非常に珍しく、魅力的です。

なぜ今になって配達された原因は不明

 もし、差出人または受取人の親戚が、連絡を取ってきたらどうするかと尋ねられたグレンさんは、次のように答えた。

これは彼らの家族の歴史の驚くべき断片です。もし望むなら、この手紙をぜひ取りに来てください。

最近、私はこの手紙を地元の歴史協会に持って行って見せました。

もし、この手紙が「重大な歴史的意義」を持っていることが判明した場合は、歴史協会がそれを保持するべきではないかと思ったからです。

でも、このまま私が持っていてかまわないのであれば、私が保管していくつもりです。

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image credit:bbcnews/Instagram

 一方、ロイヤルメールの広報担当者は声明の中で、このように述べている。

なぜ手紙の移動時間がこれほど遅れたのかはわかりません。

このような出来事は非常にまれに発生しますが、この1件については何が起こったのかは不明です。

1916年に投函されたというこの手紙の歴史に、人々が興味をそそられるのはわかりますが、今以上の情報はありません。

References:Letter lost in 1916 delivered in London more than 100 years later | London | The Guardian / written by Scarlet / edited by parumo

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この記事へのコメント 18件

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  1. 友人への謝罪の手紙だったのが気になっちゃうな
    ちゃんと仲直りできただろうか

    • +21
  2. もし日本だと第二次大戦の大空襲で全部燃えてしまった
    可能性高いな
    ない地域で助かったけど、ここまで忘れた職員出てこい

    • +2
    1. >>2
      ロンドンも空襲受けてるからその点はあまり変わらない

      • +4
  3. 受け取り人に確認もせずに、大昔の郵便物を配達する感性がわからん…
    倉庫から出た時に、見つけた人はヤベって思ってるだろうに

    • +10
    1. >>3
      郵便配達員がなにやってんの?!案件…かと思ったけど、海外からの郵便とかで見慣れない切手のことくらいはあるから、末端の人は深く考えなかったのかも
      倉庫で見つけた人もそんなに古いものとは思わなかったとか?

      • +3
    2. >>3
      私は100年後も届く住所が存在することにびっくりですわ。今までに住んだことのある場所はすべて100年前は住所がなかったか別の名前なので手紙の宛先になりようがないなぁと。

      • +5
  4. 手紙の内容がロマンティックだからよかったね
    深夜ラジオ向けのネタを書いたハガキだったらきついね

    • +4
  5. 100年以上経っているのに
    最近の物と誤認させる状態を維持してるのが凄い。
    保管庫がハイクオリティなんだろうな。
    まあ紛失していた点はロークオリティだけど。

    • +18
  6. 日本でも配達せずに自宅などに隠し持ってた類の事件あるけど、あーいうのってその後どうなったんだろうな?

    • +2
  7. 「奇跡」じゃなくて郵便事故じゃねーかw

    • +10
  8. ロマンも解るけど、100年遅延は何と言うか郵便業務としてどうだろうか。

    • +4
  9. 100年経っても結構きれいな状態だから隙間にぴったり挟まってたりしたのかな。
    ちゃんと届くだけえらい(UPSの送り状作りながら)

    • +6
  10. 切手の価値もちゃんと確認したほうが良いな。
    100年前の切手となると、条件によってはそれなりの価値が有りそう。

    • +6
  11. イエスなら返事をくれって恋人へのプロポーズや家族が深刻な病気にかかったため帰省を促す手紙とか、受取人の人生を大きく左右する内容だったらどうしようもなくて泣いてしまうな…

    • +4
  12. 郵便事故も100年ともなると歴史ロマン満載のエピソードに。
    この手紙が着かなかった事でわずかでも人生が変わった人がいたかも…と思うと…やっぱロマンがあるなぁ。

    • +1
  13. 美談にしてるけど
    「やべ、倉庫からでてきた。分かりゃせんだろーから配達しちゃえ」
    ってそ知らぬ顔で配達したってことだよな

    • 評価

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