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アメリカでは、行方不明の人を探すのに、牛乳の容器などの日用品などが使用されることがある。そこに顔写真や必要な情報を印刷することで、多くの人の目にとまりやすいからだ。こういった取り組みはペットにも広がり、最近ではピザ屋が箱に迷子ペットのチラシを貼ったり、ビール会社がビール缶に保護犬の里親探しの広告を出している。そして今回、それが功を奏したようだ。
ある女性は、ビール缶に印刷された保護犬の写真をSNSで見て、3年前に行方不明になってしまった飼い犬を発見したのだ。
Minnesota woman sees long-lost dog's photo on beer cans promoting Manatee County shelter pups
ビール会社が保護犬の里親募集広告をビール缶にプリント
フロリダ州ブレーデントンのビール醸造会社Motorworks Brewingは、同州マナティ郡動物サービスと提携し、シェルター(保護施設)に連れて来られた犬たちの里親募集の広告をビール缶にプリントするキャンペーンを開始した。ビール缶のラベルには、引き取り可能な犬たちの顔がプリントされており、そのうちの1匹で施設にDayDayと名付けられた犬も、新たな飼い主を探しているところだった。

しかし、今年1月にFacebookでビール缶の保護犬広告について知ったモニカさんは、偶然そこに飼い犬の写真を発見したのだ。

犬は引っ越す前に行方不明になっていた
Facebookを見ていたモニカさんは、ビール缶にプリントされた犬の記事に目を留め、驚きの声をあげた。それは、3年前に飼っていた愛犬ヘイゼルだったからだ。当時、モニカさん一家はアイオワ州に住んでいたが、ヘイゼルは3年前に突然行方不明になった。
探したが見つからず、「もう2度と会うことは叶わないのだろう」と悲しみを抱え、その後一家はミネソタ州へと引っ越した。
その時にマイクロチップの登録変更手続きに関する情報を失ってしまい、モニカさんは以降更新することができなくなってしまった。
だが、彼女はビール缶にプリントされたDayDayという犬は、間違いなくヘイゼルであると確信した。
モニカさんは、すぐにシェルターに連絡し、自分の飼っていた犬であることを証明するために全ての必要な書類や写真をかき集めて、シェルターへ向かった。

3年の月日を経て犬と再会
ヘイゼルがどれだけモニカさん一家にとって大切な犬だったのかを確認することができたシェルターのスタッフは、奇跡の再会を喜び、モニカさんにヘイゼルを引き渡した。スタッフによると、マナティ郡では去年だけでも4000匹以上のペットが「迷い犬・猫」として持ち込まれたという。
そのうち、飼い主と無事に再会できたのは500匹。マイクロチップの情報が更新されていなければ、どれほどシェルター側が飼い主の情報を得たくても叶わない。
今回の1件で、シェルタースタッフは改めてマイクロチップ更新の重要性を促している。

ちなみに、3年ぶりに飼い主と再会できたヘイゼルが、なぜ、どのようにしてアイオワ州からフロリダ州に行きつくことになったのかは不明ということだ。
References:fox13newsなど / written by Scarlet / edited by parumo
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コメント
1. 匿名処理班
1番イヤなシーン
捨てた犬が飲んでるビールの缶にプリントされてる事に気づくが何も無かったかのように空き缶を握りつぶして投げ捨てるところ
2. 匿名処理班
>ビール缶に印刷された保護犬の写真をSNSで見て…
何、その画期的な広報の仕方!日本でもやれば良いのに!
3. 匿名処理班
3年も経てば犬相も変わっているだろうに、写真だけで良くわかったね。
よっぽど大事に思ってたし忘れずにいたのだろう。
4. 匿名処理班
アメリカは広いからなあ。ほんとにチップ情報が重要だ。
5. 匿名処理班
アメリカの地理に詳しくないのでちょっと調べてみた。アイオワ州からフロリダ州まで距離にして約2200km。本州の全長が約1500kmだから途方もなく遠いのがわかると思う。
よく見つかったね。
6. 匿名処理班
アメリカは昔から迷子の顔写真を飲み物のパックに印刷とかしてるよね
ほんとこういうの日本でもやってほしい
7. 匿名処理班
コメリカとビールの会社の粋なはからいに、ばくしゅを送りたい。
8. 匿名処理班
☓1件 ○一件
9. 匿名処理班
缶のワンちゃんの視線が気を引いて商品としてのアピールにもなっていいと思う
10.
11. 匿名処理班
良かったワンU^ェ^U