
サメといっても確認されているだけで500種類も種類があるのだが、その中で音楽に対する理解があるのは、「ポートジャクソンネコザメ(Heterodontus portusjacksoni)」という南オーストラリアの沿岸部に生息するネコザメ科の仲間だ。
科学者によれば、このネコザメはジャズを楽しむのだという。
音を手がかりにエサを探すサメ
大抵の魚がそうであるように、サメは海中を伝わる音波を頼りに、エサや隠れ場所を探したり、他の生物とコミュニケーションをとったりする。ならば、音楽とエサを関連づければ、ネコザメは音楽の刺激を認識できるのでは? と考えたのが、オーストラリア、マッコーリー大学の研究グループだ。
試しに、若いネコザメに、水槽の一角からジャズが流れると、そこでご褒美のエサが手に入ることを教えてみた。すると8匹中5匹は、見事ジャズが流れた方へ泳いでエサを取りに行くようになったそうだ。
面白いことに、それぞれは習性や警戒心に違いがあったが、そうした違いとジャズからエサを連想できるかどうかにはまったく関係がなかったそうだ。
ポートジャクソンネコザメ

Nigel Marsh/iStock
なお、クラシックは良くわからない模様
実験に使われたのは、ジャズとクラシックなのだが、音楽のジャンルなど知らないサメにとって、両者の違いの区別するのは相当難しかったそうだ。だがそれでも、ジャズに良く反応する理由として、ある生物学者はこれについて、ジャズにはサメを引きつける規則的な拍子があるのかもしれないと推測している。
Port Jackson Sharks - Heterodontus portusjacksoni
サメの知能はあなどれない
ネコザメは音楽ジャンルを区別することに失敗したが、その一方で、この研究は彼らの学習能力について面白いことを示唆している。それはサメの中には、一般的な魚よりも知能が高い仲間がいるらしいということだ。
いかつい風貌のせいか、それとも昔の映画のせいか、サメには人食いの殺人マシーンという酷いレッテルが貼られているが、専門家はいつの日かこの誤解が解かれることを願っている。
この研究は『Animal Cognition』に掲載された。
この研究に関する海外の反応は...
・俺は今日、サメってのが流行に敏感ってことを学んだぜ。written by hiroching / edited by parumo
・どんなに役に立たなそうに思えても、基礎研究は大事だ。いつかジャズがサメの健康維持に欠かせないものになる可能性だってある。
・うちのサメはクイーンやデヴィッド・ボウイよりはヴァニラ・アイスが好みなんだがね。
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コメント
1. 匿名処理班
トルネードと共にジャズのCDを買いに来そう
2. 匿名処理班
ベ〜 サメ〜♪ べサメム〜〜チョ〜〜♪
3. 匿名処理班
JAWSのテーマはどうなんでしょうね
4. 匿名処理班
※2
すごい懐かしの歌
5. 匿名処理班
オーケストラ研究と空目した
6. 匿名処理班
ジャーズ
7. 匿名処理班
鶏にクラシックを聴かせると良質の卵を産むそうだけど、なんか似てる
8. 匿名処理班
船上でジャズが聴こえたら、俺が来た合図だ
9. 匿名処理班
およげ!たいやきくんを聴かせてみた
「失敬だな!私は弱い者いじめをするような輩ではありませんぞ」
10. 匿名処理班
ジャズが好きでFPSとかで流しながら獲物を探してる俺はサメだった…?
11. 匿名処理班
なんかいい加減な記事。素朴な疑問として思ったのは海中でも音はちゃんと伝わるのかということ。サメの聴覚は人の聴覚と違うのかな?
12. 匿名処理班
クジラはクラシックが好きそう
13. 匿名処理班
スイング するのが好きなのかな。
14. 匿名処理班
そりゃあジャズを流したときだけ飯が出てくるなら
ジャズ好きにもなるだろ
15. 匿名処理班
デスメタル流すとサメがよってくるってのもなかったけ?
16. 匿名処理班
ということはニューオリンズはサメだらけなのか?
17. 匿名処理班
それで好みってのはなんか違うと思う