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 大切で大好きなペットが病気になって、余命の宣告を受けたら…? きっとショックを受けて、何も考えられなくなってしまうだろう。今日はそんななかで、苦渋の切断をした飼い主さんのお話を紹介しよう。

 
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Woman brings home a perfect dog. Then a vet visit changed their lives.

体調を崩した愛犬を病院に。その日からすべてが変わってしまった

 テイラーさんがオジーと出会ったのは、2015年の夏のことだった。彼が保護される前の暮らしを、テイラーさんは知らない。捨て犬だったのか野良犬だったのか、そんなことはどうでもよかった。テイラーさんは一目でオジーに恋に落ちたんだ。

 しばらくは幸せな日々が続いたものの、2022年の秋に、彼らの生活は一変した。オジーがぐったりしているのに気づいたテイラーさんは、彼を病院に連れて行った。

 そこで彼女が告げられたのは、オジーは左前脚の骨肉腫にかかっており、何もしなければ余命は2カ月程度だという事実だった。
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苦渋の、そして迅速な決断が彼の命を救った

 化学療法を続ければ余命は数か月延ばせるかもしれない。足を切断した上で化学療法を行えば、9〜12か月は伸びる可能性がある。それを聞いたテイラーさんご夫妻は、迷わず切断するようお医者さんに頼んだんだ。

 そして手術は即日行われた。オジーはお医者さんが驚くほど勇敢で、生命力にあふれていた。やがてオジーは残った3本の足で自由に走り回れるようにまで回復したんだよ。

周囲に支えられながらの闘病生活。そして再び走れるように

 とはいえ、つらい化学療法は続いている。そんななか、テイラーさんたちの心を支えてくれたのは、テイラーさん自身のお父さんだった。

 お父さんも実はがんの宣告を受け、化学療法を続けて寛解に至ったんだそう。そんな自分の経験から、オジーのことを他人事だと思えないのだろう、化学療法の日にはオジーにご褒美のアイスクリームを届けるために、わざわざ州外からやって来てくれるんだそうだよ。
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 もうひとり、忘れてはならないのが、ルルというこのわんこ。やはり保護犬だった彼女は、オジーが手術を受けて以来、そっと彼に寄り添って励まし続けてくれたんだ。
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いつまでもずっと一緒にいたい

 走れるほどに回復したとはいえ、3本の足で体重を支え続けるのはオジーにとっても負担が大きい。そこでテイラーさんがゲットしたのがこのリュックだ。

 こうやってオジーとテイラーさんは、ハイキングに行ったりビーチに行ったりと、手術前に好きだった場所に、どこにでも行けるようになったんだよ。
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「オジーがいなくなることなんて考えられない」というテーラーさん。手術の日にはどれだけ泣いたかわからない。オジーの化学療法はまだ続いているけれど、きっと寛解して元気になって、たくさん長生きしてくれるよう祈っているよ。

written by ruichan

※この記事はカラパイアの姉妹サイト「マランダー」に掲載されたものです。面白い動物情報を集めたマランダーの方にも是非訪れてみてください。
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    コメント

    1

    1. 匿名処理班

    • 2023年02月11日 21:57
    • ID:xF1NxYLG0 #

    人間いろいろ

    考え方いろいろ

    2

    2. 匿名処理班

    • 2023年02月11日 22:41
    • ID:LzMDHzx40 #

    可能性を信じて努力するのは良い事だ

    3

    3. 匿名処理班

    • 2023年02月11日 22:49
    • ID:mbv2bvaw0 #

    動物は何をされたのか理解してるんやろか?

    4

    4. 匿名処理班

    • 2023年02月12日 00:00
    • ID:lKaKVk0i0 #

    早くペットのガン治療にもBNCTを。

    5

    5. 匿名処理班

    • 2023年02月12日 00:38
    • ID:jDCTkaHO0 #

    ペットの義足開発ももっと進むといいね

    6

    6. 匿名処理班

    • 2023年02月12日 05:09
    • ID:vfhWb.FI0 #

    >>3
    足なくなってからなんか調子いぞ。きっと主が何かしてくれたに違いない!
    くらいは信じてそう

    7

    7. 匿名処理班

    • 2023年02月12日 06:21
    • ID:oMHPDEpB0 #

    >>3
    ロクに動けないほどぐったり(苦痛orだるい)だったのが再び走り回れるくらい楽になった
    飼い主や仲間のペットがいたわってくれる
    骨肉腫は分からなくとも、これだけ分かっていれば切断は悪意からでなく必要な行為であり、信頼する飼い主の選択ならばきっと最善の行為だったのだと理解していると思う

    8

    8. 匿名処理班

    • 2023年02月12日 08:07
    • ID:d.cVYAQk0 #

    2015年時に子犬だったってことは、今8−9歳くらいなのかな?
    オジーちゃん、そろそろお爺ちゃんと言ってもいい歳ではあるね……

    それはさておき、なんだかちょっと難しい話。
    私も「自分のペットが骨のガンで、足一本切れば余命が延びる」と聞かされたら、記事の人と同じように「お願いします」って頼むと思う。
    けど、ペットの方はそれでいいんだろうか?
    切った後も、ガンの化学療法ってとてもしんどいんだよね?
    そして、再発がないとも限らないんだよね?

    ペット、飼育という行為は、根本的に人間のエゴなのかもしれないけれど、それでも「ペットの致命的な病気を、大きな後遺症が残る手術をしてまで治療して、できる限り長く一緒にいてもらおうとすることは、あまりに私のわがままじゃないか?」と考えてしまう。

    まあ、でも、いざその場面になったら、治療してもらうんだろうな……。

    9

    9. 匿名処理班

    • 2023年02月12日 11:25
    • ID:eW.UJUe.0 #

    早く病のない世界にならないかな。
    ITやAIや宇宙もいいけど、病と飢餓のない世界の方がずっと平和で幸せだと思う。
    まぁ、健康が当たり前になったら他の問題が出てきて、ヒトは永遠に争って殺し合うんだろうけど…

    10

    10. 匿名処理班

    • 2023年02月12日 11:46
    • ID:lG.iPV4s0 #

    尊さよ

    11

    11. 匿名処理班

    • 2023年02月12日 19:12
    • ID:eMLoaN5J0 #

    よかったねオジーさん…!
    最近海外でも安易な安楽死に関する議論が行われたり抵抗を感じる人が増えているようです。
    ケースバイケースではあるけれど、彼のように生きる気力がある動物がもっと助命されて余生を楽しく過ごせるようになるといいな。

    12

    12. 匿名処理班

    • 2023年02月12日 20:12
    • ID:v2aq3A3N0 #

    >>11
    生きる気力がある、っていうのも人間の受け取り方でしかなくて本当に足を切断して苦しく長い治療をしてまで生きたいかはわからないよ。ただでさえ老犬なのだし。
    ただこの人は足の負担のことまで考えて努力して「絶対生かしたい」という人間のエゴの責任を取ろうとしてるので、辛い治療したぶん良い余生を送れるといいなと思う

    13

    13.

    • 2023年02月13日 08:44
    • ID:Utngg.Ow0 #
    14

    14. 匿名処理班

    • 2023年02月14日 23:00
    • ID:NpP9MtAw0 #

    >>3
    痛くなくなると思う

    15

    15. 匿名処理班

    • 2023年02月14日 23:01
    • ID:NpP9MtAw0 #

    飼われている犬猫なら3本足でも大丈夫!迷わずオペ選択正解!
    ただ獣医はよく選ぶべきボッタクリも多いか

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