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うつ病の人は世界の見え方が違う。視覚に影響が及び錯視の見え方が変化することが明らかに

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(著) (編集)

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photo by iStock
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 うつ病は気分障がいの一種だ。発症の原因は正確にはわかっていないが、感情や意欲を司る脳の働きに何らかの不調が生じているものと考えられている。

 新たに報告された研究によると、うつ病は視覚にも影響を及ぼすそうで、世界の見え方まで変わってしまうのだそうだ。

うつ病の人に錯視を見てもらう実験

 まずは次の錯視を引き起こす画像を見てもらおう。画像は、同じ明るさとコントラスト(色の濃さ)の四角を異なる背景に重ねたものだ。

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credit:Salmela et al, J. Psychiatry Neurosci., 2021

 普通の人の場合、AとBは、中央の明るさはまったく同じだが、背景が異なるため、Aの方が明るく見える。

 CとDは、まったく同じコントラスト(色の濃さ)で中央部分の色は変化していないが、縦縞の背景に置かれたCの方が薄く見える。

うつ病患者は大脳皮質の処理が変化する

 フィンランド、ヘルシンキ大学の心理学者ビルヤミ・サルメラ氏によると、うつ病患者は普通の人とは画像が少し違って見えるのだという。

 明るさの見え方は普通の人とあまり変わらないが、色のコントラストについては見え方が違ってくるのだという。

 CとDの錯視画像では、うつ病を患っていない人の約20%が想定通りCの方が薄く見えたのに対し、うつ病患者では約5%だった。

 じつはAとBは網膜の処理に関係している。一方、CとBは大脳皮質での処理に関係している。だから可能性としては、うつ病になると、脳におけるコントラストの処理に変化があると考えられる。

 『Journal of Psychiatry & Neuroscience』(2021年3月11日付)に掲載された研究では、次のように述べられている。

コントラストの抑制(訳註 CとDの画像)は、固有の方向を持っており、皮質によって処理される。我々の結果は、大うつ病の患者は、網膜での処理は正常だが、皮質でのコントラスト正規化が変化していることを示唆している

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credit:Salmela et al, J. Psychiatry Neurosci., 2021

心の病気と世界の認識

 このようなうつ病と脳の視覚処理とに不思議な関係があることが判明したのは初めてではない。また同じようなことが、双極性障害、境界性パーソナリティ障害、統合失調症の人にも見られるという。

 こうした事実は、重い精神疾患になると、目と脳によって外の世界を認識するプロセスに何らかの変化があることを示しているそうだ。

 もし心に異変を感じたら、普通の人と同じように錯視(特にコントラスト系のもの)が見えるかどうかを試してみるといいかもしれない。

References:Depression affects visual perception | University of Helsinki/ written by hiroching / edited by parumo

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この記事へのコメント 49件

コメントを書く

  1. つまりうつの人にはコントラストがどう見えてるんだってばよ?

    • +57
    1. ※1
      煽りじゃなく、逆に聞きたいんだけど本当に同じに見えるの?
      Aの色はBの周囲の四角の色と同じくらい明るく見えるし、
      CはDと比べて眼鏡をかける前(0.1以下)と後(1.0)と同じくらいぼんやりして見える。
      鬱病治って薬も4年くらい飲んでいないのに…かなりショック。。。

      • 評価
      1. ※35 

        当方、脳神経外科通いの難治性片頭痛持ちで、
        片頭痛で眩しかったり目眩あったりしますが
        ウツと診断されたことはない者です

        まさにおっしゃる通りの同じように見えています
        大丈夫!
        ‥‥とお伝えしたかったのですが、ここまで書いて
        片頭痛も「コントラストに異変」なのなら…スマンです

        • +1
        1. >>37
          ドンマイです。
          ウチも難治性片頭痛持ち。うん、うん、と肯く。

          • +1
        2. ※37
          コメントを見ると鬱の人でも見えてない人もいるみたいなので鵜呑みしないようにしました。ありがとう。

          • +3
  2. 縞模様は具体的にどう見えるのでしょうか
    自分はぼやけるのではなく若干薄く?明るく?見えます
    ちなみに10年以上心療内科に通って薬を飲んでます

    • +11
  3. 両津「これがC、これがD。Cの方がぼやけて見えるだろ?」
    中川「全部同じじゃないですか!?」
    本田「ちがいますよーっ」

    • +8
  4. あまり知られていないことだけど、心に病があると暖色系もよく見落とすし黄色と白の区別がつかなかったりもする。あと視野も狭窄しがちになる。

    • +7
  5. 具体的にどう変化するの?
    コントラストがきつく見えるってこと?
    よくわからん

    • +17
  6. お前のいない二丁目なんて モノクロームの風景さ

    • +6
  7. 範囲部分だけ浮きでて同じに見える

    • 評価
  8. つまりこれを把握したところで改善するというわけでもないということか
    不可逆的に治らないことなのにどうしていつもこうなんだろう
    つらい

    • 評価
    1. 結局どう見えたらあかんのかをあえて書かないのは
      そう見えたら鬱なんだと思いこむ人が出ないようにする為かのう

      ※9
      これは治療じゃなくて相談者が実際鬱病かどうかを判断する際の材料の一つとして使うんじゃないかな
      体の病気と違っていろんなテストや話を聞くことでしか診断できないから
      材料は多ければ多いほど確実性が出る

      • +7
    1. >>10
      あぁ確かに万年くもりの、遠くが霞んだように見えていた。
      体調が良くなった時の、世界が鮮明に見えた時の驚きよ。

      • +7
      1. >>21
        わかる
        視力がよくなったような気にすらなる

        • +4
      2. ※21
        子供のころ鮮やかに見えてた空がくすんで見えるのは大気汚染のせいだと思ってたけど違うのかな

        • 評価
        1. ※41
          あなたの子供の頃が何年前かはわからないけど
          大気汚染は昭和をピークに年々改善されてるはずだよ

          • +4
  9. これみて「○○に見えなければ鬱病じゃない」と思い込む人が出そうでそれが嫌
    何かを否定したい人って自分の主張に都合のいい話は鵜呑みにする傾向が強いからね

    • +6
  10. 変化の仕方を解説しないって言うのは最初から悪意を持って加工されてる画像の拡散防止とかなのかな

    • +1
  11. どう違うかわからんのに例を出されても錯視の紹介にしかなってないではないか

    • 評価
  12. Cがぼんやりして凹凸なし、Dがはっきりしてトタンみたい
    精神病もち

    • -1
  13. 元記事によれば鬱病の人の方が錯覚によるコントラストの抑制が働きにくい、
    つまりCもDも同じに見える傾向があるみたいだね

    正直この錯覚自体言われてみれば~程度の効果に見えるんだけど
    自分が鬱傾向なだけ?

    • +8
  14. 上も下もワタクシうつ病にあてはまるんですが、全然うつじゃないんですが。

    • 評価
  15. 左右で同じ見え方だ、違いが感じられない
    如何やったら錯視が出来るか、以前から不思議だ

    • -2
  16. 脳に障害が出ると幻が見えるぞ
    熱や寝てなくても見れる
    幽霊の正体の半分ぐらいはそれ

    • +2
  17. 不思議だね
    あんまりはっきりものが見えてしまうとそれだけ刺激も多くなるから、脳が勝手に安静を保とうとするのかな

    • +2
  18. contrast suppression was significantly lower for patients than for controls

    対象よりも患者の方がコントラストが抑制されるということなら、余りコントラストが分からない感じになるっぽいね。

    普通の人でも同じに見えてる人はある程度いるので
    これだけで、鬱かどうかは確定はしないけどね。
    沢山集めてベイズ推定したら、数では結構差が違がありましたと。

    まだ、他に類似する論文とかもっと増えないとなんともいえないけど
    こういう疫学で、今より早く確実にうつ病の人が診断出来るようになるといいですね。
    今後に期待。

    • +4
  19. 鬱病ではないし、普通に目をパッチリ開けて見れば
    Cの方が縞の境い目が不明瞭な錯視の見え方をするが、
    「起き抜けで寝呆けたような、ヤル気なさそうな半目」で見ると
    CもDもほぼ同じくらいの縞の明瞭度に感じる。

    • +3
    1. ※29

      その表現 好きよ♥  きっと魅力的なあなただわ。

      でもレンズの調整機能の問題な気がするわ。

      • +1
  20. 私は鬱だった頃、周囲がカラーの世界なのに、モノトーンぽくしか感じられなくなってた。

    • +2
  21. うつ病で障害者認定貰ってますが、特におかしいようには見えず・・・

    • +1
  22. ウツだが、画面酔いするんで理解するまで見て居られず、試せなかった。
    TVも同様で、最近のモニターでは具合悪くなるようになって見れない。
    あと服、調子が「悪い」くらいならいいが、「すごく悪い」と暖色系の明るい色の服は苦しくて絶対着れない。
    関係ないけど、心因性で若年性の視力の低下は割と知られるが、その1つに白黒にしか見えなくなる症状があるそうです。(ソースしんぶん)
    これらは一時的で、成人するまで続く例はまれだそうです。

    • +1
    1. >>34
      わかる。調子が悪くなってくると黒紺茶とか暗い色の服しか着られなくなる。

      コントラストと関係あるのかわからないけど調子の悪い日に外に出ると壁のツタとか風で少し動く何かにいちいちビクビクなりながら歩く。

      • +2
    2. ※34
      あー判る気がする(二級)
      昔からくすんだ系の色しか見る気しなくて、
      描いた絵も絶対に灰色が混ざるんだ

      • +1
  23. 現在抗うつ剤を使ってるんだが
    そもそもaもbも全く同じ色に見える、コントラストを感じない
    背景の明るさが異なっても同じ色は同じ、同じ灰色に識別できる

    これが鬱?

    • 評価
    1. ※44を読んでいたら思い出した
      ある程度重い鬱状態の患者さんは、化粧が濃くて「おてもやん」のようになる人がいるそうだ
      だから精神科医は患者さんを一目見ただけで、鬱病や糖質等の鬱状態とわかることがあると

      基本的にはチークやハイライト、シャドウなどは、血色を良く見せたり彫を深く見せたりするもの
      チークは、ほっぺたが血色良く見えれば(錯覚させられれば)いいだけで
      顔立ちがコントラストですっきり見えればいいだけ
      でもその認識機能が弱まってると、メイク効果がなかなかわからず化粧が濃くなってしまうのかな

      • +6
  24. 熱量がなくなるからな
    へーとしか思わん

    • +1
  25. ドアのスコープみたいな感じで広範囲見えなかった

    • +1
  26. 君は天然色 という曲の歌詞で

    「思い出は モノクローム 色をつけてくれ」

    作詞の人が妹さんが亡くなったショックで空の色が灰色にしか見えなくなった という経験からこのフレーズが生まれた。 と音楽番組で知ったとき、本当に気持ちで景色が色褪せるんだと驚いた。

    私の友達が
    「あんたと視覚を交換してみたい。きっと何でも綺麗に見えてるんだろうな…」
    と結構言ってくる。(他の人にも割りと言われる)
    逆に私も友達の視覚で景色を見てみたい。

    友達Bは「視覚を取り替えても気持ちの問題じゃない?」と唇裂に言った。でも視覚か色彩感覚なのか気持ちなのかはわからないよね?

    • +2
  27. ヤバい。ナチュラルにDの方がぼやけてると思った。解説見てショック!

    • 評価
  28. コントラストの情報を処理出来なくなるのは分かったけど…どう見えてるのかは分からんな

    • 評価
  29. 知りたい部分がいまいちハッキリしない、モヤモヤする記事だったわ…。

    • 評価

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