
image credit:The Jakarta Post/Kesongo Hamlet
新型コロナ感染対策として、インドでは警察がコロナウイルスのヘルメットを被って外出自粛を呼びかけるというニュースが伝えられたが、インドネシアでもユニークな対策が実行されているようだ。迷信深いインドネシアのジャワ島では、伝説の幽霊「ポチョン(Pocong)」に扮装した若者が住民らを怖がらせ、外出を留まらせているという。『The Jakarta Post』などが伝えている。
広告
'Ghosts' scare Indonesians indoors and away from Covid-19
コロナ対策が遅い政府に、地域住民らが危機管理対策を実施
現時点でインドネシアは、中国に次いでアジアでは2番目に新型コロナウイルス感染による死者が多い国となっている。しかし、ジョコ・ウィドド大統領を含む国の指導者たちは、パンデミックへの反応が遅く、首都ジャカルタでは2週間のオフィス閉鎖や5人以上の集会が禁じられたものの、住民らに外出自粛を命じてはいなかった。
そのため、外出する人の数があまり減っていないことから、中部ジャワ州スコハルジョ県ケプー村では、地域住民自らが危機管理を行うことにしたようだ。
それは、伝説の幽霊「ポチョン」(インドネシア語はほぼローマ字読みなのだが、”co””の場合チョと発音することがほとんどなので、ポコンではなくポチョンが正確な発音だそうだ)を出動させ、人々に外出自粛を促すというものだった。
Known as “#pocong”, the ghostly figures are typically wrapped in white shrouds with powdered faces and kohl-rimmed eyes. In #Indonesian folklore, they represent the trapped souls of the dead.
— The Express Tribune (@etribune) April 13, 2020
Read More: https://t.co/GhyZSOS7W0
白装束の幽霊姿でボランティアたちがパトロール
「ポチョン」とは、ジャワ島に古くから伝わる死者の魂を表す幽霊で、墓場から飛び出すように出没し、頭と足の先を縛った姿で飛び跳ねながら移動するのが特徴のようだ。迷信を信じる地元の人々はこのポチョンを非常に恐れているため、今回地元警察と協力したボランティアの若者たちが、遺体を埋葬する時と同じように白い布に全身を包み、顔は幽霊に見えるように青白いメイクを施してポチョンに扮装。外出する人々らを驚かせ、自宅に留まるように促す作戦を実施した。
最初は、突然地域に出現したポチョンに驚いた人々だったが、ボランティアの演出と知ると、逆に「生きたポチョン」を見たさに外に出てくる人が増えてしまった。An Indonesian village uses 'ghosts' to make people stay at home https://t.co/o4pHwSIJnT pic.twitter.com/tXYrjIeBKU
— Reuters (@Reuters) April 14, 2020
そこで、2〜3日に1度の奇襲作戦に切り替えたところ、これがなかなかの効果を上げ、現在では、大人も子供も外出が激減し、通りに集まって話をする人もいなくなったという。
I'm quite surprised that some of my westerner friends doesn't find Pocong scary. pic.twitter.com/w0hOwRSqEA
— Rotty Stayin' Home (@rotty_baka) April 8, 2020
ポチョンは、インドネシアでは恐れられている伝説の幽霊です。それを違った形で利用し、住民らに外出を抑制するという効果を生み出したかったのです。(ボランティア主催者)なおインドネシアでは、現時点ではロックダウン(封鎖)措置を取っておらず、政府は住民らに社会的距離の実行と良好な衛生管理を保つよう促している。
追記(2020/04/19)幽霊の呼び名を変更し再送します。
written by Scarlet / edited by parumo
あわせて読みたい





コメント
1. 匿名処理班
二丁目の信号でポコンがお菓子をくれたって ? 今日はボランティアさんは街に出ていないよ。手に何を持ってるんだい。お菓子じゃないだろう。よく見せてごらん。
2. 匿名処理班
撃たれそう
3. 匿名処理班
普通に怖いというか、予想よりだいぶ怖かった
4. 匿名処理班
本物のポコンもぽこんと座ってそう
5. 匿名処理班
携帯ラジオから勝手にノイズ鳴るレベルでこわいです…
6. 匿名処理班
パトロール帰りに見知らぬポコンが1人増えているパターンとかありそう
7. ナパチャット
早く伝説のJCの幽霊連れてきてください
8. 匿名処理班
妖怪や幽霊の正しい使い方じゃないか
9. 匿名処理班
おおこれだ!沖縄にもあったよね観光客泥だらけにしちゃうお化け
もおしっちゃかめっちゃかやってしまえ!
10. 匿名処理班
これって元は絶対、死んだと誤診して埋葬して墓から出てきたパターンじゃろ
11. 匿名処理班
>最初は、突然地域に出現したポコンに驚いた人々だったが、ボランティアの演出と知ると、逆に「生きたポコン」を見たさに外に出てくる人が増えてしまった。
ワイ「せやろな」
>そこで、2〜3日に1度の奇襲作戦に切り替えたところ、これがなかなかの効果を上げ、
ワイ「?・・・・・・・????」
わからん。奇襲しても演出てわかりそうなもんやんか。
存在自体は信じられてるってことやろか・・・
12. 匿名処理班
奇襲作戦とか既に本物出ちゃってるんじゃね
13. 匿名処理班
殺しの使者デコンとボコン
14. 匿名処理班
逃げていく人のエキストラ感が半端ないです。。
15. 匿名処理班
動画ではポチョンって言ってない? 英語でもインドネシア語でも。
16. 匿名処理班
東南アジアのお化けって、おもしろさと怖さのバランスがけっこうとれている気がする。
上半身と下半身が分裂したり、内臓ぶらさげたまま空飛んだり、内臓くったり、フタみたいので羽ばたいて空飛んだり
17. 匿名処理班
※11
人増えたからやめたんやろなぁ・・・・・・と油断する
↓
忘れた頃に突然現れる
「やめたんじゃないの?まさか本物!?」
こんな感じなんじゃない?
18.
19. 匿名処理班
日本だったらなまはげか?
20. 匿名処理班
名前が可愛いけどあちらの言葉では怖い感じがするのかな?
21. 匿名処理班
日本の場合は「ぼく、コロナ」でしょうね。
22. 匿名処理班
もっとヤベエ形状のやつのほうが効果あるんではないかな
とりあえずドローンつかって布が飛んでいるように見えればビビルやろ
23. 匿名処理班
いや、怖ぁ!!!
夜中会ったらマジで腰抜かすわ。
24. 匿名処理班
白い水戸納豆の入れ物みたい
25. 匿名処理班
※16
内臓をぶら下げて飛ぶやつはペナンガランだったっけ?すごい発想だと思った。
26. 匿名処理班
日本の幽霊も欧米の幽霊も東南アジアの幽霊もたいてい白い服を着ている。
この事に何らかの意味を見いだせないだろうか?
たぶん3次元空間に現れるときに色が脱落する
27.