メインコンテンツにスキップ

ぱっくり割れた不思議な口を持つオタマジャクシ。その親ガエルをようやく特定(ベトナム)

記事の本文にスキップ

28件のコメントを見る

(著) (編集)

公開:

この画像を大きなサイズで見る
不思議な口を持つオタマジャクシの親御さんを特定 image by:Benjamin Tapley, ZSL
Advertisement

 オタマジャクシはカエルの子。ナマズの孫ではないわいな。という童謡があるが、実際にオタマジャクシはカエルにはある手も足もなく、そうかと思えば尻尾があり、しかもエラ呼吸までする。親子なのにまるで種の違う生物のようだ。

 だから、ベトナムのように270種以上もカエルがいる地域では、どの子がどの親の子なのかを確かめるのはとても大変な作業だ。

 今回、ロンドン動物学会やインド・ミャンマー・コンサベーションなどのグループによって、その難問のいくつかが解き明かされたようだ。

 上の画像の口がぱっくりと割れた、まるで映画「エイリアン」のフェイスハガーの卵が開いた時のようなは、花が開いた時のような口を持つオタマジャクシの親御さんも特定された。

親も子供も奇妙な姿のツノが生えたカエル

 「カエルとオタマジャクシはまるで似ていませんが、その親子関係を知るのは大切なことです。カエルの活動は季節ごとのもので、見つけるのが難しいので、子供の存在が種がいるという証になります。また、カエルの保護に不可欠な繁殖地を特定する手がかりにもなります。」と、ロンドン動物学会 べンジャミン・タプレー氏は語る。

 研究グループは、地理データの収集・写真撮影・形態学的測定・DNAの比較といった調査を行い、以下の6種のカエルの親子関係を特定することに成功した(※種名は英名を直訳したもの)。

・ファンシーパンサン・ツノガエル(学名 Megophrys fansipanensis)
・オオツノガエル(学名 Megophrys gigantica)
・ホアンリエン・ツノガエル(学名 Megophrys hoanglienensis)
・ジンドン・ツノガエル(学名 Megophrys jingdongensis)
・マオソン・ツノガエル(学名 Megophrys maosonensis)
・アンナム・ツノガエル(学名 Megophrys intermedia)

 いずれも日本では「コノハガエル属(Megophrys)」として知られる仲間で、英名の「ツノガエル」が示すとおり親にはツノが生えている。

この画像を大きなサイズで見る
特定されたコノハガエル属 image by:Benjamin Tapley/ZSL

口が水面に浮かぶ小さな粒子を食べることに特化しているおかげで、コノハガエルのオタマジャクシもまた奇妙な姿をしています。

これは他のオタマジャシでは食べることができないエサを食べられるよう適応した結果です。(タプレー氏)

この画像を大きなサイズで見る
口に特徴があるコノハガエル属のオタマジャクシ image by:Benjamin Tapley/ZSL

生息地の減少による絶滅の危機

 コノハガエルは非常に多様な種であるそうだが、多くの動植物と同じく、絶滅の危機に瀕しているという。

 この仲間が生息する森の中には、地球上でももっとも伐採が進んでいる地域も含まれており、その生息環境は急激に縮小・劣化している。

 さらに最近発見された種の一部は、ごく限られた地域にしか生息しておらず、そのためにこうした脅威に対して特に弱い。

 また今年のコロナ禍は、生物の保全団体の資金繰りも悪化させており、そのことも絶滅の危機に瀕した生物を苦境に陥らせているのだという。なお、ロンドン動物学会のサイト(英語)では寄付も受け付けている。

References:Hadn’t the froggiest | Zoological Society of London (ZSL)/ written by hiroching / edited by parumo

📌 広告の下にスタッフ厳選「あわせて読みたい」を掲載中

この記事へのコメント 28件

コメントを書く

  1. 見慣れないからか、不気味なオタマジャクシだ。

    • +11
  2. ベトナムか…遠くない将来これらのうちいくつかは本当に絶滅してしまうだろうなあ…残念だが、だからといって先進国から開発をやめろということもできない。せめてこうやって学術的にいかに貴重な種がいるか明らかにして、あとはその国の人たちに考えてもらうしかない。

    • +5
  3. そのオタマを育てれば分かるんじゃないの?と思うのだけれど
    そう単純な問題では無いんだろうね

    • +11
  4. バイオハザードに出てそう:(;゙゚’ω゚’):

    • +3
  5. 親は普通だね、コノハガエルなら似た見た目のやつがペットで流通してるし

    • +2
  6. 親が特定難しいって、すくって親になるまで育てればいいんじゃないか?
    それとも育てるのがそんなに困難な種なのかな。

    • -3
    1. >>9
      最適な飼育環境や餌が分かるまで試行錯誤する必要があるし、オタマ自体が育つのに時間がかかるからねぇ…DNA解析の方が慣れた研究者なら手っ取り早いんだと思う

      • +5
    2. ※9
      ひとつ問題があって。
      実は親たちも見た目がそっくりさんだったりするのだ。

      • +10
  7. カエルはツボカビ病に環境破壊で本当に減ってるからなぁ
    100年後にはろくにいなくなってるかもしれない

    • +5
  8. 両生類は次々に絶滅している。
    日本人(獣医だか)が水虫の薬でカビを治す治療を確立したのが10年位前(園芸ではミズゴケ栽培では前から使ってたけど)。
    保護した個体を救うことは出来るようになぅたけど、自然界に居るものはどうしたものか?

    • +5
  9. サムネ腐生植物か何かかと思った
    花弁っぽいのがパクパク動くのか、動画で見たいな

    • +2
  10. きめえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッッッ!!!

    • -1
  11. 親が分からないってのは何かの寄生虫でもあったと思うけど
    ああゆうのは遺伝子調べても駄目なのかな?

    • +1
  12. オタマの食べ物は何なんだろう?
    肉食だよね。水面に浮いてるイキモノって・・・

    • 評価
    1. ※17
      草食主体の雑食かと ツチ蛙とかヌマ蛙のオタマは田んぼの底の藻を泥やバクテリアマットといっしょにおちょぼ口ですすってるように見えます

      記事中のオタマは水面の細かい餌を集めやすいように口のまわりにヒダができて受け口になったようですね 口そのものは小さい

      • +1
  13. バイオハザードにこういうバケモンおったよな…(白目

    • +1
  14. オタマ大嫌い。子供の時顔を間近で見て以来群がってるの見るとゾウーッとする、ピラニアみたいに群れで魚襲うんだよ。カエルは可愛いけどね。

    • -2
  15. タピオカってオタマジャクシに見える。。

    • 評価
  16. 生体であるカエルはむしろカワイイのに

    • 評価
    1. ※30
      水面を歩くモノアラガイのように表面張力で水面にぶら下がるための形ではないかと 俄にひらめきました

      • 評価

コメントを書く

0/400文字

書き込む前にコメントポリシーをご一読ください。

リニューアルについてのご意見はこちらのページで募集中!

知る

知るについての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

水中生物

水中生物についての記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。

最新記事

最新記事をすべて見る

  1. 記事一覧を読込中です。