
腕にミツバチの大群を巻き付けて移動する男性 image by:Daniirodman / TikTok
数千匹ものミツバチを片腕に巻き付けている男性の姿が話題となっている。この男性はドミニカ共和国で養蜂業を営む男性だ。ミツバチを巣箱にまで運んでいる最中だそうで、腕だけサイボーグ化しているようにも見える。
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Man transports entire bee colony on his arm by holding the queen in his fist !!!!
大量のミツバチを腕に巻き付けられる理由
撮影者からの「刺されないのかい?」という問いかけに、男性は「飼い主が誰か分かっているからな」と余裕の返答。さらに撮影者が「腕のミツバチは、腕でハチミツを作っているのかい?」と質問すると、「いいや、これから巣箱の中に入れるところさ」と男性。
これほどの大群がたかっているのに刺されない秘訣は、どうも手の中に握った女王バチにあるらしい。
そのことを訊かれた彼は、「ああ、握ってるぜ」とうなずいた。

image by:Daniirodman / TikTok
手に女王バチを握っているだけでなぜ刺されないのか?
この動画が投稿され話題となっていた海外掲示板Redditの解説によると、新しい女王バチが誕生すると、元の女王バチが半数の働きバチを連れて巣を発ち、自分たちの新たな巣を作る場所を探しに行く。そうしたミツバチの大群は恐ろしげに見えるが、新しい巣が見つかるまでは、女王バチを守ろうとはする一方で、とても大人しいのだという。
女王バチはフェロモンを出して、仲間にシグナルを送ることができる。だから女王バチが身の危険を感じて、それを仲間に伝えないかぎりは、ミツバチから襲われることがない。
女王バチをやさしく手の中で包み込むように丁寧にもてなせば、男性のように、腕にミツバチをたからせて運ぶことができるのだそうだ。

image by:Daniirodman / TikTok
ミツバチのフェロモンを使った高度なコミュニケーション
「フェロモン」は動物や微生物が分泌して、仲間の行動や生理を変化させる化学物質だ。性フェロモンが一番有名だろうが、性行動だけでなく、社会構造を維持するなど、さまざまな機能がある。そんなミツバチにとってもっとも重要なのが、「女王バチ下顎フェロモン」だ。これは社会行動、巣の維持、群れの形成、交尾など、ミツバチのさまざまな行動に影響を与える。
ミツバチのフェロモンによるコミュニケーション能力は、自然界の中でも特に秀でているそうだ。
ミツバチは地球の生態系になくてはならない存在なのは知っているけれども、やはりプロで手慣れた養蜂家じゃないかぎりは、ここまで密接にスキンシップをとるのは難しいのかもしれない。
written by hiroching / edited by parumo
追記:(2021/2/4)本文を一部訂正して再送します。
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コメント
1. 匿名処理班
よくそんなやり方気づいたな
2. 匿名処理班
世の中スズメバチを家で飼育したり、冬山で木に寝ている女王ハチを
あえて探すとんでもないユーチューバーもいるぜ
3.
4. 匿名処理班
子供の頃春に巣づくりしているアシナガバチの新女王を優しく手に乗せたら普通に刺されて手がグローブになった思い出
5. 匿名処理班
刺されなかったとしてもモソモソ動いてくすぐったいと思う
6. 匿名処理班
コレはコレで生活の知恵ですな
元手要らずなのも素晴らしい
7. 匿名処理班
くっ、まだだ、鎮まれ、オレの左腕!
8. 匿名処理班
ペイン!!!
9. 匿名処理班
風の噂で、西洋蜜蜂は攻撃的で日本蜜蜂は温厚だ。って、聞いた事がある。
それと、蜜蜂は疲れると休む習性があるらしいからこの人は蜜蜂にとってタクシーみたいな感じなのかも。
習性って面白いね。
10. 匿名処理班
>ああ、握ってるぜ
かっこいぃ〜
11. 匿名処理班
腕に密集してる粒々感がトライポフォビアにはキツイもんがある。
12. 匿名処理班
話しかけるのも躊躇する状態
13. 匿名処理班
感触はともかくあったかそうだ
14. 匿名処理班
握るお手々にキュッて少しだけ力が入ったらと思うと
こう キュッとくるものがあります
15. 匿名処理班
実体化するスタンド
16. 匿名処理班
ツリーマンとか皮膚病なのかとおもった。見た目はかなり気持ち悪い!
でもハチさんの不思議は興味深かった
17. 匿名処理班
真似
駄目
絶対
18. 2
『Reddit』の説明は間違いです、巣は壊れません。新女王が生まれる直前に未だ見ぬ娘に巣を明け渡し、働きバチの半分を引き連れ次の巣を探しに旅立ちます。
『古い巣が壊れ』 っていうのは群れが半分になることを指しているのかも。
19. 匿名処理班
ゲームとかアニメにたまに出てくる蜂を体中に纏わりつかせるキャラとかも意外とリアリティあるのかもしれんな。
20. 匿名処理班
>>10
地頭の子供みたいやね
21. 匿名処理班
しかし見た目はさておいても、あれだけ蜂が腕に乗っていたら、蜂の足の接触感覚が相当気持ち悪いだろうな。
22. 匿名処理班
※19
クライブ・バーカー原作の「キャンディマン」思い出したよ。
23. 匿名処理班
誰かに伝授されたにせよ、こういうことを考え、実行する人こそ尊敬するわ。
24. 匿名処理班
力が欲しいか・・・
25. 匿名処理班
代々飼育された結果、この移動方法もミツバチの一族に受け継がれてるのかもね
26. 匿名処理班
翻訳の〜ぜ!って口調が非常にマッチしていて良いですね!
27. 匿名処理班
真似が出来ない凄い左腕という意味で、サイコガン。
28. 匿名処理班
最後の力
29. 匿名処理班
ク・・・集合恐怖症だからこういうのゾワゾワすると分かってて見てしまった;
30. 匿名処理班
新手のロックマン
31. 匿名処理班
※17
真似
絶対
無理
32. 匿名処理班
なるほどね、ちゃんと理由があるんだね
でも、女王バチを握るだけじゃなくて腕自体にもフェロモンを塗ってるんだろうね
33. 匿名処理班
「女王バチ下顎フェロモン」
文字通り 女王バチは働きバチを顎で使っているわけだな
34. 匿名処理班
蜂って虫の中でも明らかに高度な生物だよなぁ
狂暴だったアシナガの巣をススメバチに襲われているのを助けたら穏やかになった動画見たわ
それから翌年以降はスズメバチの襲撃に人間の手を借りようと人間の手の届く高さに巣作りをし始めていた