
この世の中にはさまざまな施設があるが、ここで紹介するのは外部の人間が勝手に立ち入れないことを重視した施設だ。
データの保全から要人の保護まで、人間を拒絶する理由は施設によって異なる。共通しているのは、超厳重な警備体制が敷かれており、命を賭したとしてもそう滅多なことでは内部に足を踏み入れられないということだ。
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10. シャイアン・マウンテン空軍基地(アメリカ)

当時、ソ連軍による核攻撃の可能性は現実的なものであり、重要な拠点を守るためにそれなりの対策を練る必要があった。それが山の地下にこの基地が作られた理由だ。
しかしそれも昔の話だ。冷戦の終結によって利用価値は大きく低下した。現在も空軍によって管理されているが、その機能は当時よりもずっと縮小されている。
9. フォート・ノックス(アメリカ)

だが、ここにはもう1つ大切な役割がある。それは文字通りの金庫という役割だ。世界最大の金の保管庫で、現在4167トン、およそ1兆円もの金塊がここに置かれている。それほどの金塊を保管するには、軍事基地でしかできない厳重な警備体制が必要だったということだ。
8. ヘイヴンコー(シーランド公国)

たとえば、ある国でオンラインカジノが禁止されていたなら、ヘイヴンコーを利用することで、規制を回避することができる。いわゆるデータ・ヘイヴンとして機能し、ハッキングのような悪質な用途でない限りは、何に使ってもいい。
しかもヘイヴンコーが拠点とするのは、イギリス南東部の海に浮かぶ海上要塞だ。ここはもともと英海軍の基地だったが、1967年に元英軍少佐のパディ・ロイ・ベーツによって不法占拠され、以来シーランド公国を称すする世にも稀な地域だ。
7. 38度線(朝鮮半島)

北から南、あるいは南から北へ移動する唯一のルートであるが、厳戒態勢にあるばかりか、南北合わせて207万個の地雷が設置されていると言われている危険地帯で、そこを通過しようとして命を落とす亡命者もいたと言われている。
6. エアフォースワン(アメリカ)

覇権国の最重要人物が乗る機体だけあって、メンテナンス要員などの関係者以外は近づくことが許されない。
ミサイルの誘導を妨害するフレアやチャフ、あるいは核兵器によって生じる電磁パルス対策が施され、空中で燃料を補給することもできるなど、普通の旅客機にはない特殊な装備が施されている。食料が常備され、医師も常駐しているそうだ。
5. ウーメラ立入制限区域(オーストラリア)

現在ではつねに立ち入りが禁止されているわけではないらしいが、爆弾などの実験が予定されていると退避警告が出される。己の身の安全を考えれば、あえて立ち入ろうとする者はいないだろう。また平時でも不発弾などがある可能性があるので、みだりに近寄るべきではない。
4. ADXフローレンス刑務所(アメリカ)

食事やベッドはあるものの、服役囚は23時間拘束されたまま独房で過ごさねばならないという過酷な状況におかれる。にもかかわらず、1994年に作られて以来1人たりとも脱獄に成功した者はいない鉄壁の刑務所である。
なお脱獄も至難の業ながら、滅多なことでは投獄されることもない。どうしても中に入ってみたいというのなら、世界貿易センタービルの爆破やアメリカ大使館の爆破などに匹敵する凶悪犯罪を犯す必要がある。
3. エリア51(アメリカ)

そこに隠された秘密が一体何なのか、はっきりしたことは分からない。分かっているのは、エリア51は砂漠のど真ん中にあり、敷地周辺に立ち入ることはおろか、撮影も一切禁止されており、違反すれば不法侵入の容疑で逮捕されるということだけだ。
2. ピオネン・データセンター(スウェーデン)

核シェルターをまるで秘密基地のようなデータセンターに改築したのは、スウェーデン最大のインターネット・プロバイダーであるバーンホフ社。大勢のユーザーに絶対安心なサービスを提供するために、これほどぴったりな場所はないだろう。
1. ザ・グリーンブライアー(アメリカ)

建物は1778年に作られたもので、その間26名のアメリカ大統領を含む、大勢の要人たちをもてなしてきた。つまり、ここの警護体制にはそれだけの実績があるということだ。
一見、華美で華奢に思える贅を尽くしたスパだが、地下にはシェルターがあり、有事の際にはここで要人たちの命を守ることができる。幸いなことに、そのシェルターがシェルターとして使われたことは一度としてない。
References:Top 10 Most Heavily Guarded Places On Earth - Listverse/ written by hiroching / edited by parumo
追記(2021/02/16)本文の誤字を一部修正して再送します。
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コメント
1. 匿名処理班
9.
ゴ―――ルド フィンガ――――♪
2. 匿名処理班
ヘイ、ヴンコー(これ以上はコメントが規制されます
3. 匿名処理班
入ってみたいような、関わりたくないような。
4. 匿名処理班
ADXフローレンス刑務所にマイケル・スコフィールドを入れてみたい
5. 匿名処理班
そういえばノルウェー領のスヴァールバル世界種子貯蔵庫とかどうなってるんだろうな?
民間団体とは丸腰では回るわけがないだろうしな
6. 匿名処理班
第1次世界大戦のフランスの戦場跡が無いのが不思議
あらゆる有害物質が未だに除去もできず人が入る事を拒否している地域なのに
7. 匿名処理班
大統領専用車がスクラップ屋に置いてあり
お金次第で売ってくれる状態だった
また大統領ですら乗れない世界で選ばれた人のみが乗れる
NASAのアストロバンも売ってたことある
アメリカ国籍所持しお金あったらマジでほしかったぜ
8. 匿名処理班
ザ・グリーンブライアーは普段は一般人でも泊まれるから、実はこの中では一番行きやすい。スパ付き2泊で千ドル(だいたい10万円)なんてプランもある。高いといえば高いけど、庶民にはとても手が出せないという値段でもない。
9. 匿名処理班
何で、皇居が無いんや。
10. 匿名処理班
6.
>エアフォースワンとは、米国大統領が乗っている飛行機を示す米空軍のコールサインである。そのため大統領専用機であっても、大統領が乗っていないときはエアフォースワンとは呼ばれない。
ずっと大統領専用機のことをエアフォースワンというと思ってたよ
11. 匿名処理班
…SCP-██はサイト██で厳重に収容されています。財団職員はカバーストーリー"シーランド"に基づいて情報を隠蔽し、サイト██に近付いた一般人にはクラスBの記憶処理が施されます。SCP-██はセキュリティクリアランスレベル3以上の職員にのみ試験が許されています。
12. 匿名処理班
山を掘って造る基地にはワクワクする
13. 匿名処理班
※6
「入ったら危険」じゃなくて「警備が厳重」のランキングだからじゃないかな。きっと戦場跡は、あえて入る馬鹿がいないだけで入ろうと思えば入れる程度の警備なんだろう。
14. 匿名処理班
アメリカの刑務所すごいね
23時間拘束独房って
精神に異常をきたすのでは?
15. 匿名処理班
一番上の画像はエリア51の再現図か
16. 匿名処理班
プーチンの自宅宮殿は?
ここに行く人は誰であれ消毒液のシャワートンネルを通らねばならない。
ウィルスすら遮断されてる。
17. 匿名処理班
>>14
既に精神レベルで問題のある犯罪をした受刑者だろ
18. 匿名処理班
2. ピオネン・データセンター(スウェーデン)
>各シェルター
あちこちにあるんですね?w
修正お願いしますw
19. 匿名処理班
※13
それを言ったら 5. ウーメラ立入制限区域 はあんまり警備されてなさそうだけど。
何も無くかつ広すぎる軍事演習地域で危険だから入るなって警告してるだけで。
20. じょん・すみす
”エアフォース・ワン”の警備は厳重かも知れないが、機体の整備に問題があった様子。
飛行機には使えない様なレベルの”偽部品”が
あちこちに使われてたのがわかって、大きな問題になったとかなんとか。
21. 匿名処理班
合衆国議会議事堂は何番目だ
22. 匿名処理班
まさかのシーランドwww
洒落で買った爵位まだ持ってるわ
23. 匿名処理班
>>22
当時はまともな収入源が無かっただろうから、金策の一つとして爵位の販売とかしてたんだろうな