この画像を大きなサイズで見る一部の人間には特殊な能力が備わっていることがある。一度顔を見たら忘れない「スーパーレコグナイザー」や人が触っているものを自分の体で感じ取れる「ミラータッチ共感覚」などその能力は様々だ。
そして今回登場するのは驚異の嗅覚能力を持つ「スーパースメラー」の女性である。彼女はその並外れた嗅覚で、病気の人間特有のニオイを嗅ぎ分けることができる。
夫が重い病気にかかったことがきっかけで、その能力に気が付いたという女性は、その才能を活かしてパーキンソン病の画期的診断法の開発に貢献した。
夫の体臭の変化にいち早く気付いた女性
イギリス在住のジョイ・ミルンさんが夫となるレスさんと出会ったのは高校生の時だった。パーティで一緒に踊った時、あまりにも良い匂いで衝撃を受けたという。
香りだけでなく、彼の思慮深さや物静かだがユーモアのセンスがあるところなど、すべてに魅了された。「本当に素敵な男性的なムスクの香りでした」と、ジョイさんは語る。
2人はすぐに恋に落ちた。
看護師となったジョイさんと、医師となったレスさんは結婚した。結婚生活はとても幸せなものだった。
ところがジョイさんは、当時30代だったレスさんの体臭が突然変わったことに気が付く。
それは「ムッとする嫌な酵母のようなニオイ」で、ちゃんとお風呂で体を洗うようレスさんに小言を並べたという。
だが変わったのはニオイだけではなかった。思慮深かったはずのレスさんが、いつも不機嫌でイライラしており、ひどく気分屋になった。
夫がパーキンソン病であることがわかったのは、彼が45歳の時だ。
パーキンソン病に特有のニオイがあることを発見
それから20年、ジョイさんとレスさんは懸命に生きてきた。だが、それは簡単なことではなかった。彼はまるで別人になってしまい、夫婦喧嘩を繰り返した。
そしてある時、ジョイさんは、パーキンソン病の患者を支援するとあるグループの会合に参加することになった。そこで自分の才能に気が付く、ある出来事が起きる。
「遅刻していくと、たくさんの人がいました。部屋に入ってまず『臭い!』と思いました」とジョイさんは話す。
その部屋にいる人たちからレスさんと同じ油のような、カビのようなニオイが漂っていたのだ。また人によってニオイの強さに違いがあったという。
彼らはみな、身内にパーキンソン病患者を抱えている人ばかりだ。もしかして、パーキンソン病には特有のニオイがあるのだろうか?
こう思ったジョイさんは、レスさんに話してみた。
その時、医師であるレスさんは目を見張っていたという。看護師であるジョイさんもその意味をすぐ理解した。そして行動しなければならないと悟った。
この画像を大きなサイズで見るジョイさんの協力でパーキンソン病の画期的な診断法
ジョイさんはエディンバラ大学やマンチェスター大学の研究者と一緒に研究を始め、ほぼ完璧にパーキンソン病を嗅ぎ分けられることが明らかになった。
その成果をもとにしたのが、パーキンソン病の画期的な診断方法だ。
パーキンソン病患者のニオイは、皮脂に含まれる化学物質の変化が原因だと考えられている。そこでコットンで首の後ろを拭き取り、そこに付着した分子から病気を診断するのだ。
あくまで実験室内での結果だが、95%という正確さでパーキンソン病を診断することができるという。
現在、パーキンソン病の決定的な診断方法はなく、「それがわかる頃には患者の神経が半分以上損傷していることもしばしば」と、ジョイさんは説明する。
パーキンソン病のニオイをかげるジョイ・ミルンさんは、ほんの数分でこの病気を診断する方法を開発するため、マンチェスター大学の研究者に協力している
脅威の嗅覚能力で、病気の診断に貢献するジョイさん
残念ながら、レスさんは2015年に65歳で亡くなった。
もっと早く診断できていれば「運動や食生活を改善することで症状を緩和できたかもしれません」と、ジョイさんは振り返る。
またレスさんの気分が不安定だった理由を理解できたはずだし、残された時間をもっと一緒に過ごすこともできたはずだった。
レスさんの最後の望みは、ジョイさんがその才能を発揮し続けることだったそうだ。
そんな彼の願い通り、ジョイさんはその天才的な嗅覚で、がんや結核など、今日も病気のニオイを嗅ぎ続けている。
犬は病気の人間のニオイを嗅ぎ分けられるというが、ジョイさんは生まれながらに犬並みの嗅覚能力を持っていたのだ。
References:A Woman Who Can Smell Parkinson’s Is Inspiring New Research Into Diagnosis : Shots – Health News : NPR / written by hiroching / edited by / parumo
















内臓が悪い人間の体臭もわかる人にはわかるしなぁ
※1
疑問が残るのは、自分の臭いには鈍感ということです。
他者と同じ疾患を患っていたら?
色んな病気特有の匂いはあるのかもしれないね
ジミーちゃんみたい
ジミーちゃんはフェロモンの匂いを嗅ぎ分けるんだったか
※3
発達障害の人って嗅覚が鋭い人が多いような?
自分の周囲での話だけど、何人か思い当たるんだ
※6
うわあ、すぐ医者行った方がいいよ
風邪ひいてる人のニオイってある気がするんだけど
なんか普通の体臭や人体から出る汚物のニオイとは違う、不快感は少ないけど、健康な人からは感じられない違和感あるニオイ。
>>4
濃い鼻水のニオイ?みたいなのは感じます。
自分も体調によって臭いが違うの分かるけどな。
そういえばうちも父がパーキンソン病になる前に母が「臭い臭い」と言ってたな
最近俺も「似た匂いがする」と言われることがある
鼻が利きすぎると生活には不便
過ぎたるは猶及ばざるが如し
不快な匂いを嗅ぎ分け続ける生活が幸せかどうかは別として、能力に気づいてそれを適切に使える環境に居られるのは、すごくありがたい事だと思う。
俗なところだと、野球以外の道へ進んだ長嶋一茂とか見てみたかったし…
病院で診断するたびにパーツごとの匂いを数値化する装置つけておいたら
どの病気の時はどのにおいがするみたいな統計データが機械学習できそう
人体も何らかの反応を示していることが多いはずだしな基本
医療は何でもデータとらずにローテクすぎる気がする
※10
言うのは簡単だけどさw
病院で様々な患者の汗を集めて、臭気判定士に嗅ぎ分けさせる実験をやって欲しいね。匂いは数値化できるから紐付けできれば有用だと思う。
>ほぼ完璧にパーキンソン病を嗅ぎ分けられる
>がんや結核
すごい…
ぜひこの女性やがん感知できる犬の嗅覚を再現した診断装置を開発して欲しい
「レスさんの最後の望みは、ジョイさんがその才能を発揮し続けることだった」
病気で性格が変わっても、医者の精神は揺らがなかったんだな…
旦那さんがそんな風になって大変な思いも沢山しただろうに、この人も旦那さんも医療従事者としての矜持があるんだろうね
君はエヴィアンのクリームを使ってるな。それに香水はレール・デュ・タンだが、今日はつけてない
私も嗅覚が鋭くて
私に好意を持とうとする女性の発する
フェロモンの変化が色付きでわかる。
今まで3人しかいなかったけどなっ。
がんは他人にはうつりませんが、一つ注意して欲しいのはがんの原因となるウイルスは他人にうつってしまいます。
臭いは物質なのだからウイルスが含まれている可能性もある
だからこの嗅覚の実験は危険な実験である可能性が高いのだが、その検証はなされているのだろうか?
>>16
腫瘍のサンプルみたいなものを使って実験するんだから危険はないですね
ウイルスの感染が関係している場合もあるけど、腫瘍そのものにウイルスは含まれてないわけですから
糖尿病の人の体臭は分かる
お酒飲み過ぎて内臓壊してる人の匂いは分かる。酒の匂いが残ってるとかでもなくて、胃腸の悪い人の匂いにちょっと似てるけど、それともまたちょっと違う。
身内がガンを患った時にこれまで感じたことのない強い匂いがしたなあ
あと体調によって体臭変わるのも感じる
勝手に疲労臭とか病臭って呼んでた
役に立った事はなくて他人の出す臭いが気になってストレスだし嗅覚で損してると思ったことしかなかった
この人はそれ以上かもしれないのに人のために好きじゃないニオイを嗅ぎ続けられるなんて尊敬だよ…
嗅覚って加齢で衰えないのかな
自分も子供の頃、特に幼稚園とか小学校1,2年位までの覚えてる限り一番古い記憶の頃は凄くにおいがわかった(場所に残った臭いで誰がそこにいたのかわかるとか)
でもいつの間にかかなり鈍くなってしまってもうそういうのはできなくなった
実は病気の臭いを嗅ぎ分けるのにそこまで嗅覚要らないんじゃないかな
ガンと糖尿病は一部の看護師さんもわかってるみたいだし自分もわかった
そういえば「スニッファー(ウクライナ制作テレビドラマ) 」はどうなったのかしらん?
「犬が人の言葉さえ話せれば…」
って正にこの人のことか
いやこの人が犬って言いたい訳じゃないけど
思いがけないことで医学って進むんだなぁ
驚異的な嗅覚・・・て、もしかして、竈門炭治郎くんみたいな人も実在しているのかなぁ。ちょっと期待してしまう。
>>29
それはゴンでも、同じ事言えますけど💧
犬を訓練したら判別できるようになるんじゃないかな
>>30
どの臭いが病かまず特定しないとなんで、糖尿病患者aさんだけ特定するんじゃ本末転倒
訓練はその後
がんは線虫に検知させるのが一部で実用化されてるね