
image credit:Jingchuan Yu, Beijing Planetarium
これまで地球上の電波望遠鏡は、何度も深宇宙から発せられる高速電波バーストを検出している(関連記事)高速電波バーストは、数十億光年先から放たれた、わずか数ミリ秒間のみランダムに発生する謎の電波で、一瞬で太陽1世紀分の強力なエネルギーを放つ。
ミステリアスな高速電波バーストだったが、その謎が解明される日が近いかもしれない。
13回もの高速電波バーストが検出され、これまでに知られていた事例が一気に2割も増えたのだ。
しかもその1つは、ようやく2つ目の観測事例となる繰り返す高速電波バースト「リピーター」であった。
一瞬で太陽1世紀分のエネルギーを放つ高速電波バースト
「繰り返す高速電波バースト”リピーター”が再度発見されたということは、まだまだ他にも存在するということを示唆している」と発見チームの一員であるカナダ、ブリティッシュコロンビア大学のイングリッド・ステアーズ氏は声明で述べている。高速電波バースト(Fast Radio Burst/FRB)とは、わずか数ミリ秒で太陽1世紀分の総出力に匹敵する放射が観測されるという、一瞬だが、きわめて強烈なフラッシュ現象だ。

『Nature』に掲載された2本の最新論文ならびにアメリカ天文学会で発表された最新の研究結果は、宇宙人起因説を信じたい人にとっては残念な知らせかもしれない。
もっとありふれた、自然現象の1つとして説明できるだろうというのだから。
最新の電波望遠鏡で13のFRBを観測
発見チームは、「CHIME(Canadian Hydrogen Intensity Mapping Experiment)」という最新の電波望遠鏡で観測内容を解析した。
image credit:CHIME
CHIMEは地上にあるものとしては最大の信号処理システムを備えており、電波シグナルから星空の姿を再構成することができる。2018年7月から8月にかけてのCHIMEによる観測からは、13個のFRBが検出された(ただしリピーターについては6度のフラッシュが観測されており、最後のものは10月後半のこと)。
正式には「FRB 180814.J0422+73」と名付けられたリピーターは、地球から15億光年先からやってきた。数年前に最初に発見されたリピーター「FRB 121102」の発生源の2分の1の距離である。

FRBには低い周波数もあることが新たに判明
これまで観測された大半のFRBの周波数は、だいたい1400MHz程度である。しかしCHIMEの観測帯はそれよりもずっと低い400〜800MHzであった。つまりFRBの発生源からは低周波も脱出できており、地球に到達するまでにそれほど拡散していないと言えるのである。
FRBの正体はまだ判明していないが、この新しい知見がその発生源の正体と環境について知る大きな手がかりとなることだろう。
References:nature1/nature2 / space/ written by hiroching / edited by parumo
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コメント
1. 匿名処理班
15億年て事は地球の位置から渦状腕ひとつ分ぐらい先かな?
今は渦状腕を抜けて7000万年ぐらい経ってるから丁度中間ぐらいに居るからね
その渦状腕内では星達が渋滞起こしてて移動スピードもバラバラだから色々衝突してバーストが発生してそうなもんだけどね
どうなんだろ?
2. 匿名処理班
あっ計算ミス
10本先だったわハズカシw
3. 匿名処理班
実際に行く方はまだ1光年先にも到達しないのに、来る方は15億光年も測定できるって凄いな。
宇宙人はよメッセージ飛ばしてくれ
4. 匿名処理班
中性子星同士が最後に合体するときにFRBを放出する説が強いので生物が扱えないとおもわれるが、想像を膨らませると未知の生物同士が戦争していて サテライトキャノンのような兵器の波動ではないでしょうか!!!?
5. 匿名処理班
どこかの異星人が大昔に波動砲的な超兵器を使って戦争してたんだろう。その時発生した強烈な電磁波が今地球に届いた。
6. 匿名処理班
本当に遠方からなんでしょうかねー
胡散臭すぎる。
7. 匿名処理班
あなたはそこに居ますか?じゃないだろうな?
8. 匿名処理班
これ、原因は研究所内の電子レンジだって結論出てたじゃん
9. 匿名処理班
まあ知的文明由来とは思ってないが
メカニズムが知りたいわ
10. 匿名処理班
悪りぃがよお。こちとら地球の中の、そのまたチッポケな東の端っこの島のよお、さらに局地的な場所のなあ、
そんな矮小な処で、しょうもない事で、ああだのこうだの、すったもんだして生きてるつまんねえ生き物なんだよ。
宇宙だのヘチマだの知るかあ‼
11. 匿名処理班
こういうのがたくさんあるなら、宇宙旅行の推進電源に使えそう。
12. 匿名処理班
15億光年というと大規模構造レベルまで離れるけど、観測可能範囲からすれば比較的近い所か。近場で、やたらありふれてもらっても困るが。
13. 匿名処理班
まぁ宇宙観測するなら全波長探査は基本だね。
14. 匿名処理班
15億光年先の天体が電磁波の発信源と言うけど、その根拠って電波が来た方向には15億光年先でないと天体がないからという事だよな?
実はこの電磁波は何者かがワープアウトした余波だったり、宇宙人同士の戦争で使われた兵器の余波だったりしないか?それも地球からそう遠くない所での。
15.
16. 匿名処理班
生きて精々100年のモータルには15億年なんて長く感じるかもしれないが、今の宇宙が出来て60億年、その前の宇宙は260億年続いてその前は150億年、そのリピートを繰り返した総年数はこの時代の宇宙の時点で3800兆年の間、で、今から数えて先に永遠がある。際限なく刷り続ける紙幣みたいにね。つまり15億年の誤差なんてのは瞬きした間くらい一瞬、宇宙全体じゃ近所も近所、ついさっきの出来事ってことよ。
17. 匿名処理班
今地球に立っている1人の人間の右腕を構成する物質はやがて恒星の一部となり左腕を構成する物質は銀河中に広がり天体を構成する一部となるかもしれない。というのは例で実際は際限なく細かくなり宇宙に無限に広がり続ける、隣人や有機物無機物の境無く。ヱヴァだっけLCなんとかとか人類補完計画なんて自発的にやるまでも無くそんな状態にゆくゆくはなるんだよなぁ。
18. 匿名処理班
※1
15億光年は銀河系の直径10万光年の15000倍の距離。渦状腕を単位とするなら数十万〜百万倍の距離になるでしょう。
19. 匿名処理班
「パルサーじゃねえの?」
「いや、パルサーならよく知られている、未知なる電波バーストなんだからきっとティーダかノートに違いない」
20. 匿名処理班
※1が何を言ってるのか分からない
もしかして銀河系内の出来事だと思ってるのか?
21. 匿名処理班
ヴォールだろ。
22. 匿名処理班
数ミリ秒間って1000分の数秒だし
その短い間に太陽100年分のエネルギーを込められるなら宇宙人説は考えにくい
未観測のブラックホール同士が衝突したときに事象の地平面が崩壊して一瞬だけエネルギーが漏れたとかだったら若干わくわくする
23. 匿名処理班
※3
これ自体が宇宙人のメッセージだったら絶望的だよな「誰か聞いてるだろ?」と軽くモールス信号を送ってみたら、とんでもないエネルギーだったってオチ しかも50億年前から送ってたのに人類が観測できたのは、ここ数十年の13文字だけ、しかも未解読。科学力が圧倒的に違うw
24. 匿名処理班
※22
そうか、同じ時刻に重力波も到達していないか確認するといいかもね
25. 匿名処理班
>>8
信じてしまうからヤメろ
26. 匿名処理班
発生源の星の名前は、バーナンキ。
27. 匿名処理班
惑星バーナンキは度重なる戦争によりツルッパゲの惑星になりました
28. 匿名処理班
レアアース仮説というのがあるが、実は人類が知覚できない(もしくはしようとしない)だけで、地球外文明の存在を証明できるものはあったりするんじゃないのかなって思う。
今の人類は自分の住む小さな島の一番高い山から水平線を見て、全世界を知ったつもりになっているだけで、水平線の向こうには地球島の田舎者には想像も理解もできない、大文明を持つ大陸が広がっているかもしれない可能性もある。
29. 匿名処理班
うわっ!宇宙の彼方から魔貫光殺砲がっ‼
30. 匿名処理班
※19
パルサーじゃないの?と書こうとしたが、、、
そうきたかっ
31. 匿名処理班
太陽 1世紀分のエネルギー なんとか 利用できないのかな?