メインコンテンツにスキップ

幼少期から犬や猫と暮らし動物アレルギーのない子供は喘息や他のアレルギーの発症を抑えられる可能性

記事の本文にスキップ

28件のコメントを見る

(著) (編集)

公開:

この画像を大きなサイズで見る
Advertisement

 子供の幼少期(2歳以下)から犬や猫と一緒に過ごさせると、アレルギーや喘息(ぜんそく)になってしまうのでは?と心配をする親御さんがいる。

 だが一方で、早いうちからアレルゲンに触れていると、免疫系がそれを受け入れて、アレルギー症状が出にくくなるという研究結果も報告されている。

 もちろん個人差があることは前提だが、デンマーク、コペンハーゲン大学で行われた研究によると、幼少期から猫や犬と一緒に過ごした子供で、動物アレルギーがない場合、わずかながら、喘息や他のアレルギーを発症するリスクを抑えてくれるという。

 この研究は『Journal of Allergy and Clinical Immunology』(2022年2月10日付)に掲載された。

動物アレルギーの有無は、喘息のリスクを左右する

 コペンハーゲン大学のアンジェラ・ピノ博士はこう語る。

猫や犬を飼っているご家庭の子供に動物アレルギー反応(感作)がないのなら、ペットが喘息予防になるかもしれません。

反対に動物アレルギーが発症した場合は、喘息のリスクが高まる可能性があります

 以前ヨーロッパで行われた研究では、幼少期における犬猫との接触は、学童期における喘息と無関係であることが実証されている。

 今回の研究ではそれをさらに掘り下げ、動物アレルギーの有無によって、子供の喘息のリスクは高くも低くもなることを示唆している。

 また幼少期にペットと過ごしていると、動物アレルギー以外のアレルギーの発症も抑えられる可能性もあるという。

この画像を大きなサイズで見る
photo by iStock

ペットの微生物が鍵

 なぜ小さい頃からペットと過ごすと、アレルギー予防になるのか?

  その理由については、犬や猫が持つ微生物叢(マイクロバイオーム:生きた微生物の集合)に触れることで、免疫系に好ましい影響があるからだと推測されている。

 「今回、その背後にあるメカニズムまでは探っていませんが、デンマーク全国出生コホートを使った別の研究でこれについて調べているところです。過去には、ペットが人間の微生物叢に与える影響を調べた研究もあります」と、ピノ博士は話す。

この画像を大きなサイズで見る
photo by iStock

幼少期のペット飼育のガイドライン策定に向けて

 今回の研究では、DataSHIELDというソフトウェアを使って、ヨーロッパの子供7万7000人分の統計データが分析された。

 分析対象は合計9つの統計グループで、その中にはアレルギー感作の測定値があるサブグループもあった。測定値は、「血液に含まれる犬猫に対するIgE抗体(アレルギー反応を起こす抗体)」か、「皮膚テストの結果」のいずれかだった。

 アレルギー感作を調べるにはたくさんの測定値が必要となる。そのため今回の研究は、コホートの一部をサブ解析したものだという。

 その結果、犬猫の飼育が、アレルギー感作や喘息発症リスクはかなり小さいものであることが分かったという。

 しかも猫でも犬でも、リスクとの関係は同じようなものだった。このことは、今回の発見をより確かなものにしているという。

この画像を大きなサイズで見る
Photo by Alexandr Popadin on Unsplash

 この結果を裏付けるには、更なるメタ解析が必要だという。だが、今回の結果は、今後の研究にとってのヒントとなり、幼少期のペット飼育に関する、より明確なガイドライン策定に役立つと、ピノ博士は述べている。

References:Your pet could protect your child against allergy – University of Copenhagen / written by hiroching / edited by parumo

📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中

この記事へのコメント 28件

コメントを書く

  1. 動物を家畜化して以降、人類は常に身近に動物がいる状態で暮らしてきたのですよ。動物との触れ合いが免疫機構などさまざまな面で人類に影響を与えてきたと考えるのが自然です。
    「ペットがいない限り動物とまったく触れあうことがない」というのは、ごく最近の、それも都会生活に限られる現象です。つまり、「歴史的に見ると人間として当たり前とはいえない、極めて人工的な状況」なのです。
    それが悪いとは必ずしも言えませんが、動物と触れあわずに育ち、生活することがさまざまに予想外の影響をもたらすことは、当然考えられることでしょう。

    • +2
  2. 自分自身幼い頃から犬や猫に囲まれていたけど
    アレルギーと喘息持ちだよ
    リスクが下がるというのなら、飼うのは情操教育的にもいいと思うよね

    • +9
  3. 10年近く前のドキュメンタリーで見たな
    幼少の頃に家畜と多く接してるとアレルギーの発症率が凄く下がるっていうの
    清潔すぎると免疫が誤作動しやすくなるんかね

    • +2
  4. まあよく言われてるよね
    赤ちゃんのうちから家の中は清潔に保つ一方、
    お出かけ先は動物園やタッチプールのある水族館に積極的に行って、生き物やその場の空気に触れろって
    ワクチンの始まりも、天然痘や牛痘患者のかさぶたや膿にわざと少し触れて、軽い感染を引き起こしてたのが始まりだったし
    (もちろんこのやり方だと失敗して、本格感染のち死亡もよくあった)

    • +1
  5. 食品アレルギーの治療でも少しずつ対象の食品を食べて慣れさせる方法があるから
    幼い頃から犬猫と一緒にいれば耐性つけることも可能だろうなあ

    • -2
  6. 仮に悪影響と言われても一緒にいたと思うわ。

    • +6
  7. 小さいころから自然と触れ合ってきたほうだとは思う
    山に海に川に、虫に動物に鳥類に魚にいろいろ触れて遊んでた
    そのおかげか喘息やら食べ物アレルギーやらは確かにないね

    子供のときに初めて猫を飼ったときは目がかゆくなったけど、次第に慣れたのかかゆくならなくなった
    たぶんだけど単純に近くにいるだけじゃなくて、ゲロの掃除とかトイレの掃除とかやってたおかげってのもあると思う。そういうのにも触れたほうが身体への慣れも早いんじゃないかな
    犬の散歩とかでも後始末してたし

    ただ、子供のころから野山で遊んでた割には肌は結構弱いかな
    いまは草木に触れるとすぐかぶれちゃう。子供のときは平気だった気がするんだけど
    花粉症もある。程度は年によるし、ほぼ発症しない年もある
    花粉症は花粉予報で言われている花粉量よりも、その年の体調の影響が大きい気がする

    • +1
    1. >>7
      自分も
      21歳~25歳まで4年程花粉症を発症していたけど
      都会から田舎に引っ越したせいか
      引っ越し先にはガス乾燥機があったからか
      身体が花粉に慣れたのか
      それ以降は花粉症を発症しなくなった

      • +1
  8. 子供の頃から犬鳥色々居たけど喘息はないけど小学生から花粉症だし大人になってから犬もアレルギー出るなw

    • +3
  9. 小さい頃から生き物飼育してない時期ないくらいの生き物好きなのに、アレルギー体質せき喘息頻繁
    免疫も遺伝には勝てないのかね

    • +2
  10. 蕎麦屋の息子がそばアレルギーになったりしてるし
    アレルギーは単純でないんだよね
    自分もムツゴロウさん並みに囲まれてたけど現在犬猫兎アレルギー

    • +5
  11. ワクチン効果や免疫力の増強があるかもしれないな
    動物は好きだけど、子供の口元を舐めたときは注意したほうがいいと思う
    流石に口内の雑菌は危険

    • +2
  12. そうであったらいいなと思うけど
    その理論なら杉花粉は日本人は克服してないとおかしくなるな
    むしろ克服してくれ!

    • +3
  13. 不潔も清潔も過ぎると毒になるのかもね

    ただこの条件だけじゃアレルギーを完全に回避出来てないから他の原因も更に探さないといけないと思う
    生まれる迄の親からの影響、誕生時に使用した薬剤なんかも調査しないと
    戦中戦後世代のアレルギーの少なさは蟯虫と関連してる話も有るからね

    • +2
  14. 幼少期から犬猫と暮らしてたけど動物アレルギーになったんだが?花粉症と食物アレルギーも併発して大変なんだけど根拠無いこと言うのやめてくれない?

    • -4
  15. 何事もバランスじゃない
    今は清潔消毒無菌に拘るひと多いしそういうのって刺激に弱そう

    • -2
  16. 幼少期じゃなくてその前の乳児の時に動物園にいくといいんだよ
    急に幼少期からだと逆効果でアレルギー体質のリスクがあがる

    • 評価
  17. 幼少期というか、新生児の時じゃなかったっけー

    • -1
  18. アレルギーよりもどうやったらもっと人類がウイルスに強くなれるかの研究をして欲しいな🤔

    • 評価
  19. 父親が動物好きでいろんな種類のペットいたし今もいるけど、姉弟そろってアトピーだ。弟は見た目ひどいし喘息もある。

    • +1
  20. 自分は、幼少期にかなり野山や池や川で遊んで育ち、思春期以降は大都会の真ん中で生活してるんだけど、花粉症は出てない。

    自分が大人になってから過ごしてる今の環境で生まれ育った嫁さんや子供達は花粉症なので、やっぱ幼少期の生活環境かなぁ~と思ってたんだよ。

    ところが、自分よりもっと田舎の自然豊かな環境で育って都会の大学で知り合った知人とか、そもそも都会で生活したことのない地方の農村部の知り合いも花粉症だったり、親の代から都会育ちなのに花粉症を発症してない人とかも割といるんだよね。ペットの有無も様々だよ。

    なので、まだまだ奥が深いんだろうと思うよ。そんな単純じゃない事だけは間違いないよ。

    ただ、重度の花粉症の人を見始めたのはここ20年くらいじゃないかな。それまでそんな悩んでる人を身近で見た記憶が無いんだよね。辛い思いをしてた人もいるにはいたんだろうけども。

    • +1
  21. ジジババ世代にはアレルギーないそうだ
    若い人程アレルギー多いらしい

    • 評価
    1. >>24
      そりゃ昔は原因不明の突然死とか謎の体調不良で片付けられてましたから。いまは科学も医学も発展してるから今までわからなかったものが解明されて名前がついた結果ですよ。若い人ほど増えて自然です。

      • 評価
  22. 傾向として多いってだけで、別に特効薬的な働きを見せるわけではないんだけど
    こういうことで「若い人間は潔癖だからアレルギー起こすんだよ」とか
    ズレたマウント取ってきたりする人もいるんだよなぁ

    • +1
  23. 小さな頃から猫と暮らしてて、就職先は動物病院にした。そしたら猫アレルギー発症した。
    それでも私は猫と暮らす。私にとっては猫と一緒の幸せに比べたら、アレルギーなんて屁みないなもん。
    さすがに転職はした。

    • 評価
  24. 生まれた時から家に猫と犬がいました。
    酷いアレルギーで幼少期から慢性鼻炎でした。慣れるものでは無いと思います。
    猫アレと分かったのは成人して検査をしてからです。
    同時に検査したアレルギー項目の昆虫・植物等全てひっかかりました。
    ちなみに父親がアレルギー体質です。

    • 評価

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

動物・鳥類

動物・鳥類についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

料理・健康・暮らし

料理・健康・暮らしについての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

最新記事

最新記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。