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木星の衛星「エウロパ」に大接近!驚くほど鮮明な氷の地表が明らかに

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(著) (編集)

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 NASAの木星探査機「ジュノー」が、木星の第二衛星「エウロパ」に大接近して、その氷の世界の鮮明な姿を撮影することに成功したそうだ。

 画像はその領域を写したものとしては過去最高の解像度で、大きく割れた氷殻の様子を詳細に観察することができる。

高解像度で撮影されたエウロパの氷の世界

 なんだか顕微鏡で微生物を覗き込んだかのような画像は、エウロパの地表150 x 200キロの範囲を映したものだ。

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image credit:NASA/JPL-Caltech/SwRI

 まず目につくのが、交差する細かい溝と二重の尾根(一対の長い平行線。氷の隆起の特徴を表す)のネットワークだ。噴出物が原因らしい黒いシミ(右上と中央右下)もある。

 画像の中央右下の南北67キロ、東西37キロに広がる地形は、なんだか音符を連想させて面白い。

 また、ところどころ見られる白い点は、エウロパ周辺をかこむ過酷な放射線環境から侵入してきた高エネルギー粒子の痕跡だ。

Eyes on the Solar System

NASA「Eyes on the Solar System」では、インタラクティブな操作でジュノーの位置を調べることができる。/ Image Credit: NASA/JPL-Caltech

高性能カメラで撮影に成功

 この画像は、2022年9月29日に木星探査機「ジュノー」がエウロパから412キロの距離をフライバイした際に撮影したもの。

 このときエウロパは夜なのだが、木星の雲から反射する太陽光を利用して、秒速約24キロで駆け抜けながら撮影された。

 ジュノーに搭載されているカメラ「SRU(Stellar Reference Unit)」は、少ない光でも撮影できるよう設計されており、これまでも木星の大気にひらめく雷や謎めいた環など、魅力的な瞬間をとらえている。

 ちなみに今回の画像解像度は1ピクセルあたり256~340メートルとのことだ。

 SRUの主任共同研究者であるハイディ・ベッカー氏は、「星追跡カメラを科学に利用することで、ジュノーの画期的な能力を示すことができました」と語る。

 この画像から判明した地形がどのように形成され、それがエウロパの歴史とどう結びつくのか紐解くことで、氷の地殻を作り上げる内部や外部のプロセスについて理解を深められるそうだ。

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このエウロパの眺めは、2022年9月29日にジュノーが接近飛行した際にJunoCamによって撮影されたもの / image credit:NASA / JPL-Caltech / SwRI / MSSS / Bjorn Jonsson / CC BY-NC-SA 2.0

木星の秘密にジュノーが迫る

 今後数週間、天文学者たちはデータの分析に追われることになりそうだ。ジュノーはエウロパをフライバイすると、その7時間半後には木星の極地上空を通過して、さらにデータを収集してくれた。

 ジュノーは本来2018年2月に運用が終了するはずだったが、ミッションは延長され、今も木星の秘密を解き明かすべく調査を続けている。

 2021年には太陽系最大の衛星「ガニメデ」のそばを通過し、来年2023年には太陽系でもっとも火山活動が活発な「イオ」にも接近する予定だ。

 エウロパは太陽系で6番目に大きい衛星で、直径は地球の月の約90%ほど。その氷の殻の数キロ下には、塩分を含んだ海があると考えられており、生命が存在も期待されている。

 その謎を解明するべく、2030年代初頭にNASAは「エウロパ・クリッパー」を送り込む予定だ。

References:NASA’s Juno Gets Highest-Resolution Close-Up of Jupiter’s Moon Europa / written by hiroching / edited by / parumo

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この記事へのコメント 30件

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  1. 地球以外で最初に生命が発見されるのはエウロパの海か金星の大気だと思ってる

    • +8
  2. 解んない内が一番楽しいとも言えるが
    頑張ってほしい

    • +3
  3. これらの世界は全てあなた方のものだ。ただし、エウロパは除く。決して着陸してはならない

    • +11
  4. 最新のカメラ(2011年製)
    iPhoneの方が綺麗に撮れそう

    • -11
    1. ※4
      ボイジャー2号が木星を撮影した当時でさえハイビジョンカメラで撮影された
      映像より高解像度だったんだよ いくら2011年のカメラだってiPhoneより高解像度だろ
      予算次第だけどw
      こういう探査衛星に搭載されてるカメラだからその辺は予算掛けてるんじゃ

      • +3
      1. ※12
        カメラ性能というよりも、近づけた方が綺麗に取れるに決まっているわけですよ
        いまのiPhoneでこの探査機並みに綺麗に取るためには、探査機と同じ場所まで行くしかないし
        たぶん同じ位置では搭載カメラのレンズ差で綺麗に撮れないのでもっと近づかないとダメ
        つまりいまiPhoneカメラで綺麗に撮るために4~5年間宇宙空間を旅させて撮らないといけないのだ!

        そして未来の阿呆に「いまのiPhoneの方が綺麗に撮れる」と言われるまでがテンプレ

        • +5
  5. ただし、エウロパは除く。決して着陸してはならない。

    • +5
  6. メチャクチャ車のタイヤ痕じゃん!
    って思った後にメチャクチャ人の靴の足跡ジャン! って思った
    でもそれが氷の大地の証明になるだなんて、不思議だね

    • +2
  7. >エウロパ周辺をかこむ過酷な放射線環境
    エウロパだけでなく木星周辺は、木星の強力な磁場によって放射線が大量に飛び交っていて人が行くと即死するって話をどこかで聞いたことがある。

    • 評価
    1. ※9
      逆ですよ
      磁場が放射線を曲げて守っています

      • 評価
      1. ※15
        地球は地場で守られてますが木星は地球とは比較にならない程地場が強いらしいですよ
        木星のコア周辺は水素が超伝導を起こしてエグい磁場ができているそうです

        • +1
  8. 音符が伊豆半島まるごと1個、画像の左右幅が三浦半島から浜名湖をカバーする範囲ってところですとこの距離をぶっとい直線模様が縦横に突っ切ってる…。音符の黒い染みふたつのでかい方が山手線一周くらい? いやわからんな、スケール感バグりますね。
    NASAのインタラクティブなコンテンツ、ぐりぐり回してるだけでかっこいいですね。探査機の光の反射が無慈悲な環境を思わせて好き。

    • +1
  9. あ゛~、そこだけは行っちゃダメ~、宇宙人のひとに怒られちゃう~。

    • 評価
  10. 2010年宇宙の旅みたいな水の惑星じゃないんだな。

    • 評価
  11. 木星圏で木星の放射線をギリ遅延出来るのは、磁場のあるガニメデのみ
    イオ、エウロパ、カリストはその地表に下りたらものの1時間ほどで死亡するほどの放射線
    人間って地球にしか対応出来てない

    • +3
  12. >星追跡カメラ
    スタートラッカーですな。事前に用意された星図と、撮影した恒星の位置を照らし合わせて衛星の位置や姿勢を求める装置

    • +2
  13. エウロパで地球外生命を発見するよりも、マッドサイエンティストがエウロパにクマムシを送り込んで人工パンスペルミアによる地球外生命を創造する方が可能性高そう

    • 評価
    1. ※21
      一回凍ったんでしょ、割れが残ってたならそこで止まって交差はしないよ

      • +2
  14. 今までみた宇宙の写真の中でもトップクラスに不思議で魅力的な写真だ。

    • +1
  15. 最後の写真は使い込んだ鍋の底にみえるw
    金属ヘラでガリガリしたやつ。

    • 評価
  16. 中央右下の音符は溶けて流れた形跡に見えるね。濁ってはいない。
    よくある氷火山ではなく、表面の氷を多量に溶かす熱量を持った温水火山かも。
    温度だけは入浴に適した温泉もあるかも。

    • 評価
  17. 滑走路でしょ?違うの?!
    滑走して欲しい…

    • 評価
  18. エウロパの色んな画像見てたら長く伸びているのは異星人の巨大パイプラインだと思った
    交差していたり途中で直角に曲がったりしているのがその証拠
    工場みたいな構造物もあったし異星人はエウロパに進出してると思う

    • 評価

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