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農薬の代わりにアリを使った害虫駆除が有効であることが判明

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(著) (編集)

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 身近な昆虫であるアリ(蟻)をうまく味方につければ、私たちの食材となる野菜や果物を守ってくれるかもしれない。

 ブラジルをはじめとする国際研究グループが、アリを使った作物の害虫駆除について調査た。その結果、問題の多い農薬の代替えとして非常に有望であることがわかったという。

 『Proceedings of the Royal Society B』(2022年8月17日付)に掲載された研究によれば、アリは状況によっては既存の農薬よりもずっと優れており、持続可能で安価な害虫駆除法であるそうだ。

 ここ数十年、世界の農業では、当たり前のように農作物に農薬(殺虫剤)を使用してきた。作物を食べてしまう害虫を駆除して、生産量を上げることが狙いだ。

 だが思わぬ副作用があった。

 ミツバチのような、受粉を助けてくれる大切な昆虫まで殺してしまうのだ。また作物を食べる人間の健康への影響も懸念される。

 そこでもっと環境にやさしい天然の殺虫剤はないものかと、研究が続けられてきた。そこで浮かび上がってきた有望な候補がアリだ。

 アリは作物には一切手を出すことなく、そこに集まってくる虫を食べる。だからうまく利用すれば、作物を守る強力な味方になると考えられるのだ。

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photo by Unsplash

アリによる害虫駆除効果は有効であることが判明

 じつはアリによる害虫駆除は既に存在している。例えば中国の柑橘類農家のように、アリによる果樹の害虫駆除は何世紀も前から行われてきた。

 今回の新たな研究では、アリによる害虫駆除に関連する52本の先行研究にあたり、17種類の作物に天然の殺虫剤であるアリが使われていることを突き止めている。

 その結果、どの作物でもアリの害虫駆除効果は高く、中には市販の農薬よりずっと優れているケースもあったという。

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image credit:Proceedings of the Royal Society B: Biological Sciences (2022)

ただし作物によって向き、不向きがある

 ただし、アリが一番効果を発揮するのは、半日陰で作物を育てた場合だった。また蜜を出すような作物には不向きであるようだ。

 このような作物では甘い蜜をお目当てに、アリが害虫のアブラムシを育ててしまうからだ。

 こうした点に気をつける必要はあるだろうが、研究グループは、農地の大小に関わりなく、アリは持続可能で安価な害虫駆除法であると結論づけている。

References:Replacing pesticides with ants to protect crops / written by hiroching / edited by / parumo

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この記事へのコメント 48件

コメントを書く

  1. アリって死んだ虫食べるイメージがあるんだけど、生きた虫を襲うアリって日本にいるのかな?

    • +1
    1. >>1
      素人の家庭菜園だが茄子を植えているところで小さい蟻が小さい青虫を狩ってたよ
      たぶんその青虫はヨトウムシの幼齢だと思う
      それでもそのまま農薬をあまり使わないでいたらネキリムシにやられて何本か丸ごとダメになった
      その後で化学農薬を使ったらどちらも見なくなった

      • +5
    2. >>1
      ダンゴムシ襲ったりするよ
      そもそもダンゴムシが頑丈な殻を持つ様になったのはアリから身を守るため

      • +4
    3. >>1
      一応襲わないことはない
      幼虫、羽化途中とか
      まぁ労力が掛かるから死んだ虫の方が楽なんだけど、いたら蟻酸まみれにして狩りはするよ
      大概アリも他の虫も避けるとはおもうけど

      • +1
    4. ※1
      アゲハの幼虫は小さい内はばんばん蟻に狩られるよ
      生きたまま連れて行かれるのも何度も見た
      助けたいけど蟻酸でやられてるだろうから手遅れ

      • 評価
    1. >>2
      木酢液も農薬だし、農薬って単語に危険なイメージを付与してきたマスコミのせいなんだよね。
      ちなみに田んぼなんかは、畔なんかに雑草が生えてると稲の生育が悪くなって実が細るとかの害があるんだが、それにも農薬を使わないとなると相当な労力が必要になるのよね…。
      その分が値段に跳ね返り、消費者は文句言って買わなくなる。良いことないのよね、潔癖症って。

      • +2
  2. 農薬は収穫量を確保するためでもあるけど、美しい外観を保つためでもある。少しでも外観が悪いと、とたんに規格外にされて価格が落ちる。

    • +3
  3. うち、下駄箱にいる小さな蜘蛛をそのまま放置してる。
    ダニを駆除してくれるって話だし。

    • +8
  4. 確かにミツバチを殺しちゃうとダメだろうけど
    最後の方でも書かれてるからアブラムシを守ってしまう蟻もどーなんだろう?
    大体人間の育ててる植物はほぼ日光下で育てられてるんじゃないの?
    アブラムシ対策が重要になると思うんやけど

    ハエトリグモとかの場合はどーなんだろう?

    • +5
    1. >>5
      虫全般半日陰~日陰が好きなのよ
      日向は鳥なんかの捕食者がガンガンくるし繁殖とか餌場の途中にある障害物ぐらいにしか思ってないと思うよ

      • 評価
  5. アリは自分の巣のアリ以外の虫は攻撃するからね
    農薬だと①人体にも有害②益虫もろとも周囲の生態系を破壊する③害虫に農薬への耐性がつく
    そして②を経てから③のステージに移行すると天敵がいないから、耐性のついた害虫が大発生し手に負えなくなる
    アリの有益性は古来から認知されてるし(一部の農作物の受粉助けたりしてる)割と世界中にいるから、簡単な生物農薬として周知させるだけでも結構効果ありそうね

    • +2
  6. アブラムシやカイガラムシなどと共闘関係を結ぶので日本では無理ですね

    • +12
    1. >>7
      種類を選ぶってのは、そのことだね
      後は増やしすぎても難儀なことになるから農薬適量の方がまあ楽は楽

      • 評価
  7. 本来の生息地以外で使われたら外来種として思わぬ被害が出るかもしれない

    • +12
  8. アリを使うのは強力すぎる気がするなあ‥
    隣が畑とはいえ、サッシの隙間から鉄筋3階の部屋に入り込んで、甘いものに集まって来るヤツらだし。油断出来ない

    • +7
  9. 次は増えすぎたアリの対処に追われそう…。個人的には薬害より全然マシだから応援したいけども。

    • +3
    1. >>10
      今現在でもアリの対処に追われてたりするもんね、アリ駆除剤も売ってるし
      家屋を食害するのはシロアリに限った話じゃなく、古い木造家屋でもクロアリが食害する事がある
      (古くなった木材に営巣する事があるため)
      まぁ木造とかじゃないコンクリートの家屋なら問題ないかな?
      ハチは農薬の影響で危機的な状況だけど、アリの方は家屋含むいろんな人工構造物の隙間に入り込んで上手に繁栄してる様に思える

      • +6
  10. 栗やゴマは何もしないとアブラムシだらけです

    • +6
  11. 蟻を使える作物ってなにある?
    具体例を教えて欲しかったな

    • +1
    1. >>16
      スイカとかカボチャとかだと受粉助けたりする
      他の虫を寄せ付けない効果は高いのかは分からない

      • +2
  12. 中国が例に上がってるけど…
    他の国が禁止してる様な強力な農薬バンバン使って効率上げてる国だし既にアリを巻き込んでそうですけどね

    • +2
    1. >>17
      過去にはスズメ絶滅させて日本から輸入する事態なってたね
      アリが農薬で全滅してる地域に他所からアリ持ってくるって可能性はありそう

      • 評価
  13. 蟻は同一種でも女王アリを中心に縄張りがある
    要は国と一緒だ

    縄張りを犯されると喧嘩するのだから、喧嘩を防ぐために配置すると農地に対して蟻の専有面積はまばらになる
    つまり農薬と違って効き目が均一でない

    しかも女王アリが死ぬと、群れも、ともに滅ぶ

    こんな不安定な効果の農薬なんて使えないわ

    • +5
  14. 何だこれは?蟻の体液か?うわっ、さ・・・・サンダーーーーーー!

    • +2
    1. >>20
      どうした!?応答せよ!!
      くそっ!また6発売前にEDF隊員がフラッシュバック起こしている…

      • +2
      1. ※21
        本部「よく聞こえないぞ」オペ子「敵による通信妨害です!」本部「とりあえずストーム1と合流しろ」

        • 評価
  15. てかアリをころころするまでの対策がないというかほったらかしなんで、これはいいとして
    モグラとトリをなんとかする画期的なのないかのお・・・ゲホゲホヨボヨボ

    • 評価
    1. ※22 モグラには風船ガムがよく効くとか聞きますが、どんなもんでしょう?

      • 評価
    2. >>22
      モグラは穴の中にガムを撒いておくといい。食べると消化できないので糞詰まりで死ぬそうです。園芸店で専用のものが売られているよ。

      • +2
  16. 生物農薬って色々問題あるよな
    そもそもアリを管理できるのか?

    • +2
  17. 蟻の種類によるね。
    活動時期が短い蟻とか酸が強くて通り道に草が生えなくなるくらいのやつとか。
    木に巣を作る連中とかアリマキ(蟻牧)飼うやつとかいるので。
    あと植物との相性も大切だ。

    上手く利用できるといいと思う。
    農業では蜂や天道虫、寄生蜂などは利用されてるから次は蟻も有りかも。

    • +3
  18. アリを使った数年後にはアリによる被害が急増っていう未来が見える。

    • +2
  19. アリとテントウムシならワンチャンあるにはあるか、しかし問題はどう飼育管理するかだな。
    ハウスに集めるとかしかないのかな

    • +1
  20. 人類の蓄積された英知で向き不向きを判定選別すれば行けるいける。

    • 評価
  21. 園芸好きだけどこれは分かる、アリはほぼ敵なし最強の虫
    だけどアブラムシを守ってテントウムシを追い払っちゃうから難しいんだよね
    庭で踏み潰しちゃった虫もキレイに掃除してくれるからアリの巣はあったほうがいいw

    • +1
  22. 安く、使い勝手が良く、よく効くのは農薬って事になるのが見えてるよね
    捕食側の動物を使う方法は昔からあるけど、それは農薬が無かったから生まれていた方法であり、害虫をある程度抑えてくれるけど完全に抑制するわけではないから必ず被害が発生するんだよね。

    • +1
  23. アリは確かに害虫駆除しますけど
    それより簡単に食べれる野菜があればそっち狙いますよね。
    トウモロコシとかはアリの大好物

    • +1
  24. 野菜に死んだ蟻ついてたり挟まってても文句言うなよ

    • 評価
  25. もうやめろや生物農薬
    大抵なんかおかしくなるだろ

    • +2
  26. ハブ退治にマングース持って行ったのと同じになりそう

    • 評価
  27. バランスが重要だけどゼロか100かでしか考えることが出来ない人が加わると…

    • +1
    1. >>43
      効率を求めたりするのが正義だから仕方ないよ

      • 評価
  28. 果樹園で落ちてたリンゴから蟻の大群出て来てトラウマ

    • 評価
  29. コメント見てると土着のアリを使うのがポイントになりそう

    • +1
  30. 農薬を使用するコストの問題以上に、絶滅が懸念されるミツバチを農薬から守るという目的がとても注目に値すると思った。
    ミツバチがここまで激減しているというのは、農薬による害の影響がそれだけ大きい事の現れなんだろうね。

    • -1

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