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クマのぬいぐるみと共に捨てられた犬。ぬいぐるみにぎゅっと身を寄せ恐怖を耐え忍び、ようやく幸せに巡り合えるまでの物語

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(著)

公開:

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image credit:Jennifer Jessup/Facebook
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 思っていたよりも世話が面倒だったという理由で、すぐにペットを手放す飼い主は未だ多く、施設に捨てられたペットは心に大きな傷を負うことになる。

 アメリカのテキサス州で、犬の世話が面倒になった一家が、近くの保護施設に1匹のブルー・レーシーを捨てた。全てを奪われた犬に残されたのは、たった1つの大きなクマのぬいぐるみのみ。

 犬はそのぬいぐるみに身を寄せながら、慣れない施設での恐怖をなんとかしのごうとしていた。

部屋の隅にクマのぬいぐるみを抱えてうずくまるベラ

 昨年、テキサス州に住むある一家が、保護施設に1匹の犬を持ち込んだ。ブルー・レーシーという犬種で、ベラと名付けられたその犬はまだ1歳。

 その一家は、気まぐれで飼ったものの、マイクロチップの埋め込みや卵巣摘出手術、日々の散歩などが面倒に感じたのだろう。たった数か月で放棄されることになったのだ。

 ブルー・レーシーは、もともとテキサス州で生まれた優秀な牧牛犬で、頭が良く万能な能力を備えているいわば職業犬だ。

 本来の犬の能力を十分に発揮する機会もないまま捨てられたベラは、家も愛情も失って心に深い傷を負い、収容スペースの都合上、いつか安楽死を強いられるかもしれない犬たちが過ごす騒々しい施設で恐怖に怯えていた。

 唯一の救いは、飼い主がベラと一緒に置いて行った大きなクマのぬいぐるみが一緒だったことだ。だった。

 ベラは、部屋の隅にテディベアを抱きかかえるようにしてうずくまり、施設スタッフの誰にもなつこうとはしなかった。

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image credit:Jennifer Jessup/Facebook

ベラに救いの手が差し伸べられるも、まだ恐怖が止まらない

 その頃、ニューヨークを拠点に犬の救済活動に尽力している動物福祉支持者のジェニファー・ジェサップさんは、フロリダ州に住む兄のジムさんから「ブルー・レーシーを飼いたいので、施設をあたってみてくれないか」という依頼を受けた。

 ジェニファーさんは、早速テキサス州ダラスで活動する救済団体「TAGG Rescue」に連絡し、同州の保護施設にベラがいるのを見つけた。

 テキサス州に住む友人に、ベラを施設から出すように頼んだジェニファーさん。安楽死させられるまでの時間を思うと、猶予がないことも知っていた。

 友人はベラをテディベアとともに施設から寄宿舎へと移動させ、獣医による治療や書類の手続きなど全てを済ませてくれた。

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image credit:Jennifer Jessup/Facebook

 その後、フロリダ州に行くまでの間、ベラは一時的に仮里親のもとへ預けられることになった。

 施設から出て、仮里親の元に預けられても、ベラの心には恐怖しかなく、仮里親にもなかなか心を開くことはなかったようだ。

 体を小さく丸め、いつもクマのぬいぐるみの側に寄り添っていたという。

心に傷を負った動物の姿を見て考えさせられること

 やがてベラは、フロリダ州へと移動した。ベラを見るなり気に入ったジムさんは、旅で疲れ切ったベラの心をほぐそうと1日かけて側にいてやり、ベラが慣れるように懸命に尽くした。

 しかし、臆病なベラはジムさんの家でも部屋の隅に座り、ジムさんがおやつのビスケットを口元に差し出しても食べようとしない。不安と恐れが混じったベラの姿は、なんとも心が痛む。

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image credit:Jennifer Jessup/Facebook
 ゆっくりと焦らず、ベラの心の殻を破ってやりたいと思ったジムさん。ビスケットを床に置くと、ようやくベラは食べた。

 ベラにとってこの1年は、まさに天国と地獄を経験したようなものだったのだろう。深く傷ついた心が癒えるには時間がかかる。

 ペットを飼うにあたっては、飼い主がきちんと責任を持つことがいかに大切かということを、このベラのストーリーは伝えているといっていいだろう。

References: written by Scarlet / edited by parumo

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この記事へのコメント 39件

コメントを書く

  1. この一家が二度とペットを飼いませように。

    そしてベラが幸せになりますように!!

    • +62
  2. 胸が締めつけられる。涙でた
    どうか幸せになって。
    なんで人間はこんな酷いことができるの⁉️
    もう本当にどんなに寂しかったろう
    幸せになってね!誰よりも幸せになってね!

    • +46
  3. 牧羊犬ということは賢い犬なんだね
    その聡明さを発揮してキラキラと幸せになることを祈ってます

    • +30
  4. 動画では右耳が少し短くなっている事に気付いた。
    保護施設で他の犬に噛まれたりしたのかな?
    とても怯えていて精神的には立ち直れてないけど
    早く打ち解けてくれるようになれると良いね。

    • +1
  5. 賢いからね
    賢さはよくも悪くも影響する

    • +11
  6. テディベアに寄り添ってる姿が人間の子供みたいで(´;ω;`)
    なかなか心を開かないのは人間への不信感が大きいんだろうなあ。
    幸せになりますように。

    • +26
  7. 何もかもが楽しく、ハチャメチャな年ごろなのに。。。
    この子を捨てた家族も、きちんとした扱いを
    学んでなかっただろうね。幼い時の経験は、良くも悪くも
    インパクトが大きく、引きずる傾向にある。
    例えば仔犬の頃に兄弟犬や人とたくさん触れ合ってないと
    恐怖症になり、矯正が困難になる。
    ペットショップは最悪の環境。

    • +11
  8. ここにいてもいいの?
    と不安や悲しみでいっぱいだろう。
    大丈夫。幸せになってね。

    • +16
  9. 胸が痛い。でも頭のいい犬種らしいから、いつかは自分が安全な場所にいると気づいてくれるだろう

    • +14
  10. 人間と動物が共に暮らすことはは、言わば異種同棲。
    人間同士が同棲しても自己主張の強さでうまくいかないことが多い。
    対動物ならなおのこと。
    双方のパワーバランスがを保っていくことを理解できない人間なら
    動物と共には生き来て行かないほうがいい。
    どうしても生きていきたいなら
    一時的な感情(かわいい、かわいそうなど)
    で重要なことを決めないでほしい。
    数十年先まで続く義務と責任に自分は耐えられるかどうか?
    その子に対する愛情が最優先になりきれなくてはダメだ。
    だってその子はあなたの愛情を最優先で受けたいと感じているはずだから。

    • +15
  11. 犬といえば半笑いみたいな顔で一目散に駆け寄ってくる姿しか記憶にないので見てて辛い。
    あんな壁の隅で小さくなって…かたまっちゃって…。
    でもしっかりした飼い主さんと出会えて良かった!

    • +13
  12. 目を合わそうとしない姿が泣けてくる
    犬って本来向こうから人間に顔を向けて笑ってくる生き物なのに・・・・かわいそすぎる

    • +17
  13. カラパイアで時々特集してる
    「保護犬のビフォーアフター」のアフターみたいな
    キラキラした笑顔にそのうちなることを祈ってる

    • +33
    1. >>15
      アフターのキラキラな表情を続報としてまとめてほしいね

      • 評価
  14. 咬もうとしないのは、既にトレーニング済みだから?
    怖がった犬は攻撃的になる様なイメージなんですが、この子はひたすらうずくまり目を合わせず避けるのみ。
    余計に可哀そう。
    ペットは家族。面倒だからって捨てる様な人は、子供も育てない方が良いと思う。

    • +10
    1. ※16
      おそらく学習性無反応が<鬱>で出ちゃった子なのかなと思う。部屋の隅に座りひたすら壁を見つめているタイプ。そうしていれば嫌なことを避けられると学習しちゃったから。
      頭が良いほどに学習性無反応の矯正は大変だし時間がかかると思う。ましてやこの子は大型犬なので老化が早く訪れる。元飼い主の罪は大きいよ。

      • +12
    2. ※16
      噛むか噛まないかは性格にもよりますよ。うちの子は元野犬でこの子以上に怖がりだけど、保護された当初から噛むどころか唸ったりもしない。逆に噛む子っていうのは噛むと嫌なことがなくなるっていう学習を積んでる子だと思います。それだけ怖い思いをしてきたってことですね。

      • +8
    3. >>16
      本当に賢い子だから相手を攻撃して自らの恐れから逃れようとするとか、相手を傷つけて自分を守ろうとは考えないんじゃないのかな。

      • 評価
      1. >>37
        もしかしたら反抗して痛い目に遭わされたのかもね。恐がって咬むタイプと完全に萎縮してしまうタイプと犬もそれぞれ。この子は根っから攻撃的な性格ではないのかもしれないし。耳が欠けてるのはもしかしたら生まれてすぐ親犬に噛まれたとかで安く手に入ったから飼ってみた的な飼い主だったのかもね。または売れないから一般人のふりして処分しにきたブリーダー。

        • 評価
  15. >旅で疲れ切ったベラの心をほぐそうと1日かけて側にいてやり、ベラが慣れるように懸命に尽くした。

    全然わかってないな
    逆効果だ

    恐れている動物にはそっとして触るな
    危険でないことが分かれば自分から出てくる
    それまで我慢しろ

    • -13
    1. >>17
      確かに恐がってる子には逆効果かもしれんが、この人は何もしないとわかるにはそばにいる事がきっかけになるだろう。付きっ切りではない施設でさえ隅にうずくまって過ごす子だから、人間から危害を加えないことを何もせずそばにいて察するように慣れさせてあげるのも大事。

      • +2
  16. 児童養護施設には
    こういう過酷な運命を背負って
    生きてる子供がいる
    しかし世の中は
    動物並みに無関心である

    • +7
  17. ベラさん牧牛犬なんだね。牧羊犬は結構よく見るけど。不思議な毛色と利発な顔立ち。新しい飼主さんのところで愛されいることを感じて欲しいな。そして充実した犬生をまっとうして欲しい。まだまだ犬生のスタートラインにやっとたどり着いたばかり! 飼主さんベラを宜しくd=(^o^)=b

    • +5
  18. 施設でたくさんの犬の世話をする人ではなく
    自分だけを愛してくれる人が必要なんだろうね
    人間でいうところの失恋や家族の死よりも
    辛いだろうな…
    信じて愛していた家族から裏切られたんだから

    • +5
  19. 赤ん坊の猿を親から引き離すと、哺乳瓶つきの冷たい模型より柔らかいタオルの模型にずっとしがみついているらしい
    犬も同じだな

    • +4
  20. くまのぬいぐるみ元飼い主からもらった時すごく嬉しかったのかね
    ずっと記憶に残ってるのかなぁ
    まじでこういうことするやつ許せない
    今度こそ幸せになるんぞ(´;ω;`)

    • +9
  21. 不幸な犬猫を減らすために自分が出きることとして、これから飼おうとしてる人にどれだけ世話が大変でお金がかかるか話すようにしてる。特に病気や障害になると想定外の困難が待ってるってことを自分の体験談を交えながら。それでも飼うならきっと覚悟があるはず。まぁ、うぜーと思われてるだろうな。

    • +10
  22. ぬいぐるみは元の飼い主さんがあげたんだよね?そんなに悪い人とは思えないんだけど、何か事情があったのかな?

    • -9
  23. 山梨の竜王駅前で、年老いたパピヨン犬が捨てられてました。
    高齢で、白内障を患って、目が見えないんだ。
    交差点に置き去りにされて、自動車に轢かれそうだった。
    女子高生が保護して、里親会に連れてきてくれたんだが、同じような反応してた。
    長年連れ添った飼い主に捨てられて、すごく悲しんでるんだな。
    おやつをあげても食べない。
    事情もあるだろうが、犬猫を捨てる奴は、言いわけできない大きな罪を犯してるんだぜ。
    よくもまあ、こんな無慈悲なことができるもんだ。
    山梨県は、犬猫を飼ってる家庭が多い分、ひどい話もいっぱいある。

    • +7
  24. 元々気難しい子だったから、前の飼い主が手に余って捨てたのかもね。

    • -13
  25. このご時世捨てる以外の選択肢なんていくらでもあるのに。
    捨てるってのは一番最悪の手段だし、その手段を選んで次の日からまた普通に生きていこうとする神経が理解できない。
    動物の命を軽く考えるやつは人間の命だって軽んじる。

    • +4
  26. 頭のいい犬種っていたずらもとんでもないらしいから手に負えなくなったのかね…
    ビフォーアフターが見れるくらいになるといいね

    • -3
  27. 不安⇒不安解消
    マジで表情変わるな。

    • 評価
  28. 「こんなに大変とは思わなかった」って記事に書いてあることがどうしても引っ掛かる
    飼い主も悪いけれど売ったブリーダーもちょっとなあ
    ありふれた犬種じゃなくてレア犬種、しかも作業犬
    ペットタイプじゃない犬は必ず仕事を与えてやらないとどんなに愛してやっても欲求不満でストレスを溜める
    だから作業犬を売る人は必ず買いに来た人を審査しなければいけない
    その審査を怠ると今回の件の様になる

    • +7
  29. 無責任に犬猫手放した人は二度とペット飼えないようにする法律あったらいいのになぁ

    • +5
  30. 周囲の人達みてると、血統書犬飼っても熱心に散歩だの世話するのせいぜい1~2年て感じ。
    田舎だから引越しとかそんな無いと思うんだよね。
    近所に珍しい大型犬数匹いたけど散歩してるの一度も見たことない。

    • +1
  31. 本来、好奇心旺盛な子犬であるのに、
    手から直接食べない様子が、信用してないのがよく伝わってくるし、心が本当に痛い。
    心を開いてのびのび過ごせるようになることを願うばかり

    • +3

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